小林顕作Eテレ「みいつけた!」オフロスキーで大人気!「真田丸」で明石全登を好演

小林顕作Eテレ「みいつけた!」オフロスキーで大人気!「真田丸」で明石全登を好演

小林顕作はEテレ「みいつけた!」オフロスキーのシュールさで大人にも大人気!

小林顕作という俳優にピンと来ない人でも、NHK・Eテレ「みいつけた!」のオフロスキーと聞けば、ルックスを想像することができるでしょう。「みいつけた!」は、2009年から放送がスタートした幼児向けの教育番組ですが、その中のコーナー「よんだ?」に登場するオフロスキーは、大人の目も奪うほどのシュールさが大人気。

子供番組には決して似つかわしくないオジサンが、ピンクの牛柄のつなぎを着て、「呼んだ?」と言いながら、奇妙な動きでバスタブから登場するビジュアルは、かなりのインパクトがあります。毎回、「こんなことできる?」と、子供たちに知育遊びで挑戦するオフロスキー。

全く幼児に媚びることのない口調もさることながら、ひねくれた内容には、若干の狂気さえ感じられます。そんなオフロスキーこと小林顕作が、NHK大河ドラマ「真田丸」に登場するとなると、「一体どういう役柄で?」とソワソワしてしまうものです。

小林顕作ことオフロスキーが「真田丸」明石全登に!三谷幸喜が起用した理由は?

小林顕作は、最終章に近づきつつあるNHK大河ドラマ「真田丸」第39話から、宇喜多秀家の元家臣・明石全登(あかしてるずみ)役として登場します。明石全登は、大坂冬の陣・夏の陣で、豊臣側と共に徳川軍を脅かした”大坂五人衆”の1人。徳川軍を大阪城で迎え討たんとする豊臣軍の使者として、堺雅人演じる真田信繫の元へと送られる重要な役どころです。

小林顕作の起用は、「真田丸」の脚本を手掛けた三谷幸喜が、オフロスキーが歌っていていた「じだいげきだよオフロスキー」という曲にインスピレーションを与えられて決定したそうです。三谷幸喜が、小林顕作に描いた明石全登像は、1981年公開の映画「魔界転生」の主演・沢田研二のイメージでした。

キリシタンでありながら、純粋ゆえに、周囲から見ると滑稽な明石全登を、妖艶なジュリー風で……という難解な要求に、役作りは苦心の連続だったそうです。しかし、さすが子供番組にして大人をも虜にするオフロスキーなだけあって、「真田丸」の癖の強すぎる”大坂五人衆”の中でも、小林顕作演じる明石全登は、なかなかのキャラ立ち具合を発揮しています。

小林顕作の結婚した嫁や子供、父親は?舞台俳優としての評価が高かった!

小林顕作は結婚した嫁アリ!子供たちへの深い愛情は父親・小林幹治から受け継いだもの?

小林顕作には、すでに結婚した嫁がいます。オフロスキーと結婚生活とはいまいち結びつかないものの、小林顕作は、1971年4月9日生まれの現在45歳ですから、特に驚くような話でもありません。また、小林顕作にはすでに3人の子供がおり、子供番組に出演しているだけあって、かなりの子煩悩パパという素顔があるようです。

俳優業のかたわら、朝の食事と子供の見送りを担当していたばかりではなく、子供に全神経を傾けたいからとの理由で、自宅からインターネット設備を撤去するなど、もはや聖人の域。小林顕作の一番上の子供は、現在10歳となっていますが、生まれつき病弱で、生命の危機に陥ったことがあったそうです。

その経験から、「子供は生きているだけでいい」との考えを持つようになった小林顕作。その愛情深さを知ると、オフロスキーに対する印象も、少しばかり変わってきそうです。小林顕作の父親は、NHK「みんなのうた」等を手掛ける童謡の作詞家として知られる小林幹治です。小林幹治は、主に外国民謡の日本詞付けを行っており、子供の心を育てる道徳教育に関する本も出版しています。小林顕作の子供への愛情の在り方は、父親から受け継いだものかもしれませんね。

小林顕作は「コンドルズ」の舞台俳優!演技力だけではなく脚本・演出の評価も高かった!

小林顕作は、オフロスキーとしての顔が最も有名ですが、本業は、舞台を中心に活躍する俳優です。その演技力は、各方面から高く評価されています。小林顕作は、1996年に旗揚げしたダンスカンパニー「コンドルズ」の創始メンバーです。「コンドルズ」は、ダンス・生演奏・人形劇・映像劇・コントなどを学ラン姿で展開し、これまでに世界20カ国以上での公演を成功させている超実力派パフォーマンス集団。小林顕作は、東京都立保谷高校を経て、日本大学芸術学部在学中から、数多くの舞台に出演し演技力を磨いてきました。

また、自ら主宰する「劇団レコード」では、脚本・演出・主演の全てを手掛けており、「コンドルズ」でも演者として出演する他、コント部分の全脚本を担当。あの劇団EXILEや、阿佐ヶ谷スパイダースなどの有名劇団への客演や、脚本提供をすることもあるという、実はスゴイ才能の持ち主でした。

小林顕作が「真田丸」明石全登役で引いた当たりくじ!ほとばしる才能が陽の当たる場所へ

小林顕作の才能は、演技や舞台制作全般だけではなく、ギターやブルースハープ演奏の他、作詞作曲にまで及びます。あの「じだいげきだよオフロスキー」も、世間の時代劇離れに危機感を感じて、自ら制作したものでした。この曲がなければ、また、当時の三谷幸喜に、「みいつけた!」を鑑賞するような幼い子供がいなければ、小林顕作の「真田丸」明石全登役の大抜擢はなかったでしょう。小林顕作は、従来は、オフロスキーのイメージを壊したくないという想いから、ドラマや映画出演には消極的です。

しかし、「じだいげきだよオフロスキー」からインスピレーションを受けたという三谷幸喜との出会いは、”面白い”と思えることしかできない性格の小林顕作にとって、捨て置けない縁となりました。小林顕作は、この縁を、”宝くじに当たった気分”と表現していますが、以前にも同様の気分を味わったことがあるそうです。

それこそ、小林顕作の姿が全国区で知られるきっかけとなった、オフロスキーのヒットがそれでした。「みいつけた!」のプロデューサーから、「無駄なコーナーを作ってほしい」と言われたのみで、収録当日まで全容を知らずに収録に臨み、流れの中で感覚的にキャラクターを作り上げていったのが、あのオフロスキーです。

それが7年以上も存続する定番キャラクターになろうとは、当初は誰も考えていませんでした。「売れるつもりはない」と言いながらも、純粋に自分自身の感性に従ってきたからこそ、瞬間の選択が”大当たりくじ”を呼んだに違いありません。第2の大当たりくじとなった「真田丸」によって、小林顕作の溢れんばかりの才能は、さらに世に向けて大きな花を咲かせることになりそうです。

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