マンガ家・森田まさのりの素顔が気になる!「ルーキーズ」を超える人気の連載作品はこれ

森田まさのりの素顔が知りたい!結婚歴や「スラムダンク」井上雄彦との関係は?

森田まさのりはお寺の長男として生まれる!漫画家の素顔とは?

森田まさのりは、1980年後半から活躍している人気漫画家。「ろくでなしBLUES」「ROOKIES」などの作品で人気を博しました。今の若い世代からすれば、もしかするとピンとこない人もいるかもしれませんので、森田まさのりがどのように人気漫画家になったのか、その素顔について少し紹介していきます。

森田まさのりは1966年12月22日生まれの滋賀県出身。そのキャリアは30年を誇るベテラン漫画家です。地元である滋賀県の栗東中学校卒業後、守山高等学校在学中に漫画「IT’S LATE」の作品が1984年、「第27回手塚賞」の佳作に入選。当時集英社から発行されていた「フレッシュジャンプ」に掲載され、「森田真法」の名前で漫画家デビューを果たします。

「森田真法」とは森田まさのりの本名。とても変わった名前ですが、これには森田まさのりの実家が関係していて、実家は浄土真宗本願寺派のお寺とのこと。寺の長男として後を継いでもらいたいという両親の願いもあり、高校1年生の時には僧籍を得ています(僧籍=所属宗派に登録された籍)。

しかし、どうしても漫画家の夢を諦められなかった森田まさのり。「大学に行かせたと思って4年間だけ東京に行かせてほしい」と両親を説得し、高校卒業後に上京します。しかし、漫画家デビューを果たしても多くの漫画家がすぐに連載を持たせてくれるわけではありません。森田まさのりは、最初の1年はアシスタントとしてプロの漫画家のもとで勉強しようと考えます。

ちなみに、4年間しか時間がなかった森田まさのりには、3年目には連載を取り、4年目にはお金持ちになっているというビジョンを描いていたのだとか。そして門を叩いたのが、「キャッツアイ」「シティーハンター」などの代表作で知られる漫画家の北条司でした。

上京当時、森田まさのりのタッチが北条司と似ていたことから決めたそうですが、あいにく北条司のアシスタントは満員。そこで紹介されたのが原哲夫だったそうです。原哲夫といえば、今も尚根強いファンが多い「北斗の拳」などで有名ですね。森田まさのりがアシスタントに入った時期は、ちょうど「北斗の拳」連載の真っただ中でした。後に、森田まさのりは「北斗の拳は自分の人生を変えてくれた。作品を作っていく上での方向性を示してくれた」と語っています。実際に登場人物の多さや雑魚キャラにも手を抜かない姿勢は、原哲夫の影響が大きいと言われています。

アシスタント時代、森田まさのりの強みはキャラクターの「口」。発音通りの口が描ける程誰にも負けない自信を誇っていたのだとか。この他に、漫画家の谷口ジローや池上遼一に感化され、森田まさのりの漫画のタッチは完成していったといいます。その後1987年、森田まさのりが21歳の時に週刊少年ジャンプで「BACHI-ATARI ROCK」が初連載され、「ろくでなしBLUES」の初連載へと繋がっていきます。

また、森田まさのりの素顔で忘れてはいけないのが、大の阪神タイガースファンということ。後に連載された「ROOKIES」の登場人物が、「川藤幸一」「今岡忍」「新庄慶」等々、阪神タイガースの選手名から取られているのは有名な話です。「ROOKIES」といえばTBS系列でドラマ化もされましたが、この際に登場人物の名前を巨人の選手へ変更する計画があったのだとか。もちろんというべきか、森田まさのりは強く断ったというエピソードがあります。

森田まさのりと「スラムダンク」井上雄彦はライバル?結婚はしているの?

