レディオヘッドの音楽が崇拝されるワケ!トム・ヨークのハチ公事件とは?
レディオヘッドの音楽が崇拝されるワケ!?その音楽の変遷に迫る!
レディオヘッドは、1985年にオックスフォードにて出会った5人が、「On A Friday」というバンドを結成し、1991年に改名してレディオヘッドになりました。活動当初は、オルタナティイブロックに主に影響を受けたようで、トリプルギター、ベース、ドラムというオーソドックスな構成のロックバンドだったレディオヘッド。
しかし、特に4枚目のアルバム以降からは、電子音なども取り入れた、ジャンルに捉われない音楽を展開し、アルバムをリリースするごとに、その音楽性が大きく様変わりするようになります。2枚目のアルバム「The Bends」で人気を不動にしたレディオヘッドですが、3枚目「OK コンピューター」では、世界中で得た高評価もどこ吹く風、前作に引きずられることのない作品を世に送り出しました。
作風はその都度変われど、レディオヘッドの音楽で変わらないのが、楽曲のクオリティの高さです。また、バンドの社会貢献への姿勢などから、ファンのみならず、多くの人気ミュージシャンからも崇拝されています。
レディオヘッドのトム・ヨーク「ハチ公事件」とは!?渋谷の一角が大騒動に!
レディオヘッドが、新アルバムのリリースを控えていた2011年2月。バンドの公式Twitterを通じて、「渋谷 ハチ公広場 金曜日 18時59分」とツイートしたところ、たちまち大反響を呼び、渋谷駅前に数千人が駆けつけるという騒動が起こりました。バンド来日によるゲリラライブか、と期待を高めるファンが大勢押し掛けたものの、実は、渋谷の大型モニター3台をジャックして、その映像を、世界中にストリーミングする予定だったようです。
結局大騒ぎとなったために予定されていたイベントは中止され、代わりにYouTube動画がアップされました。それは、新アルバムに収録される予定の楽曲「ロータス・フラワー」のPV。しかし、ハチ公事件で騒がせただけで終わらないのがレディオヘッドのすごいところで、メインヴォーカルのトム・ヨークが、まるで別人であるかのように激しく踊っているそのPV映像もまた話題を呼びました。
レディオヘッドの名曲ランキング!アルバム「OKコンピューター」は不朽の名作!
レディオヘッドの名曲!数ある名曲から3曲をピックアップ!
レディオヘッドは、これまでに9枚のスタジオアルバムをリリースしており、名曲も多いですが、ここでは3曲をピックアップしていきます。「Creep」は、最初のアルバムに収録されており、歌詞も含めて、ファンの中でも評価が高い1曲です。レディオヘッドのギタリスト、ジョニー・グリーンウッドのギターが、楽曲の世界観を巧みに表現しています。
「High & Dry」は、セカンドアルバムに収録されており、トム・ヨークの魅力的なファルセットが随所で聴ける名曲で、彼が大学生時代に書いた曲とのことです。「Paranoid Android」は、3rdアルバムに収録されています。レディオヘッドがプログレバンドと呼ばれるきっかけとなったこの曲は、転調を繰り返し、サビがないという特徴的な曲構成に魅了されます。メンバーも名曲だと認めているのか、ライヴでも頻繁に演奏されている1曲です。
レディオヘッド「OKコンピューター」は不朽の名作!?アルバムはいずれも特徴的!
レディオヘッドの3作目のアルバム「OKコンピューター」は、不朽の名作といわれています。次作「Kid A」とは異なり、コンピューターサウンドをほとんど使わない仕上がりとなっており、発売直後のメディアの評価は軒並み高く、イギリスのアルバムチャート初登場1位、その年の年間チャート8位を記録。
アメリカのアルバムチャートでは初登場21位を記録し、自己ベストを更新しつつ、ロングセラーにもなりました。レーベル側の意向に反し、メンバーの意の向くままに、制作開始から約1年弱の期間を経て完成した「OKコンピューター」は、レディオヘッドの満足作であると共に、彼らの出世作にもなりました。
レディオヘッドがサマソニヘッドライナーを飾る!新作を引っ提げてますます勢力的なレディオヘッドから目が離せない!
レディオヘッドが、13年ぶりに、今年2016年のサマーソニックのヘッドライナーを飾りました。約5年ぶり9枚目となる新作アルバム「ア・ムーン・シェイプト・プール」をリリースしたばかりのレディオヘッドによる約2時間のステージアクトは、音楽ファンが待ち望んでいたものです。
多ジャンルを得意とするレディオヘッドは、次々と人気曲を披露し、大勢の観客を圧倒。ジャンルを越えた独自の音楽世界を展開するピンク・フロイドに影響されたことは否めないレディオヘッドは、サマソニ当日の演奏でも、その片鱗を見せていたようです。
レディオヘッドの新作「ア・ムーン・シェイプト・プール」のスペシャル・エディションは、2枚の12インチの重量盤に加え、エクストラ・トラックが2曲収録されたCD2枚、収録時に使用したマスターテープを帯紙にしたもの、スタンリー・ドンウッドのアートワークが収録された32ページの冊子などが同梱されており、非常に豪華な仕様となっています。
本作のプロモーションも兼ねたワールドツアー後も、ライヴ活動を次々と実施することを発表しているレディオヘッドですが、その精力的な活動と、長きにわたる安定した人気ぶりは、やはり人気絶頂時のピンク・フロイドを彷彿とさせます。固定されたジャンルに捉われないレディオヘッドの今後の音楽活動は、他のバンドの追従を許さないまま、どこへ向かってゆくのでしょうか。