板尾創路の結婚した嫁は?長女の乳児突然死症候群とは?
板尾創路は、長女を「乳幼児突然死症候群」で失っていた
今やお笑いタレントの枠にとどまらない活躍を見せる板尾創路は、1998年、35歳の時、8歳年下の一般女性と結婚しました。あまりプライベートの知られていない板尾創路。嫁に関するエピソードも公にされることはほとんどなく、著書「板尾日記」で時おり、嫁が登場するくらいです。
板尾創路と嫁は、2007年にやっと長女を授かりますが、2年後の2009年、乳幼児突然死症候群で急死します。長女は、わずか1歳9ケ月の命でした。乳幼児突然死症候群とは、それまで元気だった赤ちゃんが、事故や窒息ではなく眠っている間に突然死亡してしまう病気。原因はまだ分かっていませんが、乳児期にうつぶせで寝させない、禁煙する、できるだけ母乳で育てる、など気をつけることが重要とされています。
板尾創路は長女の死について、日本テレビの「24時間テレビ」で淡々と語り、広く世の中に、乳幼児突然死症候群の存在を知らせる役目を果たしました。幸いにも板尾創路は、2012年、次女を授かることができ、「ピピちゃんが再び『4人家族の幸せ』『命あってこその幸せ、家族がそばにいる尊さ』を教えてくれた」と語っています。
板尾創路の、松本人志も認める独自のギャグセンス
板尾創路は、ダウンタウンの後輩にあたる、吉本の中核芸人の中でも、あの松本人志が一目置く、特異なお笑いセンスの持ち主です。その才能は近年、お笑いだけでなく、映画俳優や監督としても開花しています。板尾創路は1963年生まれの52歳。相方ホンコンと、漫才コンビ130Rを結成。コンビは現在も解散していませんが、板尾創路は東京を中心に活動。ホンコンはもっぱら大阪で、ローカルタレントして活躍しています。
板尾創路の監督作品「月光ノ仮面」あらすじ感想ネタバレ!
板尾創路の監督主演脚本第2作目、「月光ノ仮面」
板尾創路は2000年頃から、俳優としても映画やテレビでコンスタントに活動しています。みかけは極々普通の人でありながら、内に強烈な可笑しみと狂気を秘めた役どころが、板尾の真骨頂と言えるでしょう。板尾創路はまた、映画監督としての才能も高く評価されています。
2010年、自らが監督主演脚本をこなした初の長編作品「板尾創路の脱獄王」は、第19回日本映画批評家大賞・新人監督賞を受賞しただけでなく、海外の映画祭でも高い評価を獲得。そして翌2011年には、同じく監督・主演・脚本の3役を務めた「月光の仮面」を制作しています。
映画「月光の仮面」は、古典落語の「粗忽長屋」をモチーフに、記憶をなくした男と恋人、そして、彼と戦場を共にした男が織り成す不思議な物語。監督である板尾創路自らが、「すごくクエスチョンマークが多い、説明がない部分がとても多い映画です」と語っているように、シュールなブラックコメディに仕上がっています。
板尾創路は、監督、役者のダブルプレイヤー
2012年には、グラビア出身の異色タレント、壇蜜の話題作「私の奴隷になりなさい」で、板尾創路は壇蜜演じるOLを奴隷として扱う「先生」役を怪演しました。そのインタビューの中で、板尾創路は監督兼俳優について次のように語っています。「機会があれば俳優としても出たいし、撮れるんであれば監督としても撮りたい。でも結局は、その作品にどういう形でかかわっていようが、「いい作品だな」と思えればいいなっていうのはあります」。
板尾創路が不気味な笑みを浮かべて語る、殺人鬼役の醍醐味
板尾創路がまた、秋のドラマで、事件の鍵を握る殺人鬼を演じます。フジテレビ松坂桃李主演の「サイレーン刑事×彼女×完全悪女」。板尾創路は、普段は目立たないタクシー運転手ながら、女性の遺体に白いソックスを履かせる「白ソックス連続殺人事件」の犯人の役。板尾創路はインタビューで、「いろんな殺人鬼を演じてきましたが、白いソックスに執着のある殺人鬼は初めてですね。
連続殺人鬼は表情や心理など、役作りのしがいがあるので、撮影はとても楽しめました」と、無表情な顔に、不気味な笑顔を浮かべていました。監督として俳優として、自在に活躍する板尾創路ですが、板尾の才能を早くから見抜いていた先輩の松本人志も、映画監督として世間に認められたくてたまらないようです。しかし、結果はかなり厳しいものがあります。板尾創路が別のインタビューで興味深い話をしています。
「芸人が撮るっていうと、舞台やテレビでやっているギャグの映画版みたいに思われがちやけど、あの笑いを映画でやっても僕は面白くないと思うんですよ。笑えるシーンを入れるにしても、映画の段取りを踏まないといけないし、見せ方が違う」。
このコメントははまさに、映画監督としての板尾創路と松本人志の才能の差を明確にあらわしているのではないでしょうか。俳優としては、次代の岸部一徳のようなポジションに近いように思われる板尾創路。監督としても俳優としても、板尾創路は、これからますます目の離せない存在です。