森田まさのりと検索すると、関連キーワードに「井上雄彦」の名前が出てきます。この二人に何かあったのでしょうか。結論から言うと、森田まさのりにとって「井上雄彦」はライバル的な存在であったことを指しています。井上雄彦といえば、森田まさのりと同じく週刊少年ジャンプで人気を博した人気漫画家のひとり。代表作「スラムダンク」が大ヒットを飛ばし、この世代の子供たちはこぞってバスケットボールに夢中になったものです。

この「スラムダンク」の掲載が週刊少年ジャンプでスタートしたのは1990年。ちょうどこの頃は、森田まさのりが「ろくでなしBLUES」を同誌に掲載しており、二人は同時期に同じ少年誌で作品を掲載していました。そして、両者とも登場人物は元不良という少し設定が似ている点も。しかし両者にとって決定的な違いは、その絵のタッチにありました。井上雄彦は万人受けするようなタッチ、一方の森田まさのりは男性読者を意識したようなタッチであり、女性からすると一見とっつきにくいイメージが強いという印象を持つ人も多いかもしれません。

この頃、まさにジャンプは黄金時代とも言われる程数々の人気漫画家たちの作品が掲載され、その発行部数は653万部と歴代最高記録を叩き出しました。この絶頂期の売り上げを誇る本誌で掲載していた漫画家たちの間では、ライバル視するのも当然かと考えられます。雑誌内での人気ランキングも今後の掲載に大きく影響しますから。

また、森田まさのりにとってのライバル視の理由は、これだけではないようです。デビュー作「IT’S LATE」が「第27回手塚賞」の佳作に入選し、漫画家の道が開けた森田まさのり。一方、井上雄彦は森田まさのりより後のデビューにはなりますが「第35回手塚賞」に入選と、手塚賞の中では最も高い賞を受賞。こうしたこともライバル視する一因となっている様子。

しかし、ライバルは時に悪い意味だけではありません。ライバルがいるからこそ切磋琢磨し、腕により磨きがかかるということもあります。こういった、いわば漫画家同士がしのぎを削っていく環境で、森田まさのりの作品もさらに洗練されたものへとなっていったのでしょう。

余談ですが、森田まさのりは意外にも現在も独身の様子。見た目の陽気で温厚な雰囲気から、家庭では素敵な父親をしているのではと勝手な想像をしていましたが、これまでに結婚したという情報がないことから、独身という可能性が高いです。

森田まさのりの最新作は何?これまでの連載作品とファンが選ぶ人気作

森田まさのりの最新作は初の仏教絵本!「とびだせビャクドー!ジッセンジャー」

森田まさのりの最新作は、2017年に本願寺出版社から出版された「とびだせビャクドー!ジッセンジャー」。漫画家の出版社としてはあまり聞きなれない会社名ですね。この出版社では、浄土真宗に関する出版物やDVD作品などを手掛けているとか。浄土真宗といえば、そうです、森田まさのりの実家の宗派。この繋がりから出版しているとも考えられます。

そして森田まさのりが出版している「とびだせビャクドー!ジッセンジャー」ですが、なんと子供向けに作られた絵本とのこと!仏教をテーマに、ヒーローショー「ジッセンジャー」という戦隊ヒーロー的なキャラが登場するようです。仏教というと、難しいイメージが強いもの。本誌ではそのハードルを下げ、帯には音楽家・つんくの推薦文が書かれ、「子供から大人まで楽しく読める仏教絵本」として紹介されていました。

この他にも、これまで森田まさのりが発表した作品では、登場人物の設定の中に仏教に関連することを織り交ぜていたり、自身がお寺で過ごした少年期の思い出が色濃く演出されている箇所があります。これは実家を継がず漫画家を選んだという森田まさのりの心の葛藤が関係している様子。お寺を継ぐことを期待していてくれた檀家のことや、郷土に対しての森田まさのりの強い想いが随所に込められています。こうした背景から、晩年の最新作に仏教絵本を制作したというのもなんだか納得できます。

森田まさのりのファンが選ぶ人気作といえば「ろくでなしBLUES」や「ルーキーズ」!

