小田切ヒロが「小顔メイク」でブレイクするまで!女子力の高さは幼少時から
小田切ヒロが「小顔メイク」でブレイクするまで!トップ美容販売部員からヘア・メイクアップアーティストへ
つるんとした肌にあごひげがトレードマークの小田切ヒロは、今人気のヘア・メイクアップアーティスト。美へのこだわりは半端なく、あごひげは、産毛にマスカラを塗って仕上げているとか。
CMや雑誌で女優のヘアメイクを担当するにとどまらず、豊富な美容の知識を生かして「SPUR(シュプール)」や「VOCE(ヴォーチェ)」「oggi(オッジ)」といった有名女性誌の連載も持っています。何より小田切ヒロの名前を一躍有名にしたのは、色のメリハリやシャドウをうまく取り入れた「小顔メイク」。とはいえ、今のようにブレイクするまでに辿ってきた道のりは決して平たんなものではありませんでした。
小田切ヒロが美容の世界に飛び込んだのは高校卒業後です。髪を結ったり、触ったりすることが好きで、髪に関する職ということで美容室に就職しました。働きながら通信制の美容学校に通い、スタイリストにまで昇格した小田切ヒロ。美容室ではメイクの知識も必要ですが、そもそも美容に関して興味はあってもあまりに無知で、先輩からよく注意されていたとか。
そのため、小田切ヒロはメイクテクニック云々の前に化粧品の基礎を徹底的に学ぼうと決意し、全く畑の違う化粧品メーカーへ。200人中で採用は7人という狭き門をくぐり抜け、晴れて美容部員になりました。社内で日本一の売り上げを誇る売り場に配属された小田切ヒロは、化粧品の基礎からメイクアップのテクニックまで、腕前をメキメキと上げていきます。
トップ美容販売部員になった頃からは「いつかヘア・メイクアップアーティストになりたい」と思うように。そんな時に、日本のトップヘア・メイクアップアーティスト藤原美智子のポスターを見た小田切ヒロは「この人だ!」と直感。小田切ヒロは、藤原美智子の事務所LA DONNA(ラ・ドンナ)に所属し、藤原美智子の指導のもと、メイクの勉強を始めます。
この時27歳で、ヘア・メイクアップアーティストとしては少し遅いスタートでした。ラ・ドンナでは、これまでの考え方に固執するあまり周囲と衝突するなど苦労もあったようですが、藤原美智子らのアシスタントを経て、ヘア・メイクアップアーティストとして活躍しています。
小田切ヒロの女子力の高さは幼少時から!
小田切ヒロは、1982年2月12日に、事業を営む父親とピアノ教師の母親の元に生まれました。3人の姉を持つ末っ子だった小田切ヒロは、幼少の頃から、母親の化粧用品を見たり髪を結ったりすることが大好きで、よく姉たちの髪を触っていたと言います。小学校に入ると学童の編み物クラブに入り、編み物コンテストで3年連続優勝するほどに。小学5年生になると、女子ばかりの手芸クラブに入部しました。
中学に入った頃には、やはり周囲から浮く部分もあったのかいじめのようなものに遭い、両親からは「もっと男らしくなりなさい」と怒られたという小田切ヒロ。そのため卓球部に入部して、「男らしく」スポーツをするようにはなったものの、相変わらずクラスメイトの女子の髪を編んであげるなど高い女子力を発揮していました。
小田切ヒロの小顔マッサージ、洗顔法の秘訣!おすすめスキンケア用品は?
