中島歩の朝ドラ「花子とアン」の演技が酷かった?俳優デビューは美輪明宏主演の舞台「黒蜥蜴」!
中島歩の朝ドラ「花子とアン」の演技が酷かった?セリフ棒読みと酷評が集中
中島歩(なかじまあゆむ)は、2014年上半期の朝の連続テレビ小説「花子とアン」に出演していた俳優です。「花子とアン」は、名作「赤毛のアン」の日本語翻訳者・村岡花子の半生を描き、最終話までの平均視聴率が22.6%と大ヒットした作品。
中島歩は、女優の吉高由里子演じる主人公・村岡花子の女学生時代の友人で、仲間由紀恵演じる葉山蓮子と駆け落ちして後に結婚する宮本龍一を演じました。実在した社会主義運動家をモデルにした宮本龍一は、積極的で情熱的な役柄。しかし、26歳にしてドラマの初レギュラーを獲得した中島歩は、「セリフが棒読みで演技が酷い」と酷評が集中する結果に。
朝ドラと言えば、視聴者の年齢層も幅広く、芝居に目の肥えた熟年層も視聴しているドラマ枠です。出演者も実力者揃いの中、この時の中島歩の演技力は、まだ認めてもらえなかったようです。とはいえ、物語を盛り上げる重要人物を演じて、世間に強い印象を残したことはたしかでしょう。
中島歩の俳優デビューは美輪明宏主演の舞台「黒蜥蜴」!
中島歩は、1988年10月生まれで、宮城県出身の東京育ち。なんと明治時代に活躍した小説家・国木田独歩(くにきだどっぽ)の玄孫(やしゃご)にあたるそうです。「武蔵野」という小説でも有名な国木田独歩の名前の一文字をもらって「歩」と名付けられました。
東京都立小石川高等学校、日本大学芸術学部文芸学科を卒業しており、中学の時はサッカー、高校の時はバレーボールとスポーツ少年として育ちましたが、大学では落語研究会に所属。書くことが好きだったので文芸学科に入ったと知ると、やはり小説家の血が流れていることを感じさせられます。
「モデルは俳優になるための足掛かり」と語っているように、大学在学中にモデルとして活動しはじめた中嶋歩は、2012年になると、モデルの仕事は一切辞め、役者一本でいくためにオーディションを受け続けるように。美輪明宏の目に留まり、美輪明宏が主演から演出まで全てを務める舞台「黒蜥蜴」のオーディションに合格しました。
美輪明宏には、「若いころの自分に似ている」と言われて可愛がってもらっている様子です。中島歩は、2015年には初主演映画「グッド・ストライプス」にて「第7回TAMA映画賞最優秀新進男優賞」を受賞するなど着実に活躍の場を広げています。
中島歩がドラマ「カルテット」の結婚式シーンにワンカット出演!菊池亜希子に「面倒くさい」と思われていた?
中島歩がドラマ「カルテット」の結婚式シーンにワンカット出演!謎のキャラ設定が話題に
中島歩は、テレビドラマ「カルテット」の第2話にて、結婚式を挙げる新郎役として出演し話題となりました。「カルテット」は、松たか子主演で、満島ひかりや高橋一生、松田龍平が共演した、坂元裕二脚本による、大人のラブサスペンスドラマ。坂元裕二による独特のセリフ回しが特徴的で、満島ひかり演じる世吹すずめが使う「ミゾミゾする」という造語も流行しました。
中島歩が出演したのは、松田龍平演じる別府司の同僚・九條結衣(菊池亜希子)の結婚相手役。主な出演は結婚式シーンのみのワンカットでしたが、九條結衣曰く「イケメンなのにタイヤの話しかしない」という謎のキャラ設定が、視聴者の興味をかきたてました。また、中島歩と菊池亜希子は、2015年公開映画「グッド・ストライプス」でもカップル役だったため、ファンには懐かしい共演だったことからも話題になりました。
中島歩の初主演映画は「グッド・ストライプス」!菊池亜希子に「面倒くさい」と思われていた?
映画「グッド・ストライプス」でW主演を務めた中島歩と菊池亜希子。4年間付き合って破局寸前だったカップルが、彼女の妊娠を機に結婚を決意し、成長していくラブストーリーです。朝ドラ「花子とアン」の出演が決まった上、初主演映画が撮影中と、その当時絶好調だった中島歩ですが、菊池亜希子には面倒がられていたとか。衝撃の事実が明かされたのは、映画「グッド・ストライプス」の初日舞台あいさつでした。
落語研究会出身の中島歩は、会話するたびにいちいち洒落を利かせてくるので、はじめは楽しんでいた菊池亜希子も、「そのうち面倒くさくなった」そうです。中島歩はと言えば、自身が演じた優柔不断でおぼっちゃま気質という役柄に「あまり共感する部分がなかった」と新人俳優としてはかなり思い切りのよいコメントを披露。図らずも、初主演作品のお披露目の席で、なんともとらえどころのないキャラを知らしめました。
中島歩がドラマ「植木等とのぼせもん」で俳優・久野征四郎役を好演!
中島歩は、2017年9月2日から放送スタートした、NHKドラマ「植木等とのぼせもん」に出演しています。「植木等とのぼせもん」は、昭和の大スター植木等と、付き人であり、後にコメディアンやタレントとして活躍するようになる小松政夫との師弟愛を描いた作品です。
小松政夫の自伝的小説「のぼせもんやけん」を原案に、映画「聖の青春」や「愚行録」の人気作品の脚本を担当したことでも有名な向井康介が脚本を担当。当時の活気あるテレビ制作の現場も描きながら、笑いあり涙ありの人間ドラマが繰り広げられます。
中島歩が「植木等とのぼせもん」で演じているのは、若手の二枚目俳優・久野征四郎。小松政夫(志尊淳)とは真逆のタイプですが、ひょんなことから意気投合するという役どころです。クレージーキャッツのハナ肇(山内圭哉)や谷啓(浜野謙太)らコメディアンに交じり、中島歩がどのように正統派の二枚目俳優を演じていくのかが楽しみです。
2017年10月7~9日に東京の下北沢4会場で行われる映画祭「下北沢映画祭」にも中島歩が出演します。同映画祭のプログラムの1つであるトークショー「スクリーンで映画と出逢う世界~あなたが想う映画体験のこれから~」のゲストの1人として登壇予定です。25歳に俳優デビューして4年目を迎えた中島歩。映画や演技についてコメントする機会もまださほどないので、トークショーでどのような想いを語るかは注目でしょう。
ドラマ初レギュラー出演となった「花子とアン」では酷評されたものの、その後に出演したドラマ「すべてがFになる」(2014年)では、狂気的な演技が「ハマり役」として高く評価されました。美輪明宏に見出されただけあり、ただかっこいいだけではなく、ちょっとミステリアスな雰囲気も感じさせる中島歩には独特の存在感が漂います。これからもいろいろな壁を突き破りながら、俳優として成長を続けて欲しいですね。