平山夢明の結婚歴や生い立ちは?数多くの作品が映画化されたホラー小説家

平山夢明の素顔はかっこいい?気になる結婚歴や生い立ち

平山夢明の結婚歴や生い立ちは?素顔がかっこいいと評判!

平山夢明(ひらやまゆめあき)は、神奈川県川崎市出身のホラー小説家です。幼少期から水木しげるやムロタニツネ像などのホラー漫画を好んで読むような少年で、印象に残っている読書の記憶は、小学校3年生の時に母親に勧められた江戸川乱歩の「蜘蛛男」だそう。

母親はホラー好きの息子を思って選んだようですが、平山夢明の人格形成に大きく影響している気がします(笑)また、平山夢明が育った神奈川県川崎市では事件、事故共に相当数遭遇して育ったそうで、のちに漫画家の吉野朔美と共作した「狂気な作家の作り方」で当時の事を振り返っています。

「当時は外の世界を知らないから目の前で人が死ぬのは当たり前だと思っていた。」という平山夢明は、「高校生になって周りに『そんなの見たことない』って言われた時にはなんて箱入り息子ばっかりなんだって幻滅した覚えがある(笑)」とまで思っていたとか。本人も公言しているように、その当時の体験は現在の平山夢明に大きく影響を与えているようで、「町につくられちゃった、みたいなところがあるよ。」と語っています。

法政大学第二高等学校出身の平山夢明は、そのまま法政大学に進学しますが、授業も出ずに映画ばかり撮っていたため留年を2回繰り返し、両親に言われて退学しています。その後はコンビニ店長などをしながら、後にテレビ番組「三宅裕司のえびぞり巨匠天国」に「ペキンパーの男」という作品で応募して銀監督賞を受賞。

一方で大学時代の知り合いに誘われて雑誌「週刊プレイボーイ」に「デルモンテ平山」名義でZ級ホラー映画のビデオ評論を大量に手掛けています。ちなみに「Z級ホラー映画」というのは平山夢明の造語で、「そこから先はない」ということだそう。

その後「異常快楽殺人」で作家デビューした平山夢明は、1993年より本格的な執筆活動を開始。実話怪談「『超』怖い話」シリーズや「東京伝説」シリーズ、「怖い本」シリーズ、「怖い人」シリーズなどの作品で活躍するかたわら、短編小説も多数執筆しています。

また、「異形コレクションシリーズ/魔地図」に寄稿した「独白するユニバーサル横メルカトル」により、2006年日本推理作家協会賞短編部門賞を受賞。同名タイトルにて、2007年度の「このミステリーがすごい!」国内部門一位に選ばれたことをきっかけに、平山夢明の名前が一気に世間に広く知られることになります。

2009年には、ラジオ番組「バッカみたい、聴いてランナイ!」がTOKYO FMでスタート。メインパーソナリティーを平山夢明が務め、レギュラーゲストに小説家の京極夏彦を迎える形で放送されていた同番組は、平山夢明と、ゲストというよりほぼレギュラーの京極夏彦が、さすが人気作家と思わせる広い引出しで深夜帯らしい過激なトークを繰り広げ、翌年には全国ネットになるほど人気を博しました。

翌2010年には、2009年に発表した小説「ダイナー」で第31回吉川英二文学新人賞の最終選考で惜しくも受賞を逃したものの、その後同小説で第28回日本冒険小説協会大賞、第13回大藪晴彦賞を受賞した平山夢明。大藪賞の授賞式では、ハードボイルド作家の大沢在昌、北方謙三らから、1年に3冊の本を刊行するよう約束させられており、読者だけでなく業界でも大きな期待を寄せられていることがわかります。

そんな平山夢明は雑誌やテレビなど多くの媒体に顔を出しており、その俳優のような整った容姿が「かっこいい」「渋いおじ様」と度々話題になっています。ちなみに結婚歴に関しては「している」とも「していない」とも情報が曖昧で、はっきりしませんでした。

平山夢明の経歴!トラウマホラー小説家の名をほしいままにする作風とは?

平山夢明は1994年に「異常快楽殺人」でデビューした後、実話怪談の「『超』怖い話」シリーズや「怖い本」シリーズ、都市伝説系怪談の「東京伝説」シリーズ、「怖い人」シリーズなどのシリーズ小説を精力的に発表する傍ら、多くの短編作品も執筆しています。

2006年に「異形コレクションシリーズ/魔地図」(光文社刊)に寄稿した「独白するユニバーサル横メルカトル」で、同年の日本推理作家協会賞短編部門賞を受賞。翌2007年には同小説の作品集が、同年度の「このミステリーがすごい!」国内部門で第1位に選出され、一気にブレイクしています。

平山夢明の名を一躍世に知らしめた短編小説集「独白するユニバーサル横メルカトル」は、「このミステリーがすごい!」で1位に選ばれたことからミステリー小説と思われがちですが、実は正真正銘のスプラッターホラーです。どの作品も目を背けたくなるようなグロテスクで凄惨な描写が満載で、ミステリーを期待して購入した読者の多くにトラウマを与える事態に発展しました。

様々な作品で独自のファン層を開拓した平山夢明は、その後もコンスタントに小説を出版しています。彼の強烈な作風は言葉で表現しにくい部分がありますが、ファンであってもそれを大っぴらには言わず、自分だけで楽しみたいと思わせる小説と言えば良いでしょうか。好みがはっきりと分かれやすく、誰にでも勧められないジャンルの作品かもしれません。

ホラー小説家・平山夢明の本でおすすめは?初めて読むならこれ!

