水城せとな「黒薔薇アリス」美しきヴァンパイアたちの愛憎劇を描いた漫画!あらすじネタバレ

水城せとな「黒薔薇アリス」ヴァンパイアたちの繁殖を巡る愛憎劇が舞台化!漫画あらすじ

水城せとな「黒薔薇アリス」美しい世界観と設定が独特!漫画あらすじ

水城せとな「黒薔薇アリス」は、「月刊プリンセス」にて連載された作品で、小学館にて新装版のコミックスが刊行されています。第1部完となっていますが、2部の連載予定は発表されていません。

本作に登場するのはヴァンパイア。しかし、一般的に知られている存在とは設定が異なるところが特徴的です。ヴァンパイは「吸血樹」と表記され、人の死体に寄生し、死肉や血液から養分を吸収する存在です。繁殖を終えると死んでしまうため、吸血樹にとって、繁殖は最重要事項。「黒薔薇アリス」は、そんな吸血樹たちの繁殖を巡る物語が描かれます。

教え子の命を救うため、吸血樹マクシミリアンに魂を捧げた菊川梓。すると、はるか昔に自ら命を絶ち、肉体だけが残されていた女性アニエスカの中に魂を解き放たれ、アリスという名前で生きていくことになります。アリスの使命は、吸血樹の繁殖への協力です。

候補となる吸血樹は、アニエスカに恋をしていたテノール歌手のディミトリ、モデルをしていたレオ、双子の櫂と玲二の4人。さらに、梓に恋をしていた高校生の生島光哉との関係も加わりながら、吸血樹の謎に迫る物語が展開されました。

水城せとな「黒薔薇アリス」舞台化されエロティックな雰囲気が好評!原作ネタバレと感想は?

水城せとな「黒薔薇アリス」は、吸血樹ゆえの制約と、愛憎渦巻く人間模様が魅力です。アリスに繁殖を断られて朽ちていくレオ、少しずつ自身の気持ちに向き合うようになるディミトリ、人間だった時の記憶に翻弄される玲二と櫂。そして梓を想うあまり、亡くしてしまったことから自暴自棄になる光哉と、アリスとなって生きなければならない梓。

第1部では、光哉と関係を持ってしまいながらも、最終的にはディミトリとくっついたアリスですが、まだまだ波乱がありそうな様子です。そんな「黒薔薇アリス」が、2017年5月12~21日にかけて舞台化されました。出演者は、石黒英雄、入来茉里、秋元龍太朗、杉江大志、柏木佑介、野嵜豊といった、若手注目株のイケメン俳優たちがずらり。

一種の逆ハーレムものということもあり、女性ファンからの熱い注目を集めた舞台版ですが、アリス役の入来茉里の人形のような愛らしさといったビジュアル面に加え、演出や脚本を称賛する声が多数見られました。美しい世界観と繁殖という、テーマのギャップに魅せられた観客も多かったようです。

水城せとな漫画作品映像化続々!「失恋ショコラティエ」「脳内ポイズンベリー」あらすじとネタバレキャスト!

水城せとな「失恋ショコラティエ」拗らせ恋模様に共感続々!ドラマあらすじネタバレキャスト!

映像化された作品を数多く持つ水城せとなですが、中でも注目を集めたのは「失恋ショコラティエ」。高校生のころからの恋を拗らせているショコラティエの小動爽太と、爽太の恋のお相手で既婚者の吉岡紗絵子(通称サエコ)を中心に、それぞれの恋模様が描かれている作品です。

ドラマ版には、松本潤、石原さとみ、水原希子、水川あさみ、溝畑順平ら人気俳優陣が出演。松本潤演じる爽太の切ない恋心に加え、石原さとみが、ズルいのに愛らしいサエコというキャラクターを嫌味なく演じ、人気を博しました。本作は、フラれたにもかかわらず、恋心をずるずると引きずって生きてきた爽太が、ショコラティエを目指し、その創作の源にもなったサエコへの恋心と決別して、完全に失恋するまでが描かれた作品です。

妊娠してもなお頼ってくるサエコに翻弄されていた爽太でしたが、無事に恋心と決別。心新たにパリへ修行に行く、という最終回を迎えています。

水城せとな「脳内ポイズンベリー」脳内会議に爆笑!映画あらすじネタバレキャスト!

水城せとな「脳内ポイズンベリー」は、2010年から2015年にかけて「Cocohana」で連載されていた作品です。コミックスは全5巻になります。主人公のアラサー女子・櫻井いちこが思考する脳内の様子を、さまざまな人物が登場する脳内会議として表現しているのが特徴の本作。眼鏡男子や、ネガティブ女子、ゴスロリ少女に、初老の男性などが、いちこの脳内で会議を繰り広げる様はとてもシュールです。

いちこの恋を中心に物語が展開される本作は、2015年5月に映画化されています。櫻井いちこを演じたのは真木よう子です。脳内会議のメンバーを演じた俳優陣も豪華で、西島秀俊、神木隆之介、吉田羊、桜田ひより、浅野和之など、演技派俳優が勢ぞろいし、物語を盛り上げました。ケータイ小説家として生活しつつ、脳内会議をフル活用して年下男子との恋に奔走するいちこですが、最終的には別れるという展開に。しかし、新しい恋を感じさせる前向きなラストとなりました。

水城せとな今度は不幸の競い合いを描く!せとなワールド全開の最新作コミックス「世界で一番、俺が○○」の内容は?

「失恋ショコラティエ」や「脳内ポイズンベリー」「黒薔薇アリス」等の映像化や舞台化でも話題となった水城せとなですが、2016年6月より連載が開始された最新作もまた注目を集めています。それが、「世界で一番、俺が○○」です「イブニング」で連載されており、水城せとなにとっては初めての青年誌での連載作品になります。

恋愛話を主体としながらも、ファンタジーやサスペンスなど、多様な世界観を見せてきた水城せとな。満を持して開始した最新作は、3人の男性が主人公です。外資系企業に勤める高額納税者ながら日々多大なるストレスを抱えている高瀬柊吾と、無職の山森啓太ことアッシュ、アニメ制作会社に就職してブラック企業っぷりを嘆く動画マンの小山小太郎ことたろちゃん。

あらすじは、互いが互いをうらやみ、不幸自慢をしている28歳の幼馴染たちの前に、突然1人の無表情な女性が現れます。「公益法人セカイ」と記された名刺には、エージェント773という名前のようなものと、プリクラが。エージェント773、通称ナナミは、己の不幸を嘆く3人に、誰が一番不幸なのかを競うゲームへの参加を持ち掛けます。一番不幸な人の願いを叶えるというこのゲームに参加することを決めたアラサー3人組。300日後の終了日に向けて、ゲームが開始されますが……。

これまで、繊細かつ丁寧な心理描写が少女漫画の特性だと言われてきました。それこそが多くの女性たちから少女漫画が支持されてきた理由ですが、近年は、数多くの男性読者も獲得していると言います。しかし、少女漫画を買うことに抵抗があるという男性がまだ多いのも事実なので、青年誌に少女漫画家が進出していくことは歓迎されている様子です。

ブラック企業勤務やニート、人を信じられなくなっているなど、リアルな悩みに共感する男性読者が続出中で、女性なのに、なぜここまでアラサー男子の心理を理解できるのか?!と称賛されている「世界で一番、俺が○○」。物語は、3人それぞれの日常生活や人間関係、仕事を中心に描かれますが、そこに「不幸を競う」というゲーム性が少しずつ影響を与えていく様は見事です。男女ともに楽しめる、水城せとな流サスペンスの世界をお楽しみください。

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