ケビン・アンダーソンは世界ランキング15位のプロテニスプレイヤー!
◆出身:南アフリカ共和国・ヨハネスブルグ
◆身長・体重:203cm・89kg
◆2018年ウィンブルドン準優勝
ケビン・アンダーソンは、南アフリカ・ヨハネスブルグ出身の男子プロテニスプレイヤーです。203cmという高身長から放たれる高速サーブは、まさに目にも止まらぬ速さそのもの。6歳からテニスを始めた彼のテニス人生は怪我と戦いながらも素晴らしい戦歴を誇り、そして30歳を過ぎた今でも、プロテニス界の第一線で活躍しています。
ケビン・アンダーソンは遅咲きのスタープレイヤー?今までの戦歴を紹介!
テニスが強い国というと、アメリカやスペイン、ドイツなどが思い浮かびますが、ケビン・アンダーソンは1986年5月、南アフリカのヨハネスブルグで誕生しました。恐らくそれらの強豪国と比較すると、テニスの腕を磨くための環境は整ってはいなかったと思われる故国で、彼は6歳からテニス人生を歩むこととなります。
大学ではアメリカ・イリノイ大学に進学し、NCAAというアメリカの大学が主催するリーグにてプレーを経験。その後2007年に21歳でプロに転向します。
テニス界は、トップジュニアのほとんどが10代でプロに転向する世界です。大学に進学する選手もいるものの、シングルスの上位勢において、その数は圧倒的に少なくなります。
しかし、ケビン・アンダーソンは決してそれを悲観的にはみていません。冒頭にもお伝えした通り彼の出身は南アフリカです。テニスが盛んとは言えない環境で幼少期を過ごしたケビン・アンダーソンは「米国の大学に行くことでトップクラスの施設でトレーニングを積み、指導を受ける機会が得られた。テニス関係者にも知己ができたし、今の自分は大学進学なくしてありえなかった」とも語っています。
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初の世界ランキングトップ10入り
ケビン・アンダーソンの遠回りの努力が実ったのが、プロ転向から8年が経った2015年です。全米オープンでは4回戦で、全英・全米オープンあわせて3回の優勝経験を誇るスコットランドの最強選手、アンディ・マリーに勝利し、自身初の4大大会のベスト8進出を果たします。
そして同年、世界ランキング10位を記録し、自身初の世界ランキングトップ10入りとなりました。南アフリカ出身の選手で世界ランキングトップ10入りするのは、1992年にウェイン・フェレイラが世界ランキング9位になって以来の出来事です。
トップ選手は10代の頃から花開く選手も多く存在しますが、この時ケビン・アンダーソンは29歳です。決して恵まれた環境ではなかったものの努力を重ね、一見遠回りとも見える道を着実に歩んだ結果、つかんだ遅咲きの栄光は感慨深いものがあったでしょう。しかし、そこから順風満帆に進むと思ったケビン・アンダーソンのテニス人生は、ここからが波乱の幕開けでした。
怪我に泣いた2016年!翌年2017年にケビン・アンダーソンが見せた奇跡の復活劇!
ゆっくりではありますが着実にキャリアを積み重ねてきたケビン・アンダーソンでしたが、2016年から怪我との闘いが始まります。
毎年1月の後半に開催される全豪オープンでは、1回戦を途中棄権。2月に出場した大会も途中棄権し、結局5月までツアーを離脱することとなります。
その後は大会に出場するも早期敗退が続き、全米オープン、ウィンブルドンではどちらも初戦敗退で終わりました。前年の2015年には世界ランキング10位まで記録したものの、この相次ぐ敗退が影響して年間最終ランキングでは67位にまで順位を下げる結果となりました。
しかし、それで終わらないのがケビン・アンダーソンです。翌2017年に奇跡の復活を遂げます。
全仏オープンではノーシードの状態から4回戦まで進出し、ベスト16入り。そしてウィンブルドンでも4回戦まで進み、同大会準優勝のサム・クエリーとはフルセットにまでもつれ込むものの、あと一歩のところで力及ばず敗退。同じくベスト16という結果を残しました。その後のロジャーズカップでは再度3回戦でサム・クエリーと対戦しますが、今度はケビン・アンダーソンに軍配が上がることに。
そして迎えた全米オープン。3回戦までは全てストレート勝ちを収め、4回戦も勝ち抜き、2015年以来となる4大大会、並びに全米オープンの準々決勝まで駒を進めました。準々決勝の相手は、同年3回目の対戦となるサム・クエリーです。この戦いを制したケビン・アンダーソンは準決勝でも逆転勝利を収め、決勝に進出。残念ながらストレートで敗退してしまったものの、全米オープン準優勝という素晴らしい成績を収めました。結果、前年67位まで下がった世界ランキングも一気に14位まで巻き返し、見事な復活劇を演出しました。
2019年も肘の故障で本調子ではなく、2019年5月の全仏オープンを欠場したケビン・アンダーソンは、7月に出場したウィンブルドンも3回戦で敗退という結果に終わっています。
そろそろ引退という文字がチラつく年齢ではありますが、今まで様々な逆境をくぐり抜けてきたケビン・アンダーソンにはこの不調からも抜け出し、もう一花咲かして欲しいものですね。
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