見里朝希の監督作品「PUI PUI モルカー」が大ヒット!姉とペットも登場している?

見里朝希は「星のカービィ」などに影響を受けてアニメの世界へ!伊藤有壱から指導も


見里朝希のプロフィール
◆生年月日:1992年(月日非公開)
◆出身:東京都
◆デビュー作:恋はエレベーター(2015年)
◆テレビアニメ監督デビュー作:PUI PUI モルカー(2021年1月より放送開始)

見里朝希は大学時代からアニメーション監督として注目されていた!

見里朝希(みさとともき)は、1992年生まれの若手アニメーション監督です。かわいらしいキャラクターと、考えさせるストーリーを組み合わせたギャップある世界観が評価され、早くから第一線で活躍しています。

武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科在学中、フェルトアニメーション「あたしだけをみて」が「東京アニメアワードフェスティバル2016」の代表に選出されたことで、注目を集めました。

見里朝希は2021年1月より放送されたアニメ「PUI PUI モルカー」の監督を務めており、公式サイト内で影響を受けたアニメに言及しています。任天堂のゲームから誕生し、2001年10月よりアニメ版が放送された「星のカービィ」や、アメリカで1999年より2002年まで全52回に渡って放送が続いた「おくびょうなカーレッジくん」などの作品を挙げていました。

特に「おくびょうなカーレッジくん」については、別のインタビューの場でも、ホラー要素や突然実写が混じる作風の面でインスパイアされたことを明かしており、作品を知る人は納得したのではないでしょうか。

見里朝希は大学院でもアニメを専攻!

見里朝希は大学卒業後、東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻に進みました。

指導教官の中には「ニャッキ!」、「ニッポンのあそこで」などで知られるアニメーション作家・伊藤有壱がおり、コマ撮りアニメの技術などを習得。クリエイターが切磋琢磨し合う空間で過ごした見里朝希は、ストップモーションとも呼ばれる、コマ撮りアニメが得意分野となりました。

「PUI PUI モルカー」には同じ東京藝術大学大学院映像研究科出身の小野ハナも関わっています。

2021年3月には、アニメーション制作会社WIT STUDIOと見里朝希が、ストップモーションスタジオを発足。「常に新たな挑戦をし続けることを忘れず、ストップモーションの文化を盛り上げていけるよう精進して参ります」と意気込んでいました。このスタジオから、いくつもの作品が生み出されていくことでしょう。

見里朝希監督「PUI PUI モルカー」が大ヒット!家族も出演?モルモットで車の理由とは!

見里朝希のアニメ「PUI PUI モルカー」では姉・見里瑞穂とペットのつむぎも活躍!

見里朝希は2021年1月5日から3月23日まで、テレビ東京系列で放送されたアニメ「PUI PUI モルカー」で、監督・脚本を務めました。「PUI PUI モルカー」はストップモーションアニメで、羊毛フェルトで作られた人形・モルカーたちの物語。実際の人間も、登場するという特徴を持っています。

かわいらしい映像ながらも、人間の愚かさも描いた深いストーリーで、高い評価を獲得。好評を受けて、2021年7月22日より映画「とびだせ!ならせ! PUI PUI モルカー」が公開されました。アニメ版が地上波放送された台湾でもブームが起き、さらにNetflixなどでも配信され、世界各国での注目度も上昇中です。

そんな話題作「PUI PUI モルカー」には、見里朝希の家族が登場しています。見里朝希の姉である見里瑞穂は女優で、実写キャストとして参加。さらに、姉・見里瑞穂の希望によって里見家の家族に迎えたペットのつむぎが、モルモット声優として、モルカーたちに「プイプイ」といった鳴き声を吹き込みました。

2021年12月5日には、見里瑞穂がつむぎを飼育し始めてから3年が経ったとツイッターで報告しています。見里朝希もメロメロで、「PUI PUI モルカー」のアイディアにもつながった存在なのだとか。

また、「PUI PUI モルカー」には一部、以前飼っていたモルモット・ミルキーの鳴き声も使用されているとインタビューで明かしています。ともに作り上げた作品「PUI PUI モルカー」が大きな話題を呼んだことで、家族の絆も深まったのではないでしょうか。

見里朝希の「PUI PUI モルカー」は車が大活躍!