平山夢明の本でおすすめの作品は?初めて読むならどれが向いている?

平山夢明の作品が気になる人は、まず短編から読んでみることをお勧めします。グロテスクではない作品も含まれている「ミサイルマン」や「デブを捨てに」は、初めて読む方には良いでしょう。

根っからのホラー好きでスプラッターものに耐性があり、最初から平山夢明の世界にどっぷり浸りたいという方には、「他人事」「独白するユニバーサル横メルカトル」がおすすめです。作者の人間性を疑うような気持ちの悪い描写がこれでもかと続きますが、これ以上読みたくないのにページをめくる手を止められないという不思議な感覚に陥ったら、知らず知らずのうちに平山夢明の魅力に惹き込まれた証拠です。

平山夢明の作品は奇抜な内容が目に付き、多くの賞を受賞しながら評価が分かれるのも事実です。しかし、物語の構成や文章の組み立て方などは完璧で、小説家として高い実力を持っているのも確かなので、ただ単にグロくてキモいだけの作品とは一線を画す良質な小説だということも付け加えておきます。

怖いのもグロいのもダメと言う方におすすめの平山夢明作品は、なぜ人間が、“人間の形をした人間ではないモノ”を恐れるのかなど、人間が恐怖や不安を抱きながらも、それに引き込まれていく心理メカニズムを徹底的に考察したエッセイ「恐怖の構造」です。分かりやすく例を出して恐怖を感じるメカニズムを解説しているので、これまで感じていた言いしれぬ恐怖について、「なるほど」と納得できるかもしれません。

平山夢明の作品で映画化されたものは?評判の高い作品とは

平山夢明の作品は過去に映画化もされており、「『超』怖い話A 闇の鴉」(竹書房)、「東京伝説 蠢く街の狂気」(竹書房)、「『深夜の墜落』/『超』怖い話 THE MOVIE/闇の映画祭」(竹書房)、「劇場版 東京伝説 恐怖の人間地獄」(竹書房)、「劇場版 東京伝説 歪んだ異形都市」(竹書房)など、ざっと挙げてもこれだけ多くの作品があります。

中でも「独白するユニバーサル横メルカトル」に収録された「無垢の祈り」は、幼児虐待をテーマにした内容だったことからスポンサー集めに難航した挙句、全予算を監督の亀井亨が持ち出す形で制作されています。同作は各国の映画祭でも出展を断られ続け、ファンの間でも無事に日本公開されるのか心配されましたが、2016年9月に「カナザワ映画祭 2016」で、R18指定映画として無事日本初公開されました。

様々な問題から賞レースには全く関わっていませんが、出演者の演技、ストーリー内容共に映画として高い評価を受けている「無垢の祈り」。衝撃的な内容以外の部分でも惹きつけられるものがあるので、ぜひ前知識なく観て頂きたい作品です。

平山夢明の「ダイナー」が2019年に映画化!他にも映画化された作品が多数!

奇才平山夢明の「DINER ダイナー」が、2019年に主演藤原竜也、監督蜷川実花で映画化されることが決定し、平山夢明作品のファンだけでなく映画界がざわついています。

「DINER ダイナー」は、殺し屋ばかりが集まる食堂にウエイトレスとして売られたオオバカナコを中心とした物語。クランクアップは6月上旬の予定ということでしたから、すでに撮影は終了しているでしょう。見るからに美味しそうな料理が並ぶダイナー(食堂)の店内で淡々と行われる残虐な殺戮行為を、蜷川実花がどのように描いたのか楽しみです。原作者となる平山夢明は、今回の映画化に向けて「蜷川幸雄先生の愛娘、愛弟子による真剣勝負の舞台に本作が選ばれたことを意味している。未だに信じられない」と、これ以上ない豪華なキャスト・スタッフで自身の作品が実写映像化されることに歓喜のコメントを寄せていました。

平山夢明の作品は、これまでにも数々映画やドラマで映像化されてきましたが、今作の上映を機にもう一度大々的なブームが来るかもしれません。今後他の作品も映像化されるかもしれないので、ファンの方もそうでない方も、今から平山夢明作品を読み返しておくことをおすすめします。

グロ系の怖い作品を書く作家として有名な平山夢明ですが、決してそれだけではありません。グロくてキモくて怖いけど…それでもつい読んでしまう。そうやって読者の恐怖心をもねじ伏せる圧倒的な文章力で、私たちを物語の世界へいざなってくれる稀有な作家です。食わず嫌いをせず一度読んでみると、単にグロいだけではないことがわかるでしょう。

周囲に「絶対に人を殺したことがある」と言わしめるほど残虐な内容の小説を書いている割に、平山夢明本人はユーモアのある常識人であるのも面白いです。「DINER ダイナー」が公開されれば、原作者である平山夢明がテレビに出演する機会も増えるでしょうから、その際には彼のキャラクターにも注目してみてください。

まさに、ブーム前夜の平山夢明作品をいち早く手に入れるチャンスかもしれません。本屋さんへ行った際には、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。
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