ホキ徳田は日本最高齢の現役ジャズシンガー!バー「北回帰線」を六本木にオープンしていた

ホキ徳田はヘンリー・ミラーの8人目の妻!現在は日本最高齢の現役ジャズシンガー!

ホキ徳田を8人目の妻にめとったヘンリー・ミラーは小説家!スケールの大き過ぎる女性遍歴とは!?

日本最高齢の現役ジャズシンガーであるホキ徳田は、アメリカの小説家ヘンリー・ミラーの8人目の妻としても有名です。2013年12月には、自由人であったヘンリー・ミラーとのドタバタを綴ったエッセイ集「ヘンリー・ミラーの八人目の妻」(水声社)を書き上げています。

日本人ジャズシンガーのホキ徳田を最後の妻に迎えたヘンリー・ミラーは、1891年12月26日、ニューヨーク出身の作家です。1980年6月7日に88歳で死去するまで精力的に小説を書き続けていたヘンリー・ミラーはまた、女性遍歴が大変豊富なことでも知られていました。

ホキ徳田以前には、ロマの女性と結婚するなど、ヘンリー・ミラーの恋愛は、国や人種、宗教を超越したスケールの大きなもの。このように自由な恋愛や結婚を貫いてきたヘンリー・ミラーですが、1934年に処女作となる自伝的小説「北回帰線」を発表したところ、奔放で生々しい性表現が仇となり、猥藝文書扱いを受けてしまいました。

ホキ徳田は日本最高齢の現役ジャズシンガー!観客を笑顔にさせるジャジーでファニーなライブとは?

2017年で80歳となる日本最高齢の現役ジャズシンガー・ホキ徳田のライブが面白いと話題になっています。アンティーク調の室内の真ん中にはグランドピアノ。面白いほど自由自在な音色を響かせるホキ徳田が披露するのはピアノの弾き語りのみで、スタンダードジャズからアメリカのオールディーズまでを歌い聴かせます。ビートを刻む役目のウッドベースやドラムがない中、ピアノだけでスイングしてしまうホキ徳田。

その姿からは、「日本最高齢の現役ジャズシンガー」と呼ばれるようになるまで、生きてきた時間の全てをジャズに捧げてきたことがうかがえます。観客から花束を贈呈されれば、「花より団子なのよ」と微笑み、演奏中にミスをしては「間違えちゃった」と照れるホキ徳田を見ていると、温かな気持ちになること請け合いです。

ホキ徳田がバー「北回帰線」を六本木にオープン!生粋のお嬢さまは絶対音感教育を受けていた

ホキ徳田が亡き夫のメモリアル・バー「北回帰線」を六本木にオープン!!店のシステムが独特だった!

ホキ徳田は、夫で小説家のヘンリー・ミラーの問題作であり傑作でもある著書「北回帰線」を店名にしたピアノバーを経営しています。ヘンリー・ミラーのメモリアル・バーとして2010年にオープンした「北回帰線」があるのは六本木。地下鉄日比谷線の「六本木駅」3番出口から徒歩4分という通いやすい立地にあります。営業時間は、月曜日から土曜日の18時~24時です。

ホキ徳田が経営するピアノバー「北回帰線」のシステムには特徴があります。ホキ徳田のジャズを聴くことができるのは、20時からのミュージックアワーです。ミュージックチャージは2000円で、外国産ビールも豊富な「北回帰線」では、フレンチやイタリアンの自家製おつまみを堪能することもできます。

しかし、原則的にプライベートクラブとなっているため、「ヘンリー・ミラーのファン」「ホキ徳田の友人」「旅行作家協会員」等とその友人しか入店できません。ただし、18時~20時までであれば誰でも入店できるという、ホキ徳田の独特なセンスが光るバーとなっています。

ホキ徳田は生粋のお嬢さまだった!!華麗なる生い立ちやプロフィールについて知りたい!

今でも自身の経営するピアノバー「北回帰線」でジャズナンバーを披露し続けているホキ徳田は、実は生粋のお嬢さまでした。ホキ徳田は、NHK解説委員で、エスペランティストとしても知られた徳田六郎を父に持って生まれています。1937年11月14日、東京都出身で、本名は徳田浩子です。3歳よりピアノをはじめとする音楽全般を学び始めたホキ徳田は、3~7歳にかけて絶対音感教育を受けました。

戦時中の幼少期を疎開先で過ごしたホキ徳田ですが、当時の父は国際連盟の職員であり外交官で、彼女自身も高等な音楽教育を受けたお嬢さまだったため、疎開先では目立ちすぎてイジメの対象になってしまったとか。戦後は、聖歌隊に入って歌声に磨きをかけ、カナダ留学を経てアメリカへ進出。スポットライトを浴びる機会にこそなかなか恵まれませんでしたが、コーラスとしての仕事をこなし、ジャズの本場でたくさんの歌を覚えていきました。

ホキ徳田は女優としても活躍していた!出演作「怪談昇り竜」の世界観がカオス過ぎる

日本最高齢の現役ジャズシンガーにして、元夫ヘンリー・ミラーのメモリアル・バー「北回帰線」のオーナーとしても活躍しているホキ徳田には、女優として活動していた時代がありました。漫画家であり映画監督、そして脚本家としてサブカル界を率いる杉田J太郎が、「客に媚びないトンデモ映画」として、ホキ徳田も出演している映画「怪談昇り竜」を紹介しています。

1970年に日活で制作された映画「怪談昇り竜」は、題名だけを見ると怪談物のホラー映画と予想できますが、実は女囚人&女任侠もの。カオスな出で立ちのキャラクターが突然登場したり、所々に予想外のギャグを挟んだりで、観客としては怖がるべきか笑うべきか……なかなかマニアックな映画となっています。

肝心のホキ徳田の役どころは、「盲目の刺客・藍子」。良く言えば勝新太郎の代表作「座頭市」へのオマージュであり、別の見方をすれば「座頭市」のパロディとも言えるでしょう。全体的に不気味な登場人物ばかりな中、普段は快活なホキ徳田の豹変ぶりは素晴らしい感性の賜としか言えません。

裕福な家庭で育ったお嬢さまながらも、戦争を生き抜き、どのような困難な時代にあっても音楽の勉強を惜しまなかったホキ徳田。性文学の巨匠の異名をとるヘンリー・ミラーとの年の差婚など豊富な人生経験があってこそ、日本最高齢だと言われる現在まで、現役ジャズシンガーとして輝き続けることができているのではないでしょうか。2017年で80歳となるホキ徳田が、この先どのようなジャジーな世界を見せてくれるのか楽しみでなりません。

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