鶴竜力三郎が71代横綱になるまで!4カ国語を操るインテリ力士の嫁や子供の現在は?

鶴竜が大相撲の71代横綱になるまでの道のりとは?嫁との馴れ初めや子供の現在は?

鶴竜が大相撲の71代横綱になるまで!山あり谷ありの長き道のりがあった

モンゴル出身で大相撲71代横綱となった鶴竜力三郎は、大学教授である父親の影響からか学習意欲が強く、子供の頃から成績優秀だったそうです。また、幼い頃より、テニスやバスケットボール、レスリングといった当時のモンゴルでは富裕層しかたしなめないスポーツに励むなど、恵まれた環境に育ちました。

そんな鶴竜が大相撲の世界に足を踏み入れるきっかけとなったのは、幼い頃に自宅のテレビで観た日本の相撲番組です。当時活躍していた旭鷲山に強い憧れを抱いた鶴竜は、モンゴルで日本相撲が大人気だったこともあり、力士を目指して花籠部屋の選考会に参加しますが、結果は不合格。しかし、どうしても諦めきれず、日本相撲愛好会の会長宛てに手紙で直訴し、2001年9月に井筒部屋への入門を許可されます。

入門当時は65kgと軽量ながら3カ月で82kgまで体重を増やした鶴竜は、2004年7月場所で全勝して番付を幕下14枚目に上げ、翌2005年の11月場所では十両に昇進。一旦は体重の軽さが祟って伸び悩みますが、2006年の11月場所で新入幕入りを果たし、2008年1月場所で初の技能賞を獲得しました。

同年3月場所で三大関を破った鶴竜は、2度目の技能賞で小結に。2009年には、3度目の技能賞を受けて関脇に昇進しますが、その後は不調が続いて平幕まで陥落してしまいます。それでも、三役に戻った2012年には、初の殊勲賞を受けて晴れて大関に昇進。

2014年1月場所では、白鵬との優勝決定戦で敗れますが、当時の理事長だった北の湖から「優勝に値する」との評価を受けます。そして、綱取り場所となった3月場所を14勝1敗と見事初優勝で飾り、千秋楽後に、満場一致で鶴竜の第71代横綱昇進が決定しました。

鶴竜が結婚した嫁との馴れ初めや子供たちの現在は?

2014年12月31日に、鶴竜が23歳のモンゴル人女性と結婚することが正式に発表されました。嫁との馴れ初めはモンゴルでの知人の紹介だったそうで、鶴竜は「すごく元気で明るかった。一目惚れでした」と語っています。2014年8月から一緒に暮らし始めましたが、急遽婚約を発表した理由は「授かり婚」で、2015年5月には元気な女児が誕生しました。

2017年5月には第二子である長男も誕生したため、嫁のムンフザヤ夫人との披露宴は、結婚後2年半が経った2017年10月1日に都内のホテルで行われることに。ちなみに、2人の子供の名前は、長女は「アニルラン」で、長男は「アマルバイスガラン」。モンゴルの「赤ん坊に悪霊が付かないように、1カ月名前を伏せる」という風習に従い、2人とも生まれて1カ月後に名前を公表したそうです。

鶴竜は4カ国語を操る頭脳明晰なインテリ力士!魚嫌いも克服する努力家!

鶴竜はモンゴル語と日本語の他にも英語、ロシア語と4カ国語を操り理解する頭脳明晰なインテリ力士!

鶴竜には、「右四つ」「寄り」「下手投げ」といった相撲の得意手だけでなく、語学面でも大きな得意技を持っています。実は、母国語のモンゴル語以外にも、日本語・英語・ロシア語と4カ国語を操り理解するインテリ力士です。大学教授の父を持ち、幼い頃から頭脳明晰だったとはいえ、鶴竜は、モンゴルにいる時から英語とロシア語を話すことができたと言うから驚かされます。

演歌が良いと勧められて日本語をカラオケで習得し、読み書きに関しても「難しい漢字以外は大丈夫」と、日本の新聞を自由自在に読みこなすとは、まさに「角界一の頭脳明晰力士」と言っても過言ではないでしょう。

鶴竜は魚嫌いを克服し体重を増やした!

井筒部屋への入門時には体重がわずか65kgしかなく、関係者からは力士ではなく床山に間違えられていたという鶴竜は、体重を増やすために相当な努力をしたようです。鶴竜は元来魚が苦手でした。しかし、日本料理に魚は付き物ですし、料理だけでなく出汁にも使われます。

ちゃんこが主食の力士ならば、なおさら魚が食べられなければ困ることでしょう。「体重を増やすには、魚嫌いを克服するしかない!」そう決心した鶴竜は、努力に努力を重ねて天敵だった「魚料理」を見事に撃破。徐々に体重を増やしていった鶴竜は、三段目の上位陣と組んでも勝ち越せるようになり、2004年の7月場所で全勝して、見事三段目優勝を遂げました。

鶴竜が土俵外の場外乱闘で荒れに荒れた九州場所を休場!2018年初場所で復活なるか

モンゴル出身で井筒部屋所属の横綱鶴竜が、2017年11月場所を目前に持病だった腰と古傷の右足首を悪化させてしまい、12日に初日を迎えた九州場所を休場することを発表しました。鶴竜にとっては夏場所以降4場所連続となり、今回で今年5回目の休場となります。

しかし、肝心の土俵の外で「現役横綱による暴行事件」という前代未聞の大事件が起こってしまったため、鶴竜の休場はさほど注目されない結果に。元横綱日馬富士による貴ノ岩への暴行事件は、日馬富士の電撃引退をもってしても一向に収まる気配はなく、ワイドショーのみならず、ニュースでも連日大々的に取り上げられています。

九州場所も、横綱稀勢の里が9日目に休場し、一人横綱で闘っていた白鵬も11日目の取り組みの立ち合いに不満をぶつけるなど荒れに荒れる展開となりました。鶴竜もまた暴行事件が起こった宴に同席していたという理由で、休場した九州場所の土俵外での場外乱闘に巻き込まれるという、何とも後味の悪い場所となっています。休場した鶴竜にとっては、2018年の初場所が、今後の横綱としての進退を決めるまさに「土俵際」の闘いとなります。

しかし、「言葉や礼儀作法など、日本人以上に日本人らしい頭の良い力士である」と評され、二場所連続優勝をせずに満場一致で横綱に昇進した鶴竜。彼こそが、世に論じられる「品格のある横綱」に一番近い力士だと相撲ファンは分かっているはずです。来場所で復活してくれることを、一相撲ファンとして心より願わざるを得ません!

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