樹林伸の推理クイズはリスナー参加型ラジオ!天才漫画原作者の経歴は?

樹林伸の推理クイズはリスナー参加型ラジオ!天才漫画原作者の経歴は?

樹林伸の推理クイズは生放送のリスナー参加型謎解きラジオ!あなたも名探偵になれる!?

樹林伸(きばやししん)といえば、人気漫画「金田一少年の事件簿」などで知られる漫画原作者です。ミステリーのプロフェッショナルともいうべき樹林伸による、NHKラジオ第一放送「謎はすべて解けた!樹林伸の推理クイズ」は、不定期放送ながら毎回話題を集めています。

「樹林伸の推理クイズ」は、「金田一少年の事件簿」の主人公・金田一一の語りよってクイズが出題され、ホームページで明かされるヒントを追いながら、SNS等でリアルタイムに回答する、リスナー参加型の生放送番組です。「金田一少年の事件簿」ファンはもちろんのこと、ミステリー好きが探偵気分を味わうことができる臨場感がたまりません。数々のミステリー作品や、推理クイズの原作を手掛けてきた樹林伸の監修・生出演番組ならではの、スリリングなシナリオ仕立ての謎解きも満載です。

「樹林伸の推理クイズ」は、2014年8月の初放送から、計4回にわたって放送されており、2016年10月末には、高知市文化プラザ・かるぽーとにて、NHK「あさイチ」とのコラボイベントが開催されます。会場では、最先端バーチャルリアリティを駆使するなどの仕掛けが施されているそうですから、ラジオ以上の”なりきり体験”を楽しめそうです。

樹林伸は7つのペンネームを使い分ける天才漫画原作者!過去は週刊少年マガジン編集者だった!

樹林伸は、ミステリーだけではなく、ジャンル別に7つのペンネームを使い分け、さまざまな漫画原作を手掛けてきた天才作家です。樹林伸名義の他、「金田一少年の事件簿」では天樹征丸、「サイコメトラー」は安童夕馬、ドラマ化もされた「ブラッディ・マンデイ」は龍門諒。

その他、青樹佑夜、伊賀大晃に加え、実姉のノンフィクション作家・樹林ゆう子とのユニットである亜樹直名義では、世界的人気漫画となった「神の雫」が有名です。天才の名に相応しいそうそうたる作品を世に送り出してきた樹林伸は、1962年7月22日生まれの東京都出身。1浪の末に入学した早稲田大学を卒業後、1987年に講談社に入社し、「週刊少年マガジン」編集部で、「GTO」「シュート!」などの人気漫画を担当する編集者となりました。

その時代から、すでに漫画原作者としてヒット作を送り出していた樹林伸は、1999年に独立すると、さらに多忙極める人気作家となりました。その情熱たるや、「ヒットメーカーが原作の漫画は、面白くて当たり前という先入観を払拭したい」との思いで、複数のペンネームを使い分ける姿勢からも伝わってきます。

樹林伸原作「神の雫」あらすじネタバレ!ドラマ化の評判は?

樹林伸こと亜樹直原作「神の雫」至高のワイン漫画はフランスでも大人気に!あらすじネタバレ

樹林伸というより、正確には実姉・樹林ゆう子とのユニットである亜樹直名義での原作漫画「神の雫」(作画・オキモトシュウ)は、ワインの世界を舞台にした作品です。主人公・神咲雫は、デキャンタージュの凄腕を持つビール会社社員。ある日、新設のワイン事業部に配属されるも、有名ワイン評論家の父親への反発ゆえに、ワインについてはズブの素人でした。

しかし、父親が突然に他界し、幻のワイン”神の雫”を含む計12本のワインを言い当てた者に、生前に収集したワインの全てを相続する旨が記された遺言書を手にすることに。当初は無関心ながらも、次第にワインの世界に惹きこまれていく神咲雫は、父親の遺した謎を探るべく、究極のワインを追い求めます。

漫画「神の雫」は、2004~2014年まで「モーニング」で連載され、日本・アジア各国だけではなく、ワインの本場・フランスの読者をも魅了しました。ワインに関する緻密な情報量もさることながら、ワインの味のオーバーすぎる比喩表現も、かなり見ごたえがあります。現在、「神の雫」は、「マリアージュ~神の雫 最終章~」として、続編が連載中。いよいよ全ての頂点の立つ1本のワイン”神の雫”の真相に迫りつつあります。

樹林伸こと亜樹直原作「神の雫」は亀梨和也主演でドラマ化!視聴率取れず打ち切りに!?

樹林伸こと亜樹直原作の人気漫画「神の雫」は、2009年に、亀梨和也主演で、連続ドラマ化されています。ジャニーズの人気タレントの起用というだけでなく、亀梨和也も多忙の中、空き時間にワインのサーブを猛特訓するなど、気合いはかなりのものでした。

しかし、ふたを開けてみれば、初回視聴率10.3%をピークに、回を重ねるごとに数字が落ちる一方。最終回まで全9話は予定通りだったそうですが、「打ち切りだったのでは?」と囁かれても仕方がありません。不振の理由としては、亀梨和也の演技を問題視する声の他、ワイン愛好家たちからは、作中に登場するデタラメな”ワインうんちく”が指摘されています。

これは、演出上の意図もあったそうですが、樹林伸の原作では的確に描かれていたはずのワインの銘柄や、用途に合わせたグラス使いが、ドラマでは随分と変わっていたのだとか。とはいっても、ドラマ「神の雫」は、もともと数字が取れない”日本テレビ火曜10時枠”。低い視聴率が、ドラマ作品への絶対評価というわけではなさそうです。

樹林伸原作・脚本の市川海老蔵主演ドラマ「石川五右衛門」スタート!天才の思考回路とは?

樹林伸は、2009年、市川海老蔵主演の新作歌舞伎「石川五右衛門」の原作・脚本を手掛けています。それをベースに、樹林伸が再び原作・脚本を担当した連続時代劇ドラマ「石川五右衛門」が、市川海老蔵主演で、2016年10月14日にスタートしました。

天敵・豊臣秀吉の側室・茶々と五右衛門が恋に落ちたり、五右衛門と豊臣秀吉の意外な関係が設定されていたりと、一般的に伝えられる史実とは違う、奇想天外な展開に、ミステリーの天才・樹林伸ならではのスパイスを効かせつつ、歌舞伎作品にまで昇華させてしまうとは、すごいの一言に尽きます。樹林伸の柔軟な思考回路を培ったのは、放任すぎる家庭環境でした。

特に母親は、樹林伸のテストの点数には全く興味がなかったため、樹林伸が大学を留年しても、あっけらかんとしていたといいます。おかげで、樹林伸は、学校の勉強に嫌悪を抱くことなく、全てを好奇心の対象として消化することができました。樹林伸は、非常に飽き性で、好きでないことは続けられない性分だそうです。

ミステリーにしても、好きだったから自然と掘り下げることができ、特にワインは、実姉・樹林ゆう子と共にワイン評論をするうちに、3000本のコレクションができてしまうほどのハマリようでした。そんな日常から生まれた「神の雫」では、ボジョレー騎士団から”騎士号”が、フランスのワイン誌からは”ワイン今年の人・最高賞”が送られています。

「お金をもらうための仕事では、幸福感を得られない」と語っている樹林伸。彼にとっては、原作執筆は、”好きなこと”の延長上にあるにすぎず、”働くこと”という認識ではないよう。不埒に聞こえるかもしれませんが、それこそが天才と呼ばれる人間に共通する感覚のような気がします。

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