ラノベ「妹さえいればいい。」妹が好きすぎる青春ラブコメディ!あらすじネタバレ
「妹さえいればいい。」妹大好き小説家が主人公の青春ラブコメ!あらすじは?
平坂読のライトノベル「妹さえいればいい。」は、とにかくインパクトのあるタイトルが特徴の作品。「妹さえいればいい。」と聞くと、シスコンなキャラクターでもいるのかと思いきや、実の妹はおらず、ジャンルとしての「妹」が大好きな主人公が登場します。
高校2年生の時に新人賞を受賞し、小説家としてデビューした羽島伊月は、変態的なほどの妹好き。人気ラノベ作家ではありますが、その作品には必ずメインヒロインとして妹が登場し、売り上げよりも妹を取る!という作風を貫いてきました。そんな伊月の周辺はとにかく賑やかです。
後輩小説家の可児那由多や、リア充の白川京、イラストレーターの「ぷりけつ」こと恵那刹那など、多くの友人知人たちが集い、事件が巻き起こります。「妹さえいればいい。」は、彼らが繰り広げるドタバタな日常を、ラノベ作家あるあるなど業界ネタを交えて描いています。
ラノベ「妹さえいればいい。」義弟が実は!?衝撃のネタバレ
「妹さえいればいい。」は、ラノベ作家である主人公の伊月を中心に、ラノベ作家の日常や、出版業界の裏話などが登場します。物語では、世界を揺るがすような謎や事件は起こらず、伊月の周辺で起こるさまざまな日常の出来事を綴っている、いわゆる日常もの。ファンタジーやSFのような世界観を持ち、戦いを描く作品も多いライトノベルの中で、その世界観は格段にゆるめです。
しかし、何も起こらないけれど面白いというのは、物語の構成やキャラクターに魅力があるから。下ネタやパロディネタが多いので人を選ぶ作品ではある、という評価もされていますが……。そんな「妹さえいればいい。」ですが、実は、伊月にリアル妹が存在していないわけではありません。
伊月の義弟として登場する千尋は、実は女の子。伊月は千尋が妹だとは知らず、事情を知っているのは、読者とごく一部のキャラクターのみとなっています。なぜ千尋が性別を偽っているのかは、今後の展開により詳細が明かされそうです。
ラノベ「妹さえいればいい。」スピンオフ漫画は別視点!作者の平坂読とは?
ラノベ「妹さえいればいい。」は漫画版も好調!スピンオフ漫画は別視点だった
「妹さえいればいい。」は、その人気の高さからコミカライズもされています。原作の流れに忠実な展開になっている「妹さえいればいい。@comic」と、原作とは違った内容のスピンオフ的作品「妹さえいればいい。外伝 妹にさえなればいい!」の2作が連載中です。
「妹さえいればいい。@comic」は、小学館「月刊サンデーGX」にて連載されており、作画を担当しているのは、2015年に漫画家デビューをしたい~どぅ~。原作でイラストを手掛けているカントクの絵柄に似た丁寧な作画と、原作の雰囲気を壊さない巧みな構成が支持され、人気を集めています。
「妹さえいればいい。外伝 妹にさえなればいい!」は、スクウェア・エニックス「月刊ガンガンJOKER」にて連載中。妹バカである伊月に想いを寄せている天才小説家の可児那由多が主人公となっています。「好きな人が妹好きなら、妹になればいいじゃない」という独自の理論を展開し、伊月に猛アタックする那由多。
色仕掛けが多いせいか、原作よりもお色気成分が多めで美麗な作画は、原作ファンにとっても嬉しいポイントでしょう。理論は斜め上ですが、行動もかなり斜め上で、最初から全力で脱いでいるという勢いのあるラブコメディに仕上がっています。
ラノベ「妹さえいればいい。」など特徴的なタイトルばかり!ヒットメーカー平坂読とは
「妹さえいればいい。」という特大インパクトのライトノベル作品を生み出したのは、平坂読。岐阜県の出身です。男子として生きてきた少女と、幽霊になってしまった少女との恋愛を描いた「ホーンテッド!」で、KADOKAWA第0回MF文庫Jライトノベル「新人賞」を受賞し、2004年にデビュー。2006年「ソラにウサギがのぼるころ」、2007~2008年「ねくろま。」、2008~2009年「ラノベ部」と、コンスタントに作品を発表してきました。
注目を集めるきっかけとなったのは、2009年に発表した「僕は友達が少ない」という衝撃タイトルの作品です。ヤンキーと勘違いされ、転校初日から浮いてしまった羽瀬川小鷹と、エア友達と話すぼっち美少女三日月夜空を中心に、友達を作るために結成された隣人部の活動と、残念かつ賑やかな学校生活が描かれました。
2011年にアニメ化されて大人気となった「僕は友達が少ない」は、2011年に最も売れたライトノベルとも言われています。独特な言い回しとコメディ展開に加え、作中には性描写や過激表現がたびたび登場する点も人気の理由のひとつ。その後は、作詞なども手掛けている平坂読は、才能をマルチに発揮しながら活躍を続けています。
ラノベ「妹さえいればいい。」がTVアニメ化!キャストはドラマCDから続投!
妹という存在が好きすぎる小説家の伊月が、とにかく変態的と話題の「妹さえいればいい。」がアニメ化されます。2017年7月23日には、キャストやスタッフの情報が公開されました。実は、「妹さえいればいい。」の4巻と7巻には、通常盤とともにドラマCDが付いた特装版があるので、すでに声が付いている状態です。
「妹さえいればいい。」のアニメ化に際しても、ドラマCDに登場したメインキャストは、アニメでもそのまま続投されると発表され、ファンを喜ばせています。主人公の羽島伊月を担当するのは小林裕介です。2015年「アルスラーン戦記」アルスラーンや、2016年「この美術部には問題がある!」内巻すばる、「Re:ゼロから始める異世界生活」ナツキ・スバルなど、主要キャラクターの声を数多く担当しています。
伊月のハイスペックな義弟であり、義理の妹であることを隠している羽島千尋を演じるのは山本希望。2011年「僕は友達が少ない」楠幸村、2017年「アイドル事変」闇†林檎様、ゲーム「アイドルマスター シンデレラガールズ」シリーズの城ヶ崎莉嘉などを担当し、ゴリラ好きの声優としても有名です。
天才小説家で、伊月に想いを寄せている可児那由多を演じるのは、金元寿子(かねもとひさこ)。2010年「侵略!イカ娘」イカ娘、2012年「スマイルプリキュア!」黄瀬やよい/キュアピース、2016年「美少女戦士セーラームーンCrystal III」水野亜美/セーラーマーキュリーなど、美少女キャラクターを数多く演じてきました。
他にも、加隈亜衣や日野聡、沼倉愛美、鳥海浩輔、代永翼、藤田茜といった人気声優がキャスティングされているアニメ「妹さえいればいい。」。放送は、2017年10月8日の22時30分、TOKYO MXでの放送を皮切りに、KBS京都、サンテレビ、BS11、AT-Xなどとなっています。
アニメ公式サイトで公開されているPVでは、妹という単語を連呼する伊月の勢いに謎の疾走感が感じられるなど、本放送の期待が高まる一方です。妹好きな男性は数多いと思われますが、伊月にどこまで共感できるでしょうか?変態的なほどの妹好きが繰り広げるラブコメディのアニメ放送が待ちきれません。