京田尚子は声優界の重鎮!アニメ以外に特撮作品、吹き替え作品も多数
京田尚子は野沢雅子と並ぶ声優界の重鎮!特撮作品でも活躍!
京田尚子(きょうだひさこ)は、「ドラゴンボール」孫悟空役などで知られる声優です。1935年生まれですでに80歳を超えている京田尚子は、野沢雅子と並び、長年声優界を支えてきた声優界の重鎮と言えるでしょう。
女性にしては低めの声質を生かして老女役を多数演じ、ディズニー作品や日本のアニメの常連声優となった京田尚子は、ジブリ作品の「風の谷のナウシカ」で大婆様役を務めたことでも有名です。また、特撮作品でも活躍しており、「人造人間キカイダー」女ベニクラゲや、「ウルトラマンタロウ」わんぱく宇宙人ピッコロなど、主に1970~1990年代の特撮作品で声をあててきました。
京田尚子の代表作は?ジブリ作品「風の谷のナウシカ」以外に「幽☆遊☆白書」幻海師範役も!
長年に渡り、声優として活躍し続けてきた京田尚子の代表作は、「風の谷のナウシカ」の大婆様役だけではありません。アニメ「めぞん一刻」五代ゆかり役や「幽☆遊☆白書」幻海師範役、「アルプスの少女ハイジ」ロッテンマイヤー役、「それいけ!アンパンマン」おむすびまん役など、代表作は多岐に渡ります。
吹き替え作品も多く、「アダムスファミリー」グラニー・アダムス役や「ジェシカおばさんの事件簿」のジェシカおばさん役などでも出演している京田尚子。吹き替えでは、テレビ版とソフト版では声優が変更されることもあるようですが、京田尚子の場合はどちらも担当することが多いとか。それだけ厚い信頼を寄せられているということでしょう。
京田尚子と石田彰とのバトルとは?!現在も「アンパンマン」でおむすびまんを担当
京田尚子と石田彰とのバトルとは?!実はおまけ映像での遊びだった?
京田尚子は、アフレコ現場では演技について厳しいことも有名で、温厚な性格で有名な石田彰とバトルしたことがあると言われています。しかし、それは実際のバトルではなく、OVA「ふしぎ遊戯」のおまけ映像でのお遊びでした。それは、太一君役を演じる大御所の京田尚子が、第二部から登場した祀行斂役を演じている石田彰を新参者扱いして、何かと歯向かってくる若手声優の有望株を潰そうとするという内容。
おまけ映像では、アニメキャラ同士が喋っているものの、キャラ名を声優名に変え、最終的には京田尚子の「石田、潰す!」というセリフで締められており、ファンには大ウケだったようです。
京田尚子は現在も「アンパンマン」でおむすびまんを担当!独特な口調が魅力
京田尚子はすでに高齢ですが、今でも現役の声優として活躍しています。長年続いている長寿アニメ「アンパンマン」では、おむすびまん役として現在も出演し続けている京田尚子。「アンパンマン」には数多くのキャラクターが登場しますが、京田尚子が演じるおむすびまんは、第4話から登場したという、比較的早い段階から活躍を続けてきたキャラクターです。
パンにちなんだキャラクターが多い中、米のキャラクターは珍しく、見た目も和風なおむすびまん。一人称は「あっし」で語尾は「ござんす」という古風な雰囲気も相まって、「アンパンマン」の中では異質な存在感と魅力を放っています。
京田尚子が映画「この世界の片隅に」でスタッフが感動!役作りの取り組み方について
京田尚子は、数々の賞を受賞したアニメ映画「この世界の片隅に」で、主人公の祖母・森田イト役で出演しています。「戦争と広島」をテーマに描いた作品ではあるものの、殺伐とした雰囲気ではなく、戦時中でも優しさを忘れず、穏やかに懸命に生きた広島の人々の姿が描かれている「この世界の片隅に」。
収録では、監督の意図により、キャスト陣の広島弁の参考になればと、広島出身のスタッフをなるべく多く集めたそうです。そうした中で、完璧に広島弁をマスターした京田尚子には、スタッフ全員が「普通の広島のおばあさんがいる」と感動したと言います。
演技について厳しく、「スタジオの怪物ババァ」という異名で恐れられている京田尚子ですが、間違ったことは言わないので、人間的には非常に好評価だそうです。原作がある場合はしっかりと読み込み、自身が与えられた役にとことん向きあい、内容を芯まで把握した上で役作りに取り組んでいる京田尚子。80歳を越えても現役で声優として活躍している姿に憧れている女性声優が多いのも当然でしょう。
「スイートプリキュア」南野奏役で知られる折笠富美子は、京田尚子について、「圧倒的なエネルギーを持ってプロフェッショナルな仕事をしていて非常に魅力的だ」と語っています。今後も、後輩声優たちが憧れる存在として、生涯現役で、キャラクターたちに末永く命を吹き込み続けてくれるに違いありません。