村上春樹 小説おすすめランキング!ネタバレあらすじ感想!ランニングを続ける理由が熱い!

村上春樹 小説おすすめランキング!ネタバレあらすじ感想!ランニングを続ける理由が熱い!

2022年6月20日 更新

村上春樹 小説おすすめランキング!ネタバレあらすじ感想

村上春樹 小説オススメランキング!トップ3!

その人気が世界中に広まっている小説家、村上春樹。新作が出るたびにメディアで話題となり、発売日に売り場が行列になる場面は誰もが記憶にあると思います。

村上春樹は1949年京都府京都市伏見区に生まれ、早稲田大学第一文学部演劇科卒業後、ジャズ喫茶の経営を経て1979年、「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞しデビュー。当時のアメリカ文学から影響を受けた文体で都会生活を描いて注目を浴び、以降ベストセラーを多数出し、日本の作家の中でノーベル文学賞の最有力候補と見なされています。

村上春樹ブームが起きたきっかけは、1987年発表の「ノルウェイの森」。話題が話題を呼び、結局上下430万部を売るベストセラーとなりました。村上春樹の熱烈なファンは「ハルキスト」と呼ばれています。今回はそんなハルキストたちが選ぶ村上春樹の小説オススメランキングトップ3を発表したいと思います。

第3位は、村上作品の中では1番有名な小説であり、ブームを作った430万部の発行部数を誇る「ノルウェーの森」です。松山ケンイチ主演で映画化されたのも記憶に新しいですね。

続いて第2位は、「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」です。よく、村上春樹の作品の1番始めに読むことを勧めるハルキストが多い作品。村上春樹はこの小説を自伝的な小説であると位置づけています。

そして第1位は、「海辺のカフカ」です。これまでに2回、演出家の蜷川幸雄によって舞台化もされ話題となりました。
今回3作品を紹介しましたが、村上春樹作品はそれぞれに特色があるので、好きな作品にはかなり個人差があると思います。

また、どれも素晴らしいため、選ぶことができないというハルキストたちも多いことでしょう。とはいえ、村上春樹作品を読んだことのない方は、まずは有名なこの3小説から読んでみてはいかがでしょうか?

村上春樹 人気3作品のネタバレあらすじ感想!

村上春樹の小説の中から、3作品をランキングとしてあげましたが、村上春樹作品を読んだことのない方に向けて、簡単にあらすじとハルキストたちの感想を紹介します。
・「ノルウェーの森」
主人公のワタナベは唯一の友達だったキズキを自殺で失い、知り合いがいない東京で大学生活を開始。その後、キズキの恋人であった直子と再会しますが、精神を病んでしまった直子は京都の山奥にある病院に入院してしまいます。直子と、大学で仲良くなったみどりの二人の女性との関わりの中で、ワタナベが「生と死」について考え成長していくストーリーとなっています。映画にもなった「ノルウェーの森」のストーリーには喪失感を取り上げている箇所が多く、読んだ後に10人いれば10人の捉え方があるともいう深い作品です。

・「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」
「ハードボイルド・ワンダーランド」の章と「世界の終り」の章が交互に進行し、それぞれ世界を異にする一人称視点(「私」と「僕」)で描かれる作品。「ハードボイルド・ワンダーランド」の章は、老科学者により意識の核にある思考回路を組み込まれた(私)が隠された秘密を巡って活躍する話。そして、「世界の終り」は高い壁に囲まれ、外界との接触がまるでない街で、そこに住む一角獣たちの頭骨から夢を読んで暮らす(僕)の物語。幻想世界と冒険活劇の二つの物語が同時進行していく不思議の国のストーリーです。この作品は、漫画やアニメなどサブカルも含め、後に大きな影響を与えた作品と多くの人に言われています。ハルキストたちの中では、村上春樹作品の中で読みやすい作品の1つとして紹介されています。

