一条ゆかり 一条ゆかりの現在、最新作は?「プライド」「女友だち」が世代を超えて支持される理由、あらすじネタバレ!
一条ゆかりの現在と、最新作について!
一条ゆかりは「有閑倶楽部」などの作品で幅広い層のファンを持つ漫画家。
1949年9月19日岡山県玉野市生まれ。1966年単行本「雨の子ノンちゃん」(若木書房)でデビューした後、1968年りぼん(集英社)にて第1回りぼん新人漫画賞に準入選。その後りぼん本誌で「恋はお手やわらかに」を連載し、以後「デザイナー」「砂の城」などヒット作を連発していきます。そしていわずと知られた「有閑倶楽部」で第10回講談社漫画賞少女部門を受賞。赤西仁主演でドラマ化もされたことから、さらにファン層を広げました。
2002年からは漫画雑誌『コーラス』にて「プライド」が連載開始。2010年に完結しました。単行本が全12巻発刊されていますが、現在は休養されているようです。というのも、2004年の6月に雑誌の締め切リ中に緑内障を発症してしまい、作業中に目が見えなくなることもあるほど悪化してしまったとのこと。
正式に発表されたわけではありませんが、目の病気のこともあり、少し長めの休養をとっているのでは?とファンの間では噂になっています。ファンとしては最新作が待ちどうしい限りですが、ゆっくり休養を得ての復帰を祈るばかりですね。
一条ゆかり人気作品「プライド」「女ともだち」が世代を超えて支持される理由。あらすじとネタバレ
一条ゆかりの作品で、長年人気の作品「プライド」「女ともだち」。「プライド」は月刊『コーラス』にて2002年12月号から2010年2月号まで連載され、第11回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞しています。
プロの漫画家にもファンの方は多く、発行部数は300万部超の売り上げを記録していることからもこの人気のすごさがわかりますね。映画化・舞台化もされています。
「プライド」は育ちも境遇も全く正反対の2人の女性を描いた作品。2人ともオペラ歌手を目指しており、一人は有名オペラ歌手を母に持ち、誰もが振り返る美貌の持ち主、史緒。かたやバイトをしながら極貧の生活の中オペラ歌手を目指している、萌。2人が出会うところから物語は始まりますが、直後に史緒は父の経営する会社が倒産してしまい、イタリア留学してプロを目指すという予定が不可能になってしまいます。
その後コンクールで再会した2人。萌は、決勝で史緒の出番直前に「あなたのお母さんはあなたをかばって死んだのよ」という衝撃的な事実を伝え、その言葉に動揺した史緒を舞台で失敗させて優勝をもぎとります。その後の2人の人生は出会った男性をも巻き込んで思いもよらない出来事が続いていきます。史緒の気高さや、萌の貪欲さ・ライバルを阻む腹黒さがかなりの見物となっています。壮絶なラストはファンの間でも衝撃が大きく、かなり話題となっていました。
同じく人気度の高い作品「女ともだち」。『りぼん』で連載されていた作品です。幼い頃に両親を亡くし女優の叔母と2人暮らしの菜乃は派手な芸能界を嫌い、平凡な生活を望んでいました。ところが親友のこずえの撮影に付き添って、アイドルの晴臣と出会った時から、運命が大きく変わり始めていきます。
この作品は、恋と友情をテーマに芸能界の話も混ざってかなり引き込まれていく物語です。少女2人の友情、恋愛、そして叔母とその親友との大人の女同士の関係など、女性なら誰でも共感できる場面が多々あることからも人気の高い作品。
これらの作品が今もなお世代を超えて愛され支持されるのは、第一にその絵の上手さがあげられます。一条ゆかりの描く絵は、丁寧で繊細ながらもダイナミックで創造的。作品もゴージャスな世界を描いたものが多いことからも、絵の上手さがさらに引きたち、物語にどんどん引き込まれていきます。
少女漫画の画風の進展に影響を与えた作家とも言われるほど。さらに中毒性の高い作品が多く、一度読んだらもう止められない物語の内容。一条ゆかりの作品は、現在活躍する多くの少女漫画家の創作活動や絵柄に影響を与えたという人が多いのもうなずけます。
一条ゆかり 「有閑倶楽部」「プライド」実写化キャストがスゴかった!
一条ゆかりの「有閑倶楽部」実写化キャストは?
一条ゆかりの作品の代表作である「有閑倶楽部」。名門学校であり、名士名家の子弟が通う聖プレジデント学園・高等部生徒会のメンバーたちが主人公。容姿端麗、家柄も素晴らしい彼ら6人は、学業もそこそこに大小様々な事件に首を突っ込み、様々な出来事に関わっていきます。
長年連載され、この作品をきっかけに一条ゆかりのことを知った人も多いのではないでしょうか。「有閑倶楽部」は連載の人気もあったことから、1986年国生さゆり主演で単発ドラマとして放送されました。
そして2007年はついにファン待望の連続ドラマ放映。このキャストがとても豪華なのです。松竹梅魅録役に赤西仁(当時KAT-TUN)、菊正宗清四郎役に横山裕(関ジャニ∞)を筆頭に、 田口淳之介(KAT-TUN)、香椎由宇、鈴木えみ…などとにかく豪華。ゲストも毎回人気のある方が出演し、全話2桁の視聴率を記録しています。
今となってはこの豪華キャストでのドラマはなかなか実現しないですよね。
一条ゆかりの「プライド」実写化キャストは?
そしてもう一つの人気作品「プライド」も実写化されています。2009年には映画公開、2010年には舞台化もされました。気になる映画のキャストですが、主演のライバル2人は、麻見史緒役にシンガーのステファニー、緑川萌役に演技派女優の満島ひかり。
さらに脇を固めるのは、及川光博、キムラ緑子、ジョン・カビラ、高島礼子、由紀さおり、長門裕之とかなりの実力派、大御所たちの名前が並びます。ちなみに、萌を演じた満島ひかりは子供のころからの一条ゆかりファンだったとのこと。
小さい頃から読んでいた作品を自分が演じることになるとは、かなりのプレッシャーもあったそうですが、映画での演技は長年の一条ファンももちろん認める素晴らしい演技でした。映画史上初めて使用の許可が降りた新国立劇場でのロケーションも話題になりました。
あなどれない「りぼん」の魔力 60周年「ふろく」カタログに“元少女”興奮<一条ゆかり>
1955年に集英社から創刊された少女漫画誌「りぼん」が今年60周年を迎えました。それを記念し、「りぼんの付録 全部カタログ~少女漫画誌60年の歴史~」が発売されます。レターセット・カレンダー、文房具など毎月多くの“りぼんっ子”をトリコにしたさまざまな「ふろく」を紹介し、さまざまなエピソードとともに“りぼんのふろくワールド”を展開。
今の30代〜40代は懐かしさでたまらいのではないでしょうか?また、一条ゆかり氏、吉住渉氏などりぼんを牽引してきた人気漫画家のインタビューもあります。今だから語れる内容など、みどころが満載でこちらもファンには見逃せません。
ネットでも話題になっており、懐かしさのあまり涙が出てしまうと言っているファンもいるほど。女性が誰もが通ってきた少女時代。その当時毎月楽しみにしていた「りぼん」のふろくを見ながら、自分の中にしまっていた思い出を友だちと語り、当時の甘酸っぱい記憶を久しぶりに思い出してみるのもいいですね。
きっとまた普段の生活の活力にもなるのではないでしょうか。ぜひ“元少女”の“りぼんっ子”はチェックしてみてくださいね。