小田切ヒロの小顔マッサージ、洗顔法の秘訣!「顔メタボ」を解消
小田切ヒロは、メイク法だけでなく、独自のテクニックが詰まったスキンケア法を提唱し、トータルで見た女性の美についてさまざまにアドバイスする点も特徴的。小田切ヒロの名前を世に広めることとなった「小顔メイク」は、テクを駆使して小顔に見せるだけでなく、オリジナルのメソッドである「下半顔矯正マッサージ」で顔自体を小さくしてしまおうというのですから驚きです。
もちろん自分でも実践しており、以前は丸かった顔の輪郭が、逆三角形ともいえるくらいシャープですっきりとしたラインに変貌しました。こうして「小顔王子」と呼ばれるようになった小田切ヒロは、小顔作りの基礎中の基礎として、洗顔をしっかり行い「顔メタボ」を解消することが大切だと話しています。
「顔メタボ」とは、保湿や栄養を与えることだけにとらわれ、肌表面の古い角質や内部の老廃物が溜まった状態のこと。小田切ヒロは、朝のスキンケアは保湿が大事で、夜のスキンケアは日中の汚れを落とすための洗浄力が必要だと言います。そのため、寝ている間にお高めの美容液を使う女性も多い中、小田切ヒロ流にすると、夜は洗顔後に植物性オイルを塗るだけ。逆に、朝の洗顔後にしっかり保湿を行うことを提唱しています。
もちろん、洗顔方法についても小田切ヒロ流のポイントが!「洗顔料は泡立てている時に洗浄力が最大に発揮される」そうで、肌に乗せる前に泡立てるのではなく、肌の上で泡立てることが重要。洗顔料はペーストタイプのものを選び、洗顔料を薄く顔全体に伸ばしたら、チークブラシをゆっくり優しくクルクルと動かして泡立てましょう。夜は、この洗顔法の後に、「下半顔矯正マッサージ」を取り入れれば、さらに小顔に一歩近づけるとすすめています。
小田切ヒロおすすめスキンケア用品が気になる!
小田切ヒロは、これまでにおすすめスキンケア用品をたくさん紹介してきました。洗顔料は、顔の上で泡立てられるペーストタイプのものを推奨しています。その中でも、レイヨネホワイトソープ(環境総合研究所)とピュアブラッシェ クレンジングフォーム(べアミネラル)が特におすすめのようです。
洗顔時に使うブラシは、もちろんチークブラシを使えばOKですが、「ズボラな人にこそ使ってほしい」として、リファクリア(MTG)という電動ブラシも紹介しています。お値段が少し張る分、WEBサイトの家電アワードを受賞するなど定評と実績があるブラシとか。
こういった最新のメイクアイテムにもきちんと通じているところは、さすがというべきでしょう。また、メイクオフのクレンジングは、クリームタイプかジェルタイプがおすすめで、メーカー推奨量の3倍の量で小鳥に触れるかのように優しく時間をかけてマッサージするようアドバイス。洗浄力を重視する反面、強い刺激を和らげる方法までしっかり配慮しているというメリハリも小田切ヒロならではと言えます。
女性目線で美しさを追求する一方で、緻密で理論的な男性目線で根拠を詳しく説明するバランス感覚も、小田切ヒロのおすすめグッズに高い信頼が寄せられる理由でしょう。
小田切ヒロによる「小顔の魔術師」直伝の印象美人になるポイントは2つ!
小田切ヒロは、実演をまじえながらメイクテクニックや美容の知識を広めていくという活動も行っています。2017年11月に開催された「丸の内キャリア塾」では、キャリアアップのためのオフィス向けメイクアップ講座の講師として、小田切ヒロと美容ライターの橋本日登美が登場しました。
小田切ヒロが掲げたテーマは、「清楚感を持ちながらも上品な印象美人を目指す」。参加者たちの目の前で、下地作りから仕上げまで、実際にメイクをしながらさまざまなテクニックを披露しています。小田切ヒロ曰く、印象美人となるポイントとして重要なのは、眉と肌。2種類の下地を使い分けて肌を整えた後に、ファンデーションを塗ってマットな肌に。ワントーン暗い肌色を選び、ベースメイクは7割くらいに抑え、残りはアイブロウとアイメイクで仕上げていくといいとアドバイスしました。
とはいえ、アイメイクもがちがちに固めるのではなく、色はベージュ系で控えめに。まつ毛はカーラーで軽く上げて、マスカラでとかしあげるくらいの自然な感じに抑えます。仕上げで重要なのは、血色感と立体感です。そのため、チークで血色感を出し、ブロンズパウダーで耳の下からあご先に向かって色を入れていきます。これで、オフィスでも映える清楚で上品なメイクが完成です!
今や「小顔王子」のみならず「小顔の魔術師」とも言われ、女性誌やイベントでも大人気の小田切ヒロ。最近では、雑誌とのコラボで、小田切ヒロが監修するヒロブランドのメイクアップ用品も発売されるなど、活躍の場はさらに広がりつつあります。2017年現在33歳とまだ若い小田切ヒロには、数年後にはポストIKKOのようなポジションになっているのでは?!という期待も膨らむ一方です。