マリン・チリッチのテニスの実力!プレースタイルを徹底解剖!
マリン・チリッチは若い頃からテニスの実力者だった
マリン・チリッチは、1988年生まれのクロアチアのプロテニス選手です。2005年、17歳のときにプロ入りを果たすと、翌年には早くもトップ選手が参加するATPツアーでベスト4に進出しました。
2009年には、グランドスラム全米オープンでベスト8まで進出し、2010年には、全豪オープンでベスト4に進出。この年にはランキングでトップ10入りも果たすなど順調な成長を見せると、2014年には、全米オープンでグランドスラム初制覇するなど、トップ選手しか参加できないATPワールドツアー・ファイナルに初出場。名実ともにトップ選手の仲間入りをしています。
マリン・チリッチのプレースタイル!長身を活かしたサーブとフォアハンドが強力!
マリン・チリッチは、身長198cm、体重82kgと大柄な選手。その2m近くもある長身を活かした強力なサーブが一番の武器です。コースを予測しても取れないほどのサーブの威力を誇りながらも、サーブを武器とした選手にありがちなストローク戦が苦手ということもなく、力強いフォアハンドでウィナーを取ります。
ストロークが冴えているときの強さは別格で、深く早い球を返し、ロジャー・フェデラーなどのトップ選手を破った実績もあるほどです。しかし、大会や試合によって調子の波がある選手でもあることも事実。ダブルフォルトやエラーでポイントを失って、大会を早期敗退してしまうこともあります。
マリン・チリッチと錦織圭の対戦成績!2017年の世界ランキングはどう推移する?
マリン・チリッチと錦織圭の対戦成績は互角!
日本の錦織圭とも対戦経験が多いマリン・チリッチは、これまで13回対戦し、錦織圭の7勝6敗と、ほぼ互角の対戦成績になっています。2013年からは錦織圭が3連勝していましたが、2014年のグランドスラム全米オープンでは、マリン・チリッチがロジャー・フェデラーを破った勢いのまま、決勝戦でも錦織圭をストレートで下しました。
しかし、年齢が1つしか違わない同世代プレイヤーの2人。翌2015年には、錦織圭が毎年日本で開催しているチャリティーイベント、ドリーム・テニスに、マリン・チリッチが参加して親交を深めています。
マリン・チリッチ世界ランキングは7位!1位はアンディ・マレーも、ラファエル・ナダルが急接近!
マリン・チリッチは2016年、自己最高となる世界ランキング6位でシーズンを終え、2017年6月現在は7位となっています。ナンバーワンになったのはイギリスのアンディ・マレーです。2014年7月以来、世界ランキング1位をキープしていたノバク・ジョコビッチを抜き、初のランキング1位となっています。
しかし、2017年になると両王者の不調が続き、2017年最初のグランドスラム全豪オープンでは、ラファエル・ナダルを下したロジャー・フェデラーが、5年ぶりにグランドスラムを制覇しました。しかし、ロジャー・フェデラーが土コートでのシーズンを休養に充てると、土を得意とするラファエル・ナダルが、モンテカルロ・マスターズ、マドリード・オープン、バルセロナ・オープン、全仏オープンで優勝。
その結果、世界ランキング2位に浮上しています。2017年6月現在もアンディ・マレーが1位を死守していますが、今後の失効ポイントが多いため、約2000ポイント差で2位につけるラファエル・ナダルの勝負の行方が注目されています。
マリン・チリッチ波乱万丈なテニス人生もイスタンブール・オープンで優勝!
マリン・チリッチが、2017年5月に行われたイスタンブール・オープンで、第1シードのミロシュ・ラオニッチを下し、土コートでは2012年以来5年ぶりとなる優勝を飾りました。若い頃から将来を嘱望されていたマリン・チリッチでしたが、2013年5月には、ドーピング検査で陽性反応を示したことから9カ月もの長期出場停止処分を受けています。
原因は、ブドウ糖のタブレットを摂取したことだったそうです。マリン・チリッチは、「薬局で買ったもので故意ではなかった」と意図的ではなかったことを主張し、スポーツ仲裁裁判所に異議を申し立てて、出場停止期間は4カ月に短縮されることになりました。
こうして2013年後半に復帰を果たすと、2014年からは、新たにゴラン・イワニセビッチをコーチに迎えて始動し、PBZザグレブ・インドアで見事に優勝を飾ります。グランドスラムのウィンブルドン選手権でもベスト8に進出すると、全米オープンでは、錦織圭を下して初のグランドスラム制覇を成し遂げました。
なんとも波乱万丈なマリン・チリッチのテニス人生ですが、復帰から1年でグランドスラムを制覇するという快挙を成し遂げたテニスの才能は、やはり注目に値するもの。28歳の今は、テニス選手としては1番良い時期なので、新たな快挙の達成も期待したいところです。