「おばけのホーリー」弱虫おばけのほのぼのアニメ!原作や声優キャストは?

「おばけのホーリー」弱虫おばけが主人公のほのぼのアニメ!原作は?

「おばけのホーリー」人間をおどかせないおばけが主人公!アニメの内容は?

「おばけのホーリー」は、1991~1992年に、NHK総合で放送されていたTVアニメ。特番などで放送中止が相次いだことから、20話分が未放送状態となっていました。しかし後に、NHK教育にて、未放送分も含めた全200話が再放送されています。

うらめし山に住んでいる1027歳の魔女マジョリーヌの魔法によって生み出されたおばけたちは、人間を驚かせるのが仕事です。あの手この手で人間を驚かせようと、日々奮闘しています。主人公のおばけのホーリーは、マジョリーヌが焦がしたチョコレートから生まれたチョコレートのおばけ。口癖は「ほちょー」。

おばけであるにもかかわらず、人間を驚かせるのが苦手なホーリーは、気弱で優しくドジなため、マジョリーヌに良く叱られていますが、時折、思わぬ活躍を見せます。アニメ「おばけのホーリー」は、そんなホーリーとおばけ仲間たちとの日常を、1話10分という短い時間で描きました。

「おばけのホーリー」原作は児童書の「よわむしおばけ」シリーズ!違いは?

「おばけのホーリー」は、人間を驚かせるおばけたちの日常を描いたショートアニメ。マジョリーヌによって生み出されたさまざまなおばけたちが、日夜人間を驚かせようと奮闘しています。「おばけのホーリー」は、オリジナルアニメではありません。

原作は、わたなべめぐみの「よわむしおばけ」シリーズ。頭のてっぺんから足の先まで真っ黒なおばけの物語です。頭部に少し髪の毛が生えていて、全体的に丸いフォルムの主人公の姿は、アニメとの大きな違いはありません。しかし、アニメはホーリーという名前でチョコレートから生まれていますが、児童書版の主人公の名前はコールタール。その名の通り、石炭や木材を煮詰めてできる、黒いドロドロとした建築資材のコールタールから生まれました。

また、ホーリーの仲間として登場する、ビートンやキャンディ、トレッパーたちは、原作ではよりおばけらしい特徴を持つ姿で描かれていますが、アニメでは、子供たちが親しみやすいビジュアルに変更されています。

「おばけのホーリー」ほのぼのアニメキャラクター一覧!声優キャストは?

「おばけのホーリー」おばけだらけ?アニメ登場キャラクター一覧

「おばけのホーリー」に登場するのは、おばけというには可愛らしすぎるキャラクターばかり。主人公のホーリーは、全身が茶色のチョコレートのおばけです。頭に毛が少し生えており、気弱で優しい性格をしています。そんなホーリーと一緒に行動しているのが、3匹のおばけたち。自信家で行動派のピートンは、ピーマンのおばけ。少々俺様気質で、一人称は「ピートン様」。力持ちなキャラクターでもあります。

唯一空を飛べるのが、トイレットペーパーのおばけであるトレッパー。身体は軽いけれど水に弱く、少々ドジなところはホーリーに似ており、「でありますぞ」といった語尾が特徴的です。紅一点のキャンディは、頭が包み紙になっている、キャンディのおばけ。気が強くて短気で、とてもおしゃべりな女の子です。彼らの生みの親マジョリーヌは美貌の魔女ですが、ナルシストでおだてに弱く、魔法の失敗が少々多めとなっています。

「おばけのホーリー」あの有名声優も出演!声優キャストは?

「おばけのホーリー」が放送されていたのは、1991年頃です。そのため、現在はすっかりベテランとなり、多くの作品に出演している人気声優たちも出演しています。ホーリー役を務めたのは、兼子由利子。「アリス探偵局」など、子供向けのアニメ番組に出演した声優です。

一時期は、「それいけ!アンパンマン」メロンパンナ役でもお馴染みの、かないみかが代役を務めていたこともありました。キャンディ役の小林優子は、「ポケットモンスター」オーキド・シゲル、「天地無用」白眉鷲羽役としても人気です。ピートン役の滝口順平は、「マジンガーZ」ブロッケン伯爵などを担当した他、「ぶらり途中下車の旅」などの味のあるナレーションでも人気を博しました。

トレッパー役の中尾隆聖は、「それいけ!アンパンマン」ばいきんまんや、「ドラゴンボールZ」フリーザでお馴染みの声優です。そして、「魔女っ子メグちゃん」神崎メグなどで人気となり、1998年に引退している吉田理保子が、マジョリーヌ役を務めました。他にも、野沢雅子や山口勝平、玄田哲章や森川智之、三木眞一郎といった人気声優が出演しています。

「おばけのホーリー」誕生秘話!きっかけは短大の課題制作?

いつの時代も、子供たちは、おばけや妖怪が大好きです。アニメ「おばけのホーリー」もまた、10分間という短さと、可愛らしいキャラクターが人気を博し、多くの子供たちに愛されました。原作のわたなべめぐみの児童文学「よわむしおばけ」シリーズも、11冊も刊行されているなど、長く愛されているシリーズです。

アニメではチョコレートのおばけだったホーリーですが、原作では、建築用資材などとして使用されるコールタールから生まれたことになっています。コールタールは、どのように生まれたのでしょうか?うらめし山に住んでいる魔女は、魔法の杖で触れば、何でもおばけにすることができます。

ある日、おばけを作ろうと、石に触ろうとしたところ、乱暴なダンプカーに遭遇。石が地面にめりこんで取れなくなってしまいました。そこで、魔女が杖の先で突くと、石は粉々に。地面に穴が開いてしまったため、役所に連絡して埋めてもらうことになりましたが、コールタールで埋めても元通りとはならず……。魔女が未練がましく穴を突いたのが原因で、冷えたコールタールは、しばらくすると、声を出して動き始めました。

とはいえ、魔女が直接杖で触ったわけではないので、少々できそこないのおばけが誕生することに。そうして、コールタールのおばけが主人公の物語が幕を開きました。実は、作者のわたなべめぐみは、児童文学作家を目指していたわけではなかったと言います。保育士を目指して勉強していた短大時代に、児童文学講座で、創作童話を作るという課題を作成したときに、「よわむしおばけ」の原型となる物語が誕生しました。

これが、講座を担当していた児童文学作家・寺村輝夫の目に留まり、童話を書いてみないかと言われたのがきっかけとなり、児童文学作家に。わたなべめぐみは、保育士として働きながら、執筆を続けました。リアルタイムでアニメを見て、原作に触れていた世代が子育てをするようになり、再び注目され始めている「おばけのホーリー」と「よわむしおばけ」。シリーズ誕生のきっかけとなった物語は、「コールタールのきもだめし」として、実際に読むことができます。ぜひ、子供たちと同じ作品を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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