喰始のデビューはワハハ本舗の演出家!公演中に逮捕されかけた?

喰始のデビューはワハハ本舗の演出家!久本雅美のキャラを確立させた!?

喰始のデビューはワハハ本舗の演出家!関わった番組は?

現在はワハハ本舗の演出家として活躍している喰始(たべはじめ)のキャリアのスタートは放送作家でした。1947年12月生まれで香川県高松市出身の喰始は、漫画や映画に多大な影響を受けた少年時代から都会への憧れを抱いていたそうです。

その当時、芸人の中では谷啓に夢中になっていた喰始は、日本大学芸術学部在学中に、永六輔主宰の作家集団に参加。「巨泉×前武ゲバゲバ90分!」で放送作家デビューを果たします。その後も、「欽ちゃんの仮装大賞」や教育番組の「カリキュラマシーン」、お笑い番組の「コント55号のなんでそうなるの?」などに関わりながら、感性を研ぎ澄ませていきました。

喰始が久本雅美のキャラを確立させた!?

放送作家としてのみならず、佐藤B作が主宰する「劇団東京ヴォードヴィルショー」では演出を務めていた喰始。同じく「劇団東京ヴォードヴィルショー」に所属していた久本雅美や柴田理恵は、同劇団を辞めて、ワハハ本舗を旗揚げする際に、実力のある喰始の力を借りたいと考えました。

そこで、喰始を口説いてワハハ本舗へ。旗揚げ当初は、ワハハ本舗の中では美人の部類で大人しかった久本雅美に、三枚目どころか五枚目くらいまでとことん落とした役を与え、弾け切ったキャラに変えたのも喰始の手腕です。

喰始は公演中に逮捕されかけた?セガのゲーム「SWITCH」の企画に携わっていた!

喰始は公演中に逮捕されかけた?過激な表現は難しい!

喰始が立ち上げメンバーでもあるワハハ本舗は、公演中に警察沙汰になったことがありました。その公演とは、2008年に行われた舞台「踊るショービジネスFINAL 満月ダンス御殿の花嫁」。当時から下ネタ満載で裸ネタも多かったワハハ本舗ですが、大事な部分は決して見えないように気を付けていたと言います。

しかし、前貼りなどはしていなかったため、過激な表現を受け入れられない観客が警視庁に通報。翌日、警察が15人体制で乗り込んでくる騒動になりました。警察と話し合い、前貼りをすることで許してもらおうとした喰始たちでしたが、それでも駄目だと言われたため、Tバックを履くということで落ち着いたそうです。

喰始はセガのゲーム「SWITCH」の企画に携わっていた!シュールすぎる内容とは?

多才な喰始は、セガからリリースされたゲーム「SWITCH」の企画立案にも携わっていました。「SWITCH」とは、1993年に日本で、アメリカでは1994年に発売された、画面上のボタンをひたすら押していくだけのシンプルなゲームです。主人公がスイッチを押すたびに一発ギャグが飛び出てくる仕組みで、スイッチを押しまくることで崩壊していく世界を救うというシュールな世界が展開されます。

一発ギャグを放つ声優には、久本雅美や柴田理恵、梅垣義昭など、ワハハ本舗所属芸人たちの名前も。世界観にハマる人にはたまらない内容ですが、シュールすぎて遊ぶプレイヤーを選ぶゲームだったとも評されています。

喰始が上京する際に決めていたこととは?「大江戸ワハハ本舗・娯楽座」の公演が決定!

喰始は、地元の香川県から上京する際に、「無名でも貧乏でもいい。自分の納得するもの、面白いものを作りたい」と心に決めていました。ワハハ本舗の公演で警察に捕まりそうになった時も、そのことに対する危機感より、笑いの制限が狭くなっていくことへの危機感を募らせていたと言います。

たしかに、喰始が関わり続けてきたワハハ本舗は、キワモノ的な要素も強く、決して万人受けするものではありません。しかし、だからこそ、ワハハ本舗のエンタメがしっくり来る人たちは、一生見続けたくなる強力な魅力を感じるのでしょう。そんなワハハ本舗には、若手芸人を中心とした劇団「大江戸ワハハ本舗・娯楽座」もあります。

2018年9月18日からは、その「大江戸ワハハ本舗・娯楽座」による公演「化け猫ロッキーホラーショー」が東京で上演。日替わりゲストには、ワハハ本舗のベテラン女優・白川和子や猫ひろし、元宝塚歌劇団星組スターの汐美真帆などの名前が見られるなど、バラエティ豊かな役者が揃う公演です。70歳を越えてもなお元気で衰えを知らず、エネルギッシュでパワフルなショーを作り続けている喰始。エンタメの世界で、自身の笑いの指針を信じ続けて生きてきた喰始の面白さへの探求心は、生涯尽きることがなさそうです。

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