本谷有希子は「異類婚姻譚」で芥川賞に輝いた美人作家!劇作家、演出家、女優、声優とマルチな活躍!
本谷有希子は4度目のノミネートで「異類婚姻譚」で芥川賞を受賞!
2015年上半期にお笑い芸人の又吉直樹が「火花」で芥川賞受を受賞し、話題となりました。そして同年下半期に、「異類婚姻譚」で芥川賞を受賞したのが本谷有希子(もとやゆきこ)です。一見して女優やタレントといっても通りそうなほどの美人で、同世代の芥川賞作家である川上未映子と並び美人小説家とも言われています。
芥川賞にノミネートされた経験は3度で、これまでにも「生きてるだけで、愛。」「あの子の考えることは変」「ぬるい毒」が候補作にあがってきた本谷有希子。異類の交流をテーマにすえた不思議な物語「異類婚姻譚」で、3度目ならぬ4度目の正直での芥川賞受賞となりました。
本谷有希子は劇作家、演出家、女優、声優とマルチに活躍中!キャリアスタートは舞台女優
女優としても通用しそうなビジュアルを持つ美人小説家の本谷有希子は、すでに女優や劇作家、演出家、声優としても活躍しています。そもそも演劇畑の出身だった本谷有希子。俳優や監督を目指す人が通う専門学校のENBUゼミナール演劇科に入学し、舞台女優としてキャリアをスタートさせました。
在学中に、庵野秀明が手がけたテレビアニメ「彼氏彼女の事情」で声優デビュー。その後、「劇団 本谷有希子」を旗揚げしたことで、劇作家や演出家としての活動も加わりました。芥川賞受賞作家でありながら、劇作家としても、「幸せ最高ありがとうマジで!」で岸田國士戯曲賞を受賞しています。
本谷有希子の夫は詩人・御徒町凧!出産した娘の育児生活は?
本谷有希子は結婚していた!夫は森山直太朗に作詞提供した詩人・御徒町凧!
本谷有希子は透明感あふれる美人なのでいかにもモテそうですが、実はすでに結婚しています。結婚相手は、詩人として活躍する御徒町凧(おかちまちかいと)です。実は、歌手の森山直太朗の成城学園高等学校時代の先輩にあたり、森山直太朗の楽曲の作詞共作者でもあります。
森山直太朗の代表曲である「さくら」「生きとし生ける物へ」といった曲にもすべて参加している御徒町凧。2005年以降は作曲も共同で行っているようで、作曲者のクレジットにも御徒町凧の名が並んでいます。
本谷有希子が出産した娘の育児生活は?全力で向き合うのが目標!?
2013年に御徒町凧と結婚した本谷有希子は、2015年に娘を出産しました。芥川賞受賞作「異類婚姻譚」は妊娠中に執筆を開始し、出産直前まで手直しをしていたそうです。芥川賞の受賞の報せは、生後3カ月ほどだった娘とともに自宅で受けたと言い、慌てて受賞会見へ向かったため、左右ばらばらの靴下を履いて登場したことも話題になりました。
育児には「3歳までは子どもと全力で向きあおう」という目標のもとに挑んでいる本谷有希子。仕事で多忙な夫の御徒町凧にも「3歳までは死んでもいいから一緒に遊んで」と頼み、本谷流の育児生活を達成すべく、共にがんばっていると語っています。
本谷有希子は二足の草鞋で結果を出してきた!タレント進出もある?
劇団を主宰し、演出家、劇作家として活動する一方で、小説家としても活躍してきた本谷有希子。美人小説家と呼ばれ、美しい容姿が取り上げられることで、実力が伴わないのではないかといわれない批判をされてしまうこともあるかもしれません。しかし本谷有希子は、自らの実力でそのような批判を寄せ付けない存在でもあります。
作家としての本谷有希子は、野間文芸新人賞、三島由紀夫賞、芥川賞と、純文学の新人賞を総なめにしてきました。これは、笙野頼子と鹿島田真希に続く、史上3人目の快挙です。劇作家としても、鶴屋南北戯曲賞を最年少で受賞したことをはじめ、劇作家の芥川賞といわれる岸田國士戯曲賞も受賞しています。
劇作家と小説家という二足の草鞋をはきながら、これだけの結果を残してきた本谷有希子には、2015年に出産したことで、育児という新たな草鞋も加わりました。
実際に、作家として「書く」時間は、娘の育児によって大幅に削られたと言います。
乳幼児を抱えたことで生活スタイルは激変し、これまでは自分の時間として使えた時間も半分以下になりました。それでも、「書く」ことに対するモチベーションは上がってきているそうです。2012年の公演を最後に「劇団 本谷有希子」は活動を休止していている状態ですが、演劇の脚本を再び手掛けたいという思いも消えていません。
出産や育児といった経験が、本谷有希子の創作活動にどのような影響を与え、どのような作品を生むのかは、楽しみなところです。
現在は、本谷有希子の娘も2歳を過ぎて、育児に余裕が出てきたのか、作家としての活動だけでなく、タレントとして、テレビへのレギュラー出演も果たしています。2017年4月から放送が始まったフジテレビ「セブンルール」では、お笑いコンビ・オードリー若林正恭やYOU、俳優の青木崇高とともに司会に挑戦中です。番組は、各界で活躍する女性に密着し、彼女たちがしている7つのルールを見つけるというもの。
さまざまなジャンルの第一線で活躍する女性の人生を描き出すドキュメンタリータッチの内容を見て、自身も第一線で活躍してきた女性として、本谷有希子がどのような思いを抱いているのかも気になります。タレント活動や育児といった新たな活動が、作家としての本谷有希子の糧となることを祈るばかりです。