ウエストランドがM-1で優勝した理由に納得!先輩芸人も大絶賛のスキル

ウエストランドがM-1で優勝した理由に納得!先輩芸人も大絶賛のスキル

ウエストランドがM-1で優勝した理由は?審査員たちの評価


ウエストランドのプロフィール
◆結成:2008年11月
◆メンバー:河本太、井口浩之
◆所属事務所:タイタン

ウエストランドのM-1優勝は誰もが認める勝利

ウエストランドは、2022年12月18日開催の「M-1グランプリ2022」で優勝したお笑いコンビ。吉本勢のロングコートダディやさや香らを抑えた勢いのある漫才に、会場は大盛り上がりでした。M-1でタイタン所属のコンビが優勝するのは、初めてです。

しかも、最終審査では審査員7人中1人がさや香に投票し、6人がウエストランドを選んだ圧勝ぶり。ウエストランドは2020年の決勝では10位中9位でしたが、2度目の決勝進出での快進撃となりました。

最高得点98点を付けた立川志らくは、“傷つけない笑い”が求められている風潮に触れた上で「あなた方がスターになってくれたら時代が変わる」と、希望を見出した様子。松本人志も、「窮屈な時代なんですけど、キャラクターとテクニックさえあれば、こんな毒舌漫才もまだまだ受け入れられるという夢をみました」と、才能を高く評価しています。

ファーストラウンドで、ウエストランドの出番は最後でした。審査員の山田邦子は放送終了直後に「よろず〜ニュース」の取材を受け、ほかのコンビへの拍手喝采を耳にした後でも、堂々としていた点を称賛。「伸び伸びやってたし、力を出し切った」と褒め、「メンタルが一つの要因」と考察していました。

テレビ全盛期の攻めた笑いを知る審査員勢のツボを外さない芸風や、強気のネタに見合う勝負強さが、優勝を引き寄せたのではないでしょうか。

ウエストランドの悪口や毒舌はなぜ許される?

ウエストランドはM-1で強烈な毒舌漫才を披露したため、ネタについては賛否両論が飛び交いました。しかし、先輩芸人たちの多くは、「尊敬する」とエールを送っています。

単なる悪口にならないのは、毒の匙加減と対象を見極めるスキルの高さあってこそ。山田邦子も、前述の取材で「みんなが大体おかしいな、ここはちょっと変だなと思ってるようなところを突いてきてた」と、着眼点を絶賛していました。

ウエストランドは決勝で、YouTuberやアイドルをネタにした毒舌も披露。元アイドル・峯岸みなみの夫で、自身はYouTuberの東海オンエア・てつやは、同日に「夫婦仲良くM-1観てたら2人して連続でこき下ろされた」とツイートで反応しました。この投稿は笑いの連鎖を生んでおり、イジられた側にも美味しい結果となる、まさにプロの技です。

井口浩之は決勝の2日後に自身のYouTubeチャンネルで、「賛否があるのはしょうがない」と話し、批判も含め話題にしてもらえることを「うれしく思っております」とポジティブに捉えています。テクニックを駆使して毒舌スタイルを貫くウエストランドは、お笑い界に新風を巻き起こしてくれそうですね!

ウエストランドは仲が悪いの?仲良しとは一味違う不思議な関係

ウエストランドのコンビ仲は?実は生まれる前からの縁が!

中学・高校の同級生である井口浩之と河本太は、2008年11月にウエストランドを結成。コンビ名の由来は、地元・岡山県津山市のスーパーマルイ「ウエストランド店」からきています。

2人は2013年より、「笑っていいとも!」に、準レギュラーとして出演。2020年の「M-1グランプリ」で決勝進出してから、ネタを作っている井口浩之がブレイクし、バラエティ番組のオファーが増えました。相方の河本太はほぼ何もしないという立ち位置で、仕事量の格差も笑いに繋がっています。

中学時代から2人は、特別仲が良いわけでもなく、仲が悪いというほどでもなかったのだとか。クラスもグループも別だったものの、同じサッカー部で帰る方向も一緒、おまけに井口浩之の母親と河本太の父親も同級生という不思議な縁がある関係でした。

現在もあまり仲は良くないように見えて、仕事量の差があっても、ギャラは折半しています。実は優しい井口浩之と、支えられている河本太という見方をすると、良い関係性なのかもしれません。

ウエストランドの「いぐちんランド事件」とは?衝撃の結末!

2022年3月16日放送の「“ネオバズ”水曜日『2分59秒』」では、井口浩之が衝撃的な詐欺の被害を告白しました。

その名も、「いぐちんランド事件」。出演の約3年前、井口浩之のツイッターにファンと名乗る女性から、胸部を写した画像が送られてきました。

「井口さんのも見たいです」とそそのかされた井口浩之は、局部の写真を送信。直後に別のアカウントから、写真が「ネットで晒されている」とDMを受け、井口浩之は咄嗟に「すみません」「僕のなんです」と正直に話し、このやりとりまで拡散される事態に。

「いぐちんランド開園」というアカウントから、画像を世界中に拡散され困惑していたところ、事務所の社長・太田光代が「ネタにしろ!」と一喝。爆笑問題のラジオで存分にイジられたことで笑いに昇華できました。

立ち直るまで時間がかかりそうな出来事ですが、番組内で井口浩之は「いつか笑い話にできます」と締めています。少しのことでは動じない、度胸を鍛えられた面もあるのかもしれませんね。

ウエストランドは佐久間宣行Pも期待する逸材

ウエストランドが今後のお笑い界を変える?

井口浩之は、「ゴッドタン」や「お笑い向上委員会」などのバラエティ番組で、経験を積んできました。そんな姿を観てM-1王者になる前から注目していたのが、「ゴッドタン」を含め数々のお笑い番組をヒットさせてきたテレビプロデューサーの佐久間宣行です。2022年のM-1で、ウエストランドがネタ中に名前を挙げた人物でもあります。

佐久間宣行はM-1放送中にツイッターでウエストランドの優勝を予想しており、決定時は歓喜の言葉を投稿していました。「年明けのあちこちオードリーに信じて仕込んだのは井口」と、期待していたことも明かしています。同番組は、井口浩之単独のオファーでしたが、M-1優勝によって、今後はコンビでの仕事も増えそうです。

近年はテレビの規制も多く、芸人も消極的になりがち。ウエストランドの毒舌ぶりが大々的に認められた状況は、バラエティ番組の作り手や芸人への良い刺激になることでしょう。今後も、自分たちのスタイルを貫くことで、お笑いの世界を元気にしてほしいですね。

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