声優・井上和彦の代表作は?俳優・ナレーターとしても大活躍!今後の活動も目が離せない

日本を代表する声優・ナレーター、井上和彦。演じるキャラはすべて主要キャラクターである彼の代表作は「サイボーグ009」「美味しんぼ」「NARUTO」「夏目友人帳」など、枚挙にいとまがありません。

当初は役者や声優への道を進む気は全くなかったという井上和彦。興味は露ほどもなく、志していたのはプロボウラーだったといいます。とあるテレビ局で大道具係として働いていた頃、友人に誘われてタレント養成学校の試験を受けて見事合格。彼の声優・俳優・ナレーターとしての道はここから徐々に広がっていきます。

就職先での仕事がうまくいかず、人間不信に陥って引きこもりにまでなったという井上和彦。試験を受けたのは声優になりたかったわけではなく、人と話をする訓練になれば…と考えたからだそう。彼を誘った声優志望の友人は試験に落ち、声優に興味がなかった井上和彦が業界トップのキャリアを築くことになるとは、人生何が起こるかわからないものです。

1973年放送の「マジンガーZ」で名前のない兵士の役を演じ、声優デビューを果たした井上和彦が「キャリアの転機になった」という作品は、彼が25歳だった1979年に放送された「サイボーグ009」の主人公・島村ジョー役でした。この作品からほぼ主人公か主要キャラのみを演じるようになった井上和彦は、2009年の「第3回声優アワード」で助演男優賞を受賞しています。

果たして、井上和彦という声優の魅力とはどこにあるのか?改めて振り返っていきます。

クールな役どころ多し、声優・井上和彦の代表作

井上和彦は神奈川県出身、所属事務所は彼自身が設立したB-Boxです。渋くクールな大人の男性役を演じることが多く、その中でも特に人気が高いのは、2002年から担当した「NARUTO -ナルト-」のはたけカカシ役でしょう。なんと、原作で数度行われている人気投票において、主人公のうずまきナルトをさしおいて1位になるほどの圧倒的な人気ぶりを誇っています。

その他、「銀魂」の朧役や「ジョジョの奇妙な冒険」カーズ役など、クールな役どころが目白押し。少女漫画雑誌「なかよし」で爆発的な人気を得て1976年にアニメ化された「キャンディ・キャンディ」でアンソニー・ブラウン役を演じて以来、レギュラーが途切れたことがないと言われる井上和彦が担当する役は、ほぼ物語の重要なカギを握るメインキャラとなっています。

年齢を感じさせない!いつまでも若々しさを失わない美声

いつの時代も人気を集め、不動たる立ち位置を確立している井上和彦。その人気の秘密は、艶のある声と溢れ出るダンディズム、そして冷静沈着で深みのある大人の男性特有の包容力・安心感でしょう。

シブい役柄のみならず、第6期まで制作された人気アニメ「夏目友人帳」のにゃんこ先生、「おそ松さん」のお父さん、「らんま1/2」の三千院帝のように、コミカルな演技もお手の物。その幅のある演技力が認められ、井上和彦はアニメ声優だけに限らず、外国映画やドラマの吹き替え、ナレーターなどの仕事も精力的に行っています。

井上和彦がこれまでに演じてきたキャラクターは数え切れないほどありますが、主なところでは「美味しんぼ」の山岡士郎役、「名探偵コナン」の白鳥任三郎役、「ジョジョの奇妙な冒険」のカーズ役など。また、2006年からアニマックスで放送された「妖怪人間ベム」第2作では、ベム役を演じました。

最新の活動でいうと、2019年の新年に向けたお年玉キャンペーンがあります。井上和彦のボイスメッセージが付属された年賀状が届くというもので、この新年企画のためだけに、特別に撮り下ろされた写真と音声が使われているそう。ボイスメッセージを受け取った人を対象に行われる抽選もあり、1等はなんと井上和彦からの生電話!テープではなく、本人直々に電話がかかってくるといいますから、ファンには感涙ものですね。

井上和彦の活動情報は、公式のAmebaブログ「風まかせ」で知ることができます。月に数度の頻度で更新されており、11月1日のブログでは、2018年9月29日から公開された「劇場版 夏目友人帳~うつせみに結ぶ~」のヒットを受け、夏目貴志役の神谷浩史らと共に、舞台挨拶に登壇したことが綴られていました。

アニメの放送開始10年を記念して製作された同作は、井上和彦演じるにゃんこ先生が3つに分裂してしまうというストーリーで、なんと彼は5つの声を使い分ける必要に迫られたとか。どんな声を出せばいいか最初は戸惑った、と語る井上和彦。「ギャラ5人分くれたら嬉しいな」とジョークを飛ばし、会場の笑いを誘っています。

そんな井上和彦は、ツイッターやインスタグラムでも頻繁に近況を配信しています。最近投稿されたインスタグラムでは、焼肉と一緒に網で焼かれていました(笑)。こうしたユーモアに溢れる部分も、ファンの多い理由かもしれませんね。

井上和彦は結婚している?なんと、結婚・離婚歴がすごかった

ポータルサイト「goo」が2015年に公開した「実年齢に驚いた男性声優ランキング」で1位に輝いた井上和彦。2018年で64歳になりますが、なんとこれまでに4回の結婚・離婚歴があることがわかっています。

1度めは井上和彦がアンソニー役で出演した「キャンディ・キャンディ」の作画を担当した漫画家のいがらしゆみこ。2人の間には娘と息子がいますが、現在37歳になる息子のほうは元ジャニーズJr.のイケメンで、現在は「いがらし奈波」という名義で女装漫画家として活動しています。

2度めは一般の劇団員、3度めは声優の荒川美奈子、そして4度めが女優の越智静香。声も見た目もダンディで若々しいのでモテるのも無理はないかもしれませんが、ここまで婚姻歴があることには驚くファンもいるのではないでしょうか。ちなみに最も長く続いたのは2001年に結婚した越智静香で、約11年に及ぶ結婚生活の末、2012年に離婚しています。

振り幅の広い演技力で男女問わず多くのファンを持つ井上和彦。来年も1月31日から上演される体感型朗読劇「東海道四谷怪談外伝・嘘」、4月18日発売予定のゲーム「ラングリッサーⅠ&Ⅱ」(ボーゼル役)、4月からNETFLIXで配信予定の「7SEEDS」(百舌戸要役)など、多数の出演が予定されています。今後の活動にも大注目です。
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