尾美としのりは「あまちゃん」「直虎」で演技が光っていたベテラン俳優!実は子役出身だった!
尾美としのりは「あまちゃん」ヒロインの父親役!「直虎」でも演技を光らせていた脱力系ベテラン俳優!
尾美としのりは、一大ブームを巻き起こしたNHK朝ドラ「あまちゃん」で、ヒロインである天野アキの父親・黒川正宗役を好演したことでも知られるベテラン俳優です。
主役から脇役まで、幅広い役柄を演じ分けてきた実力派俳優として認められており、2017年は、NHKの大河ドラマ「おんな城主 直虎」榊原康政役としても出演しました。尾美としのりが演じた榊原康政は、徳川家に人生を捧げた冷静沈着なまとめ役。
ドラマ終盤に向かうにつれて、菅田将暉演じる血気盛んな万千代(後の井伊直政)ら個性豊かな徳川四天王の1人としてその存在感を増し、コミカルな正宗役とは全く違う演技を見せました。
尾美としのりは幼稚園が嫌で劇団ひまわりに入団して子役に!演技の極意は脱力すること!
すっかりベテラン俳優のイメージが定着している尾美としのりですが、子役出身であることは意外と知られていないかもしれません。幼稚園があまり好きではなかった尾美としのりは、撮影で休んでいる友だちがいたことから、「児童劇団に入れば幼稚園をサボれる」と考えて、劇団ひまわりに入団したそうです。
本名の尾美利徳名義で芸能活動を始め、NHK教育テレビの道徳教育ドラマ「みんななかよし」で主役に抜擢。13歳のときに、尾美トシノリ名義に変えて、市川崑監督の映画「火の鳥」に出演したのが本格デビューとなりました。1983年、17歳の時に、大林宣彦監督の映画「転校生」で初主演を務めたころからは名前が広く知られるように。以後は実にさまざまな役柄を演じてきた尾美としのりですが、演技について自分から提案することはないと言います。
監督に言われるままに演じ、力まず、なるべく脱力しようと心がけているとか。セリフも、覚えた後に1回忘れるようにしているなど独特な演技論を持っています。そのようなスタンスから、尾美としのりの演技だと感じさせないナチュラルな芝居が生まれているようです。
尾美としのりと妻のキューピッドは柄本明だった!愛犬にメロメロで赤ちゃん言葉で話しかけている
尾美としのりと妻のキューピッドは柄本明だった!
尾美としのりは、1993年に、一般女性と結婚しました。現在に至るまでとても仲が良く、喧嘩もしないくらいに円満な夫婦関係を築けているそうです。尾美としのりが結婚するきっかけを作ったのは、俳優の柄本明だと言います。ある時、当時は単なる友人関係だった妻と、柄本明と3人で飲みに行ったところ、柄本明が2人を恋人同士だと勘違いしたため、あらためてお互いを異性として意識するようになった2人。
こうして、友人関係から恋愛関係へと発展し、そのままめでたくゴールインしました。尾美としのりにとって、柄本明は恋のキューピッド的存在と言えるでしょう。
尾美としのりは愛犬にメロメロ!赤ちゃん言葉で話かけている
尾美としのり夫妻に子供はいないようですが、犬のヨーキーを飼っており、その可愛さにメロメロになっていると言います。テレビでも、愛犬にペロペロ舐められているラブラブ映像が紹介されたことがありました。毎日欠かさずに散歩に行き、愛犬には赤ちゃん言葉で話しかけているという尾美としのり。
ペットを飼っている人にとっては家族の一員であり、我が子のように大事な存在だと言われます。まさにその通りかそれ以上と言える愛犬の溺愛ぶりをみると、尾美としのりにとってヨーキーが子供同様に愛しい存在であることは間違いなさそうです。
尾美としのりが芝居を続けてきた理由とは?2018年1月からは「越路吹雪物語」に出演!
尾美としのりは、子役を経てベテラン俳優の地位に至るまで、大きなつまづきもなく順調にキャリアを積んできたように見えます。その秘訣は何なのでしょうか?俳優としての道をがむしゃらに進んできたというよりは、他にできることがないからという控えめな理由で役者業を続けてきたと語る尾美としのり。そうした良い意味で脱力できていることが、息の長い活動ができている理由なのかもしれません。
とはいえ、子役出身でそのまま生き残れる俳優は実はごくわずかであるシビアな芸能界。やはり、尾美としのりに「何か」がなければ、俳優として一線で活躍し続けることは難しかったはずです。本人曰く、「俳優を辞めたい」と何度も思いながらも続けてきたのは生活のためと割り切っていたからとのことですが、最近では、作品ごとに新たな人に出会えることが喜びだとも語っています。
監督の思い描いた通りの色に染まり、新しい出会いに喜びを感じられる尾美としのりの柔軟で自由な感性こそが俳優という仕事には大切なのかもしれません。NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」で冷静沈着な侍を演じている一方で、宮藤官九郎脚本のTBSドラマ「監獄のお姫さま」ではコミカルなヤクザの舎弟役を演じている尾美としのり。今度は、2018年1月から始まる、テレビ朝日の昼の帯ドラマ枠「帯ドラマ劇場」の「越路吹雪物語」に出演することも発表されています。
「日本シャンソン界の女王」と呼ばれた越路吹雪が、落ちこぼれと言われた宝塚時代に男役トップスターへと駆け上がっていく軌跡を描いた人生ドラマです。朝ドラ「あまちゃん」の時にはヒロインの父親役を好演した尾美としのりは、今回は大地真央演じる越路吹雪の父親役を演じます。帯ドラマの「越路吹雪物語」ではどのような父親像を見せてくれるのかも楽しみです。