木村ひさしのプロレス、仮面ライダー愛がハンパない!気仙沼のホヤぼーやが作品に頻出のワケ

2019年3月18日 更新

木村ひさしはプロレス、仮面ライダー愛がハンパない!「破門」ほか手掛けたドラマや映画は?

木村ひさしの溢れるプロレス愛が演出でも炸裂!仮面ライダー愛もハンパない

木村ひさしは、数々の人気話題作を手掛けている演出家です。日本映画学校(現:日本映画大学)を卒業した後、映像の世界へ進んだ木村ひさしは、堤幸彦監督作品の「TRICK」や「警部補 矢部謙三」に助監督などで参加。演出に関わったことでも知られています。また、手掛けた作品のエンドロールでは、姓と名の間にスマイリーフェイスマークを入れて表記することでも有名です。

今やすっかり人気演出家となった木村ひさしは、大のプロレスファンとしても知られています。演出を手掛けるドラマでも、溢れるプロレス愛を惜しみなく披露し話題になっています。2016年のドラマ「99.9-刑事専門弁護士-」では、榮倉奈々演じる弁護士・立花彩乃が熱狂的なプ女子(プロレス女子)という設定で、「ここまでやるか!?」というほどプロレスネタが盛りだくさんでした。オカダカズチカなど現役プロレスラーが本人役で登場するなど、プロレスが本当に大好きなことがよく分かります。

さらに、プロレスだけでなく、仮面ライダーも大好きだという木村ひさし。2015年に放映されたドラマ「民王」では、ハンパない仮面ライダー愛を演出で炸裂させました。フューチャーされたのは、遠藤憲一とW主演を務めていた菅田将暉です。「仮面ライダーW」(2009~2010年)でフィリップ役を演じていたことから、「民王」には、「検索を始めよう」「さあ、お前の罪を数えろ!」など、フィリップのキメ台詞を引用する演出が散りばめられました。

木村ひさしは、演出した作品にハンパないプロレス愛や仮面ライダー愛を注ぎ込むことで、作品の魅力をアップさせているのでしょう。

木村ひさし「破門」ほかドラマや映画で小ネタのオンパレード!

木村ひさし作品は、プロレス愛や仮面ライダー愛に代表されるように、こだわりまくった細かい演出も魅力。普通に見ていたら気がつかないほどの細かいものから、誰もが気づいて思わずほくそ笑むものまで、台詞やセット、小道具など随所にこだわりが散りばめられており、“小ネタのオンパレード”と言われるほどです。

たとえば、ドラマ「99.9-刑事専門弁護士-」では、松本潤演じる主人公・深山翔人のいとこが営む居酒屋「いとこんち」の店内メニューが全て歴史ネタの品名になっています。これは、居酒屋の店主役である池田貴史のソロプロジェクト名「レキシ」にちなんでいるとか。

また、中居正広主演ドラマ「ATARU」(2012年)で、主人公のアタルが持っていたネズミのぬいぐるみが、織田裕二主演ドラマ「IQ246~華麗なる事件簿~」(2014年)で、奏子(土屋太鳳)の所持品として再登場。作品の垣根を越えた憎い演出まであります。

他にも、第151回直木賞を受賞した黒川博行の小説「破門」を原作とした、BSスカパー!テレビドラマ「破門(疫病神シリーズ)」(2015年)や、「A LIFE~愛しき人~」(2017年)など、手掛けた作品は注目を集めるものばかり。また、2013年には、「ATARU THE FIRST LOVE&THE LAST KILL」で映画初監督も務めています。

木村ひさし作品に気仙沼ゆるキャラ・ホヤぼーやが頻出!インスタグラムで話題の瀧さんとは?

木村ひさしと気仙沼ゆるキャラ・ホヤボーやの気になる関係!作品に頻出するワケは?

