岸田今日子は個性派女優として幅広く活躍!夫や娘は?岸田衿子や岸田森との関係は?

岸田今日子は個性派女優として幅広く活躍!自身の書き下ろし作品も朗読!

岸田今日子は個性派女優として幅広く活躍!「砂の女」「ムーミン」他代表作は?

個性派女優として知られた岸田今日子は、2006年12月17日に76歳で亡くなりました。映画「砂の女」(1964年)などで女優として高い評価だけでなく、アニメ「ムーミン」の主人公ムーミントロールの声優として、子供たちの心も、がっちりと掴んでいました。

岸田今日子の映画デビューは、1953年の映画「にごりえ」。その後、1962年に出演した映画「破壊」などの演技が認められ、毎日映画コンクール「助演女優賞」を受賞し、女優としての地位を確立していきました。1976年に金田一耕助シリーズ、市川崑監督の映画「犬神家の一族」にも出演しています。

登場シーンは少ないものの、犯行に関する重要な証言をする盲目の琴の師匠を演じ、存在感を発揮しました。テレビでも、NHK連続テレビ小説「かりん」(1993年10月~1994年4月)や、TBSドラマ「奥様は魔女」(2004年)、日本テレビドラマ「あいのうた」(2005年)などに出演。亡くなる直前まで、女優として演じ続けました。

岸田今日子は個性的な声で朗読作品も多数!自身の書き下ろし作品も朗読!

岸田今日子は、その独特な声質や話し方から、ナレーターとしても独特の存在感でした。ドキュメンタリーやバラエティ番組のナレーションにも多く起用されていましたが、そのきっかけとなったのが、アニメ「ムーミン」の声です。主人公のムーミンことムーミントロールは、ムーミン谷に暮らすムーミン一家の優しい心を持った男の子。ちょっとほんわかとした、ムーミンの声を今でも覚えている方は多いのではないでしょうか。

「ムーミン」で高評価を得たことから、ナレーション、さらに朗読のへと仕事の幅を広げていった岸田今日子。彼女が朗読した文学作品には、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」や、向田邦子作品など多数あります。自身でも執筆活動を行っていた岸田今日子は、その書き下ろし作品も自らの声で朗読していました。

岸田今日子の元夫・仲谷昇との間に一人娘!従弟・岸田森との共演も多数

岸田今日子の元夫・仲谷昇との間に一人娘!親子の絆を深めた「ムーミン」

岸田今日子は、同じ文学座演劇研究所出身で、1950年の映画「にごりえ」で共演している俳優の仲谷昇と1953年に結婚しました。1968年には長女が生まれましたが、女優業で成功し多忙となり、夫とすれ違いの末、1978年に離婚。それからは、娘と2人で生活するようになりました。

実は、岸田今日子が「ムーミン」の声を担当したのは、娘に自分の仕事を理解してほしかったからだと言います。収録時は、娘を毎回スタジオに連れて行き、その現場を見せていたそうです。いかに大切に育てていたのかが分かるエピソードですよね。近親者のみで行われた岸田今日子の葬儀では、その愛娘が喪主を務めました。

岸田今日子の両親、姉も芸術家だった!従弟・岸田森との共演も多数

岸田今日子は、父が劇作家の岸田國士で、母が翻訳家の岸田秋子、姉は詩人であり童話作家でもある岸田衿子という芸術一家の生まれです。従弟には俳優の岸田森がいます。岸田森は、1982年に43歳という若さで亡くなり、早逝が惜しまれた俳優です。1971年の映画「呪いの館血を吸う眼」で吸血鬼を演じるなど、個性派俳優としてコアな人気がありました。

お互い個性派で知られた岸田今日子と岸田森の共演は、1974~1975年に日本テレビで放映されていたドラマ「傷だらけの天使」など多数あります。

岸田今日子の魅力は永遠に不滅!最後まで女優として生き続けた!

岸田今日子が亡くなったのは2006年12月。それから10年以上経ちますが、彼女の魅力は若い世代に受け継がれているようです。悪女役からミステリアスな役まで演じていた、岸田今日子のようになりたいと願う若手女優もいます。たとえば、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」に出演している小島藤子も、「岸田今日子のような個性派女優になりたい」と語っています。1993年生まれの小島藤子は、岸田今日子の孫くらいの年齢ですが、世代を越えて魅力が伝わるのは、彼女の演技が本物だった証拠。

岸田今日子は、2005年11月には舞台「オリュウノオバ物語」の主演を演じ、同年12月にはドラマ「あいのうた」にも出演するなど精力的に仕事をこなしていました。しかし、2006年1月に脳腫瘍が発覚。それでも、NHK-BS2で放送された「ミス・マープルシリーズ」で主人公のミス・マープルの吹き替えを担当するなど、最後の最後まで女優として生き抜きました。

妖艶さ、ユーモラスさ、メルヘンチックさを兼ね備え、その場にいるだけで神秘的なオーラを醸し出していた岸田今日子。彼女の演技を真似ることはできるかもしれませんが、あの不思議な存在感は唯一無二ですね。

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