森田まさのりは、これまで多くの作品を世に生み出してきました。その中でもファンが選ぶ人気作といえば、やはり最初のヒット作品「ろくでなしBLUES」、近年ドラマ化もされた「ROOKIES(ルーキーズ)」が挙げられるのではないでしょうか。

「ろくでなしBLUES」は、1988年~1997年まで約10年にわたり週刊少年ジャンプに連載された、不良たちによる学園モノ漫画。時代は変われど、今も学園モノは人気ジャンルですね。同作は特に男性読者から支持され、後にアニメ化、実写映画化もされています。絵のタッチも独特ですが、「そうぢゃねえ!」「何やってんだおまえわ!」などのセリフ回し、キャラのポーズとオリジナリティ溢れる世界観が確立されていました。連載が終了した14年後の2011年にはテレビドラマ化。劇団EXILEの青柳翔が主演の前田太尊を、ヒロイン・七瀬千秋を女優の大政絢が務め、話題となりました。

そして次に紹介する「ROOKIES(ルーキーズ)」は、言わずと知れた野球部を舞台にした青春漫画ですね。シリーズ累計売上2000万部を突破し、三浦大輔や稲葉篤紀など、この作品の大ファンというプロ野球選手も少なくありません。2008年にはテレビドラマ化され、主演の川藤幸一を佐藤隆太が演じ、若かりし頃の市原隼人、中尾明慶、城田優、桐谷健太、佐藤健など、今も多くのドラマや映画で活躍する人気俳優達が多数出演。これだけ豪華なメンバーの共演は、今となってはもうないのではないでしょうか。また、GReeeeNが歌った同ドラマの主題歌「キセキ」も大ヒットしています。

このように青春漫画でヒットを飛ばしてきた森田まさのりですが、2005年からはこれまでのジャンルとは全く異なり、プロのお笑い芸人を描いた「べしゃり暮らし」を約10年連載して新境地を開拓。漫画を読んだ人からは「笑っているはずがいつの間にか泣いてしまっていた」「お笑いの愛と敬意が伝わる」との感想が寄せられています。読む人を感動させること、それは今も変わっていないようです。

森田まさのりと長田悠幸コンビ「漫画家」がM-1準々決勝進出!続編の期待も高まる

森田まさのりといえば、2018年にお笑いコンビとして活動していることをご存知でしょうか。同じく漫画家の長田悠幸とお笑いコンビ「漫画家」を2018年8月に結成。そして漫画家のお笑いコンビというだけでも異色なのに、お笑い芸人の頂点を決定する「M-1グランプリ2018」に出場し、話題となりました。

結成と同時期に始まったM-1グランプリの3ヶ月半にわたる熱戦。森田まさのりの代表作である「ろくでなしBLUES」などの漫画ネタや、週刊少年ジャンプに出てくる有名漫画家などをネタにした芸風が功を奏し、4640組もの出場者たちの中から「漫画家」は準々決勝まで進みます。

「ろくでなしBLUES」の作中に出てくる舌を出して手を上げたポーズ、実はタレントの明石家さんまのポーズのパクリだということを知っていましたか?こうした制作秘話を聞けるのも、作者ならではですよね。残念ながら、M-1グランプリは準々決勝で敗退してしまいましたが、二人にとっては今後の創作活動において大きな経験になったようです。

実は、森田まさのりは松本人志の大ファンというお笑い好きでもあります。お笑いに対する情熱は熱く、先ほども紹介しましたが、2005年からはお笑いをテーマにした「べしゃり暮らし」を連載した際は、取材のために吉本興業の養成所「NSC」に入学したのだとか。2015年の連載終了後は続編を描きたい意向をみせており、今回の体験から続編の可能性もますます高くなってきましたね!

ちなみに「漫画家」が出場した「M-1グランプリ2018」は、12月2日全国ネット生放送にて2018年を飾る漫才師No.1が決まります。毎回多くの漫才コンビが熱い舌戦を繰り広げるM-1ブランプリ。今年はどのコンビにお笑いの女神が微笑むのか、森田まさのりの続編とあわせ、こちらの結果も大いに気になるところです。
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