脳みそ夫が「おもしろ荘」でブレイクの兆し!出身大学や経歴は?
脳みそ夫は「おもしろ荘」の常連!過去5回出演して「アラサー武士」でブレイクの兆し!
お笑い芸人の脳みそ夫は、日本テレビ「ぐるぐるナインティナイン」の、若手芸人たちがコントや漫才を披露する「おもしろ荘」に、2015年1回、2016年に2回、2017年の正月にも出演しています。
2017年の正月に放送された「おもしろ荘」で、今ブレイク中のブルゾンちえみも大きな話題になりましたが、実は脳みそ夫もじわじわと話題になってきています。このとき披露したコントは「アラサー武士」。特徴ある「こんちわ~す」という軽いノリの挨拶から始まり、兜をかぶった戦国時代の兵士なのにアラサー女性というキャラ設定で、女子トークを展開しました。そのギャップとテンポのいい一人会話に、ゲスト出演していた元AKB48大島優子も大爆笑しています。
脳みそ夫は法政大学落語研究会出身!芸歴が意外と長かった
もともと、爆笑問題のファンだった脳みそ夫は、高校時代から2人のコントを真似た自作ネタを演じていました。そんな脳みそ夫が、法政大学に進学した当時所属していたのは落語研究会。しかし、そのままお笑いの道を目指したわけではなく、大学卒業後は、約3年間、パチプロ生活を送っていたというギャンブラーな一面も。
その後、お笑いの世界へと進んだ脳みそ夫は、何度かお笑いコンビの解散経験を経て、2006年頃にピン芸人として落ち着きます。2007年、芸能事務所に無所属のお笑い芸人によるトーナメント式ライブ「キングオブフリー」で優勝するなど実力を付けていきました。
2014年になると、爆笑問題と同じタイタン事務所へ所属。2016年と2017年には「R-1ぐらんぷり」で準優勝を飾るなど、徐々に表舞台へ出始めます。2006年のピンデビューから11年。名前が売れてきたのは、やはり「おもしろ荘」に出演がきっかけのようです。
脳みそ夫の珠玉のネタ集!「くも漫。」で映画初出演も!
脳みそ夫の超個性的な珠玉のタ集!
脳みそ夫のネタで代表的なのは、「脳みそ夫」の芸名の通り、脳みそネタです。「不慮の事故で培養液に浮かんだ脳みそだけの姿になってしまった」相方がいるという設定で、相方(脳みそ)は漫才が嫌いというのがポイント。ドラえもんのパロディ「脳えもん」ネタも交えながら、気の乗らない相方をなだめながら、なんとか漫才を進行し笑いを取ります。
他にも、「おもしろ荘」でも披露した「アラサー武士」をはじめ、聖徳太子やモーツァルトなど歴史上の人物を使用した漫才も持ちネタの脳みそ夫。ドカンと大きな笑いを誘うようなネタは少ないですが、ところどころクスリとさせられるシュールな芸風で、中毒者を続出させています。
脳みそ夫は「くも漫。」ニート役で映画初出演にして初主演!
じわじわと知名度を上げてきた脳みそ夫ですが、2017年に一気に飛躍しています。なんと、中川学の漫画を映画化した2017年2月公開作品「くも漫。」で、主人公を演じています。主人公の中川が、風俗店に行き、絶頂を迎えようとした時にくも膜下出血を発症するというショッキングなところから幕を開ける「くも漫。」。作者も実生活で膜下出血を患って闘病しており、通常であれば重くなりがちな内容ですが、全編コメディタッチで描かれています。
くも膜下出血という命にもかかわる大病なのに、笑いどころ満載の原作は、ウェブコミック配信サイト「トーチWeb」で配信スタート時から注目を集めました。映画も、上映館はかなり限定されましたが、くも膜下出血をイメージして登場する「くもまん」というキャラや、発症した当事者の苦労、風俗店で発症してしまったとことに対する後ろめたさなど、リアルな描写で高評価を受けています。「ほのぼのして笑えつつ、切なくて泣ける」良質なコメディー作品だと、なかなかの1作です。
脳みそ夫が芸人としてはもちろん演者としても活躍しそうな予感のする2017年に期待!
脳みそ夫は、高校時代に爆笑問題に憧れてネタを作り、法政大学で落研に所属するも、卒業後すぐにはお笑いの道に進みませんでした。ようやくお笑い芸人になった後も、コンビの解散を繰り返した結果、なんとなくピン活動にたどり着いた印象で、お笑いに熱い気持ちを持っているという印象はあまり強くありません。
ネタは、相方が脳みそという設定や、髪型がモーツァルトで服装が給食当番の小学生、聖徳太子、OLアンドロイドなど、王道とはいいがたいシュールとも言える世界観が満載。脳みそ夫のどこか熱感のない感じや、小ネタの連続で思わずクスリとしてしまうネタの数々は、かえって得がたいものなのかもしれません。
これまではライブ活動が中心でしたが、今後は「おもしろ荘」以外へのテレビ番組出演も期待したいところです。この勢いで、2回準優勝している「R-1ぐらんぷり」で優勝ともなれば、注目度は一気に高まることは間違いありません。「くも漫。」の演技が「自然で良かった」と絶賛されたのも、独特な才気を感じさせつつ、華やかさや押しの強さを感じさせない脳みそ夫のテイストがぴったりはまった結果かもしれません。
本人が意図せずとも、存在自体がクリエイターの感性を刺激し、周囲から求められることでも新しい才能をどんどん開花させるのではないでしょうか。まだ未知数の脳みそ夫が、大躍進を見せそうな2017年。これからますます目が離せません!