・「海辺のカフカ」
「僕」田村カフカは東京都中野区野方に住む15歳の中学3年生。父親にかけかられた呪いから逃れるために家出を決心し、東京発の深夜バスを四国の高松で降り、高松の私立図書館に通うようになります。ナカタは、知的障害のある老人。通称「猫殺し」の男を殺害し、東京を離れることに。主人公の田村カフカと、老人ナカタの章が交互にあり、話が進んでいきます。2人はだんだん近づき、物語が交わるかというところまで来るのですが、最終的に直接会うことはなく物語は終わります。読んだ人たちからは、実に村上春樹らしい独特の世界の作品と絶賛する声が多いです。
気になる作品はありましたか?ぜひ読書の秋に、村上春樹作品を読んでみたらいかがでしょうか。

村上春樹 ランニングを続ける理由が熱い!

村上春樹 ランニングは生活に欠かせない!

村上春樹の趣味はランニングです。この事実はファンにはとても有名。ほぼ毎日走っているという距離は約10km。冬はフルマラソン、夏はランニングにとどまらず、トライアスロンにまで参加する「走る小説家」として有名です。1982年にマラソンを始めて以来、国内外で数多くの大会に出場し、フルマラソンで3時間半を切ったことも。

村上春樹は、単なる趣味の域を超えたランナーなのです。ちなみに著書「走ることについて語るときに僕の語ること」は2005年のニューヨークシティマラソン前後の記録として、自分の走ることに対して向き合って書かれており、村上春樹ファンに人気の一冊です。

村上春樹がランニングを続ける理由とは?

村上春樹は2010年のエッセイ「走ることについて語るときに僕の語ること」で、マラソンをすることで小説を書くための能力を鍛えることができると語っています。本の中に書いてあるランニングを続ける理由は大きく2つありました。

まず一つ目は、小説家にとって、才能の次に必要なのは集中力と持続力であり、マラソンをすることでこの2つが鍛えられるということ。そして二つ目は、小説の執筆は、全身のエネルギーをひどく消耗する過酷な肉体労働であり、身体にとって有害なため、基礎体力を付ける必要があるということ。

この本の中に書かれていることは、ランナーならば、それぞれうなずける部分があると思います。このエッセイ「走ることについて語るときに僕の語ること」には、小説とはまた違った魅力があります。世界の村上春樹に少し親近感が湧くかもしれません。

村上春樹の新刊9割を買い取り 紀伊国屋書店がネット対抗策

紀伊国屋書店は、村上春樹の新刊であり、自伝的なエピソードを盛り込んだ長編エッセー集「職業としての小説家」(スイッチ・パブリッシング)の初版10万部のうち9万部を出版社から買い取り、自社や全国の他の書店に供給すると発表しました。これはアメリカのアマゾン・ドット・コムなどのインターネット書店に対抗し、注目の新刊書を全国の書店に広く行き渡らせることが狙いということです。

紀伊国屋書店は買い取った同書を、取次店を通じて他の書店にも供給します。紀伊国屋書店は、「独占販売するのではなく、国内の書店が一丸となって販売する新しいスキーム(計画)」と説明しています。

この取り組みにより、アマゾン・ドット・コムなどネット書店の販売量は5千冊程度となります。ネットで本を購入する層の中では、「ネットで買う人は早めに予約した方がいい」などとの声が多くあがっています。また、紀伊国屋書店は売れ残りリスクを抱えることにはなりますが、店頭への集客につながることが予想されます。

そういえば、アマゾン側も6月に一部の書籍を値引き販売しましたよね。この業界では今、主流の定価販売を揺さぶる戦略を各社が考えているようです。

どちらにせよ、本当に村上春樹が好きな人たちに、新刊がきちんと行き渡ることを望みます。9月10日から販売開始とのことですが、人気が予想されますので、ネットで買う人も本屋で買う人も、早めの予約が良さそうですね。そして、村上春樹の小説の新作も期待して待ちたいと思います。

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