「美味しんぼ」目玉焼き丼は美味しいの?ファンが再現したくなるレシピ集!

「美味しんぼ」目玉焼き丼は美味しいの?ファンが再現したくなるレシピ集!

「美味しんぼ」目玉焼き丼は究極のレシピ!?本当に美味しいの?

「美味しんぼ」は、1983年より、「ビッグコミックスピリッツ」に連載されているグルメ漫画です。原作は雁屋哲(かりやてつ)、作画は花咲アキラが担当しています。アニメやドラマ、映画化もされており、まさに国民的グルメ漫画といえる「美味しんぼ」。

物語は、東西新聞の文化部記者である山岡士郎と栗田ゆう子を主人公に、さまざまな食と、それにまつわるストーリーが描かれています。実在する料理店や生産者が登場することもありますが、中には、士郎自身が料理を披露することも。数ある料理の中で、とにかく簡単で美味しそうと支持を集めているのが、目玉焼き丼です。

湯で温めたどんぶりにご飯をよそって、その上に好みの硬さに焼いた目玉焼きを乗せ、醤油をかけて食べるだけというシンプルなこの料理。トッピングをしてボリュームを出すなど、工夫次第ではかなりお腹が膨れるレシピにもなります。

「美味しんぼ」はグルメ漫画の元祖!ファンが再現したくなるレシピ集!

「美味しんぼ」の連載は、休載も挟みながら、2014年まで30年ほど続けられていました。長い歴史の中で紹介された料理には、「これは本当に美味しいのかな」と、ファンが疑問に思っているものも。その筆頭が「ジャガイモのバター煮」でしょう。ジャガイモ嫌いの人が食べられる料理として紹介されましたが、作り方はいたって簡単。

鰹節でとった出汁の中で、皮を剥いたジャガイモと有塩バターを一緒に煮るだけです。出来上がりを食すると、ジャガイモがサラサラとした食感になっていて、バターとかつおだしの風味が絶妙にマッチし、凝縮された美味しさが詰まっているそうです。

他にも、しゃぶしゃぶとすき焼きの良いとこどりをした「シャブスキー」や、「牛すね肉の赤ワイン煮」「牛肉丼」といった肉料理の人気が高め。手間はかかりますが、大豆のペーストから作る「汲み出し豆腐とザル豆腐」は、大豆本来の旨味が魅力の料理です。手間をかけた分だけ、より素材本来の味を楽しむことができます。

「美味しんぼ」の食ネタには嘘が多い?究極VS至高の対戦成績や結末は?

「美味しんぼ」の食ネタは嘘ばかり?その真相とは

「美味しんぼ」は、料理レシピ以外にも、実在する料理店やご当地メニューの紹介、生産者への取材など、食に関する時事ネタも多く取り上げています。しかし中には、専門家の目から見ると「おかしい」と感じられるエピソードもあるとか。そのため、「美味しんぼ」に登場する食ネタは嘘なのではないか、とささやく声があるのも事実です。

たとえば、農薬の話を軸に、生産者が負っている苦労話について語られた回。ここでは、「無農薬で育てると、作物の形が悪くなり買ってもらえない」という場面が描かれました。とはいえ、「すべて無農薬が良い」というわけでもないのが現状です。「美味しんぼ」は、嘘というよりは極端な理論を展開する傾向があり、時には、政情を風刺するようなセリフも見られます。

「初期の話と後期の話では、言っていることが違う」となってしまうのは、時事ネタを扱う長期連載作品ならではの問題と言えるのかもしれません。漫画に描かれていること全てを信じるのではなく、1つの参考意見くらいの距離感で読むとちょうどよいのかもしれません。

「美味しんぼ」究極VS至高の料理対決!対戦成績や結末は?

「美味しんぼ」の各話で描かれるのは、食にまつわるあれこれですが、実は、料理を背景に親子喧嘩を描いた作品でもあります。主人公・士郎の父は、天才芸術家であり類まれなる美食家の海原雄山です。士郎が務める東西新聞の創立100周年記念事業「究極のメニュー」作りと、ライバルである帝都新聞が企画する雄山監修の「至高のメニュー」作りは、幾度も対決を繰り返し、多くの料理が生み出されてきました。

ファンがまとめた記録によると、対戦は全44回。究極9勝、至高14勝、引き分け20回、結果なしが1回と、「至高のメニュー」が勝ち越している状態です。そんな中、士郎は、ゆう子と結婚する条件として、彼女の両親から雄山との和解を提示されていることから、親子の歩み寄りが始まります。

やがて士郎とゆう子の間に子供が生まれ、雄山が事故で意識不明になるといった大きな出来事をきっかけに、親子の仲は良好に。究極VS至高という対決自体は、より良い料理を目指す努力をすべきとの主張もあり、山岡の後輩・飛沢周一と、海原が主催する美食倶楽部のシェフ岡星良三を主体として続けられることとなりました。

「美味しんぼ」マンガ飯ブームで再注目!「マツコの知らない世界」でも注目!

「美味しんぼ」は、まさしくグルメ漫画の金字塔ですが、近年、再びブームの兆しが見えています。きっかけはSNSです。一個人が写真を撮ってインターネット上にアップすることが大流行している昨今、漫画に登場する料理を実際に作ってSNSにアップするという読者が増えています。漫画は紙面の中に描かれるものなので、平面の世界から、料理の色や、温度、臭い、味を想像しなければなりません。

しかし、多くの人がそうであるように、漫画の中で紹介されるレシピを読むだけで、その味を正確に想像するのは難しいこと。その点、マンガ飯を再現すれば、紙の中の物が立体になるだけでなく、食べて楽しむこともできます。つまり、漫画の世界の中だけにあったレシピが、より身近に感じられるようになります。マツコ・デラックスがMCを務める「マツコの知らない世界」では、「マンガ飯の世界」と題し、マンガ飯を作る人々と、再現された料理が紹介されました。

「マンガ飯」回のゲストは、マンガ飯の再現ブログを運営している主婦の梅本ゆうこです。スタジオでは、「美味しんぼ」に登場した「しめサバのサンドイッチ」が試食されましたが、マツコ・デラックスの好みではなかった様子。しかし、純粋な驚きは提供できたようです。

2016年3月には、「美味しんぼ」原作の雁屋哲が、自身のブログで、「そろそろ終わりにしたい」と完結へ向けて動き出している旨を報告しました。大団円となる予定というグルメ漫画の完結を、料理を食しながら待ちましょう。

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