長岡望悠の移籍先はイタリア強豪チーム!タイでアイドル並に人気となった理由は?

2018年11月1日 更新

長岡望悠の移籍先はイタリア強豪チーム!引退も危惧されていた怪我とは?

長岡望悠は久光製薬スプリングスに所属するウイングスパイカー!移籍先はイタリア強豪チーム!

女子バレーボール選手の長岡望悠(ながおかみゆ)は福岡県出身で、三姉妹の末っ子です。姉の影響で小学2年生からバレーボールを始め、高校時代に頭角を現しました。

2007年に開催されたアジアユースバレーボール女子(U-18)選手権大会で優勝した時には、ベストスパイカー賞を獲得。翌2008年の世界ユース女子(U-18)バレーボール選手権大会や、アジアジュニア女子選手権大会でもチーム優勝に大きく貢献しました。東九州龍谷高校のウイングスパイカーとして国体3冠を達成するなど輝かしい実績を引っ提げて、2010年からは、久光製薬スプリングスに所属しています。

社会人になってからもその飛躍は止まることなく、2012年のプレミアリーグではチーム6年ぶりの優勝に貢献し、MVP・ベスト6に選出されました。同年に全日本代表メンバー入りを果たした長岡望悠は、2014年ワールドグランプリで全日本チーム初となる銀メダルを獲得したほか、ベストウイングスパイカー賞を受賞。高い実績が評価され、2018年10月から2019年6月までの間はイタリアセリエA1の強豪チーム「Imoco Volley Conegliano」へ移籍することが発表されました。

移籍を決めた理由について、長岡望悠は「2020年の東京オリンピックに控え、バレーボールをもっと極めたい。海外で挑戦したいという気持ちが大きくなった」とコメント。「不安な部分もあるが、今が挑戦の時だと思った」と語りました。

長岡望悠の引退も危惧されていた怪我とは?

長岡望悠は、2017年3月に開催されたVプレミアリーグのNECレッドロケッツ戦の試合中、スパイクの着地に失敗し、左膝前十字靭帯断裂の大怪我を負いました。そのため、2017年のシーズンは全試合を欠場しています。当初はショックが大きく、なかなか気持ちを切り替えることができなかった長岡望悠でしたが、同時期に怪我の治療をしていたサッカー選手の宮市亮との出会いが気持ちを変えました。

長岡望悠と同じく10代の頃から一線で活躍してきた宮市亮は出会った時、2回目となる大怪我からの復帰を目指してリハビリをしている最中だったと言います。その宮市亮から「まだ1回目でしょ?ちゃちゃっと治して早くバレーボールをやらないと」と言われた長岡望悠は、次第に前向きに考えられるようになっていきました。

こうして手術を経て、国立スポーツ科学センターや、所属する久光製薬の体育館でリハビリに励んだ長岡望悠。リハビリ中はトレーニングだけでなく、体や運動のメカニズムなどの知識も深め、怪我から1年後となる2018年4月の黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会で見事復帰を果たしました。

長岡望悠はサウスポーの点取り屋!タイで大人気の理由とは?

長岡望悠はサウスポーの点取り屋!スパイクが決まる秘訣とは?

長岡望悠は、世界でも数少ないサウスポーのウイングスパイカーです。通称「点取り屋」とも言われるポジションを任されている長岡望悠は、その名にふさわしい活躍ぶりでこれまで多くの試合で得点を重ねてきました。

その持ち味でもある強烈なスパイクを決める秘訣は、長岡望悠の強みであるスパイク時の飛躍力とコントロールの正確さにあります。高校時代から打点の高さが3メートルを超えていたという長岡望悠。久光製薬スプリングスに所属してからは、179センチの身長は世界水準に比べると10センチほど低いものの、打点の高さは3メートル10センチに及ぶまでになりました。

打点が高く滞空時間が長いことにより、相手チームがブロックする手の位置を瞬時に判断してコースを変えるという高いコントロール性も生み出すことに。加えて、多くの国が右利き対策を前提に練習している中、サウスポー(左利き)から繰り出す予想を反するコースで相手チームを翻弄します。

長岡望悠がタイでアイドル並に人気となった理由は?

タイでは、女性ファンの間でアイドル並の人気を誇っている長岡望悠。バレーボール女子日本代表がタイで試合を行うと空港に長岡望悠のファンが大挙し、さらに長岡望悠がサーブを決めると大歓声が飛ぶため、会場でもアウェイ感がなくなるとか。試合後もサインを求める人や、プレゼントを渡そうとする大勢のファンが出待ちをしているそうです。

タイで大人気になった理由は、長岡望悠の容姿にありました。タイで注目され始めた当時はショートヘアだった長岡望悠。筋肉質な体型で唇が厚い顔立ちをしていますが、これらはタイ女性の「理想の男性像」に近いと言います。中には、自身のウェディングドレス姿と長岡望悠の姿を合成したツーショット写真を送ってきたファンもいたと言いますが、日本に置き換えると、宝塚歌劇団男役のファン心理に近いものがあるのかもしれません。

長岡望悠が大怪我を乗り越えて世界選手権に挑んだ!

長岡望悠は9月に開幕した2018女子バレーボール世界選手権に出場し、白熱した戦いを繰り広げました。大怪我をして1年間のリハビリ生活を余儀なくされた長岡望悠にとっては、全日本代表としての出場が2年ぶりとなる大会です。

「また新たな気持ちで頑張りたい」とコメントした長岡望悠は、初戦となった第1次ラウンドのアルゼンチン戦では途中出場して強烈なスパイクを放ち、日本のストレート勝利に貢献。その後のメキシコ戦ではスタメン入りし、日本が誇るウイングスパイカーとして活躍を続け、カメルーンとドイツも破り、第2次ラウンド進出を決めました。そして迎えたアメリカとの5位決定戦では、第1セットで3連続失点を重ねた日本の負の流れを断ち切るかのように、長岡望悠と冨永こよみが強気に攻めて得点。しかし接戦を繰り広げるも、あと一歩およばず、日本は6位の結果に終わりました。

惜しい結果にはなりましたが、2017年の大怪我を乗り越え、メンタル的にも成長していることをプレーで示した見せた長岡望悠。以前のバレーを「自分のことしか見えていなかった」と振り返り、「今は違う。周りのチームメイトを見て、そして自分を感じながら、チームのため、日本のために成長していきたい」と力強く語っています。復帰後もその力強く、重いスパイクは健在。2018女子バレーボール世界選手権で2位に輝いたイタリアへの移籍でさらなる飛躍を遂げ、2020年の東京オリンピックでもスパイクを炸裂させてほしいですね!

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