ドラマ「ATARU」「警部補 矢部謙三」「民王」「99.9」「神の舌を持つ男」「IQ246」などなど、木村ひさしの作品に、気仙沼のゆるキャラ・ホヤぼーやが頻出しているとネット上で話題になっています。ホヤぼーやとは、宮城県気仙沼市の観光PRキャラクター。アンパンマンの生みの親であるやなせたかしがデザインを手掛けたというゆるキャラです。

ホヤがモチーフで、腰に差した剣はサンマ、ベルトはホタテという気仙沼の特産品を使った可愛いキャラですが、ゆるキャラ業界ではそこまで著名ではありません。そんなホヤぼーやが、木村ひさし作品に頻出するワケは何なのでしょうか?2008年公開の堤幸彦監督作品で、気仙沼が舞台となっている映画「銀幕版 スシ王子!」に監督補助として参加していました。

その後、気仙沼は東日本大震災による甚大な被害に見舞われますが、心配は募るものの、仕事が忙しい木村ひさしは、ボランティアに行くこともままなりませんでした。そんな時に、仕事仲間のカメラマンが気仙沼から買ってきたのがホヤぼーやのぬいぐるみ。それを見た木村ひさしは、「テレビで気仙沼を応援しよう!」と発起し、自身が手掛ける作品にホヤぼーやを積極的に頻出させるようになったそうです。

木村ひさしのインスタグラムで話題の瀧さんって何者!?いじられキャラの瀧さんを調査!

木村ひさしは、Twitterやインスタグラムで、溢れるプロレス愛や作品情報などを発信しています。中でも話題になっているのが、インスタグラムにたびたび登場しては何かといじられている「瀧さん」という男性(おっさん)です。インスタグラム内では、「瀧さん」についての詳しい説明はありませんが、どうやら木村ひさしと同じ演出家の瀧悠輔(たきゆうすけ)のことだと思われます。

瀧悠輔は、木村ひさし演出の作品にスタッフとして参加することもある演出家。2017年には、WOWOWドラマ「名刺ゲーム」で監督も務めています。また、2018年4月配信予定のHuluオリジナルドラマ「ミス・シャーロック」で演出を手掛けるなど歴とした演出家ですが、木村ひさしからは何かといじられる存在の様子。

ドラマ「99.9-刑事専門弁護士-」のエンドロールでは、「FANTASISTA 瀧悠輔」「ナイアガラの瀧悠輔」「それいけ!瀧悠輔(短パンマン)」など、瀧悠輔の肩書きを毎回変える細かい演出(?)をやり通した木村ひさしには脱帽です。とはいえ、「99.9」の第10話の採血シーンで瀧悠輔本人が出演しているところを見ると、“いじられキャラ”というより、 “愛されキャラ”なのかも知れません。

木村ひさし演出の「99.9-刑事専門弁護士-SEASONⅡ」が好発進!“プロデューサー”松潤が新作のカギを握る?

木村ひさしも演出を手掛けるドラマ「99.9-刑事専門弁護士-」が、続編SEASONⅡとして日曜劇場に帰ってきました。リーガル・エンタテインメントドラマ「99.9」が初めて放送されたのは2016年4月期で、個性豊かな登場人物で人気に。日曜劇場の記念すべき100作品目となった「99.9-刑事専門弁護士-SEASONⅡ」も、2018年1月14日の初回から高視聴率を獲得して人気も上々、好発進しています。

主人公・深山翔人を演じる松本潤をはじめ、岸部一徳や香川照之などお馴染みのメンバーはもちろん、木村文乃や笑福亭鶴瓶といった新キャスティングも話題となっている本作。新作の撮影の様子を聞かれた香川照之によると、「現場でアドリブを生み出しているのは、松本さんのプロデュース力」とか。

ドラマ「99.9」の醍醐味でもある丁々発止のアドリブは、嵐のグループ内でもプロデュース力を認められている松本潤と、脚本家でもあるパラリーガル役のマギーが主となって決めているそうです。松本潤は、自身が演じる深山翔人がこよなく愛するオヤジギャグについても、妥協することなく緻密に仕上げ、本台詞よりも力を入れて練習しています。

それは、「自分発信じゃなく、(発案は)木村ひさし監督ですから。どう言ったら、面白くないものを見ている人に面白いと思ってもらえるか考えている」から。何とも遠慮のないコメントですが、これも木村ひさしと松本潤が培ってきた関係性ゆえと言えるのでしょう。ストーリー展開も気にしながら、木村ひさしが繰り出す“小ネタオンパレード”にも注目でしていきましょう。

メインストーリー以外の部分でも視聴者の心をグッと引き寄せる演出が魅力の木村ひさし。今後も、引っ張りダコの演出家であり続けることは間違いなしです!

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