見里朝希の「PUI PUI モルカー」は、モルモットのような形をした車・モルカーが活躍するアニメです。かわいらしい外見で、車と動物という小さな子が好む要素が詰まっているため、子供たちにも大人気となっています。

「PUI PUI モルカー」公式サイトのインタビューで、見里朝希はモルモット型の車をテーマにした理由を説明。「渋滞や割り込み、煽り運転など、イライラする車の出来事が数多く存在する」と感じ、癒やし系の車・モルカーなら「ストレス社会を打破することができるのでは」と考えたといいます。

同じくアニメ監督として活躍する木下麦との対談では、「現実にはありえない虚構の表現が許されている」「言葉で言いにくいメッセージを届ける」とアニメーションの魅力を表現。「ミッション:インポッシブル」や「ワイルド・スピード」などのアクション映画が好きで、「PUI PUI モルカー」では、積極的にアクションを取り入れるようにもしたそうです。

2022年1月4日より、再々放送が決定しているほどの人気ぶりで、新シリーズにも期待が高まっています。次に表現してみたいジャンルを問われた時には「SFやより社会派なお話」と答えており、第2シリーズが実現したら、さらに見ごたえのある濃厚な作品になるかもしれません。

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見里朝希の卒業制作「マイリトルゴート」が配信され話題に!ゾクっとする映像作品

見里朝希、卒業制作の「マイリトルゴート」が国内外で賞を受賞していた!

見里朝希は大学院の卒業制作で、パペットアニメ「マイリトルゴート」を制作しました。

「マイリトルゴート」は劇場公開が決定するほど注目を集め、「第24回学生CGコンテスト」のアート部門・エンタテインメント部門など数々の賞を受賞。「パリ国際ファンタスティック映画祭」でのグランプリや、国際賞「Young Guns」に選出されるなど、国際的にも評価されています。

2021年4月から6月末まで「Short Shorts Film Festival & Asia 2021 Online」のジャパン部門セレクションで無料配信され、さらに幅広い層に浸透しました。

2019年1月にwebサイト「ねとらぼ」に掲載された「マイリトルゴート」に関するインタビューでは「世界に認めてもらえる制作者になりたい」と夢を語っていましたが、卒業制作ですでに世界にその名を轟かせており、クリエイターとしてのキャリアは学生時代から輝き続けています。

見里朝希の「マイリトルゴート」は可愛らしくも怖くもあった?

見里朝希の「マイリトルゴート」は、グリム童話「狼と七匹の子山羊」から着想を得た作品です。ふわふわとした可愛らしいフェルト人形が登場する一方で、背景はホラーファンタジー風。ゾクッとするストーリーというギャップのあるパペットアニメーションとなっています。

インタビューで見里朝希は「マイリトルゴート」について「親の過剰な愛情っていうものが果たして正義なのか、という疑問を見る人に植え付けたかった」とコメントしていました。

虐待などとは異なり、過保護は犯罪ではなくても、過剰な過保護は洗脳に近く、「子供が自分自身を見つける機会を親が奪ってしまっているんじゃないか」と、複雑な善と悪について描いたことを明かしています。

見里朝希は「マイリトルゴート」についてのインタビューで、学生時代全体を通して印象に残った映像作品についての見解として、「時間を奪うものだから、観て良かった、ためになったと思えるようなプレゼントを与えなければ」という言葉があると語っていました。

注目のアニメーション監督となった見里朝希は、観た後に心を揺さぶる何かを残すという原点を大切に、今後もアニメを通して様々なメッセージを伝えてくれそうですね。

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