映画「レディ・プレイヤー1」のあらすじは?原作はSF小説の「ゲームウォーズ」
映画「レディ・プレイヤー1」は未来の仮想現実を舞台にしたSF映画
映画「レディ・プレイヤー1」は、2018年公開予定となっているアメリカ映画です。舞台は2045年の近未来。現実の世界は環境汚染などによって荒廃してしまったため、人々は「オアシス」と呼ばれる仮想現実の世界に入り浸っていました。
そんな中、「オアシス」の生みの親で大富豪のジェームズ・ハリデーが死亡すると、彼が作ったゲームの勝者に、56兆円の遺産と「オアシス」の所有権が譲渡されることが発表されます。ゲームの中で参加者が見つけなければいけないのは、「オアシス」内に隠されたというイースターエッグです。
こうして、「オアシス」の世界では、プレイヤーたちによる争奪戦が始まることに。大企業の思惑などリアルな社会をも巻き込んだ命懸けのゲームが始まります。
映画「レディ・プレイヤー1」は「機動戦士ガンダム」など日本ポップカルチャーを取り込んだ作品
映画「レディ・プレイヤー1」の原作は、2011年に発表されたアーネスト・クラインによるSF小説「ゲームウォーズ」です。近未来の仮想現実「オアシス」が舞台となっていることは、映画版にも踏襲されている通り。往年のハリウッド映画のキャラクターやアイテムだけでなく、「機動戦士ガンダム」や「マッハGoGoGo」など日本のポップカルチャーも取り込んだクロスオーバー作品という斬新さが話題になりました。
本国アメリカでは、最大の書店バーンズ・アンド・ノーブルでベストSF小説1位に輝いたほか、2014年に翻訳版が出版された日本でも高評価を獲得しています。
映画「レディ・プレイヤー1」森崎ウィン他キャストは?ウルトラマンが登場しない理由とは?
映画「レディ・プレイヤー1」には森崎ウィンら若手俳優が多く出演!
映画「レディ・プレイヤー1」で、主役のパーシバルことウェイド・オーウェン・ワッツを演じるのは、若手俳優タイ・シェリダンです。2013年公開の映画「グランド・ジョー」にて、わずか17歳でベネチア国際映画祭「新人賞」を受賞したことが話題になりましたが、「レディ・プレイヤー1」のような大作映画で主演を務めるのは初めてです。
ウェイドが恋する、「オアシス」内で高い戦闘能力を発揮するヒロイン、サマンサ・イヴリン・クックを演じたのは、テレビドラマ「ベイツ・モーテル」で人気を集めたイギリス人女優のオリヴィア・クック。ほかにも、ジェームズ・ハリデーの親友でゲームを見守るオグデン・モロー役で「スター・トレック」のサイモン・ペグ、ミャンマー出身で日本とミャンマーのハーフである森崎ウィンもダイトウ役で参加しています。
森崎ウィンはPrizmaXというダンスグループのメンバーとして活動しているほか、人気ドラマシリーズ「ごくせん」に出演するなど、日本で俳優としても活動しています。
映画「レディ・プレイヤー1」原作にはウルトラマンが登場してるが……大人の事情でムリだった
映画「レディ・プレイヤー1」で描かれる仮想現実「オアシス」の世界では、ハリウッド映画のキャラクターやアイテム、日本のポップカルチャーがクロスオーバーしています。中でも有名なのは、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に登場する、タイムマシンのベースカーとなっている名車デロリアン。
映画「ロード・オブ・ザ・リング」の魔法使いガンダルフ、日本のアニメ「AKIRA」の金田のバイク、「機動戦士ガンダム」のモビルルーツRX-78-2などでしょう。原作小説「ゲームウォーズ」のラストには、さらに特撮ヒーローのウルトラマンも登場しますが、映画には権利上の問題で登場しません。その代わりに活躍するのは、アニメ映画の主人公アイアン・ジャイアントです。
映画「レディ・プレイヤー1」はスティーブン・スピルバーグ監督最新作!劇場公開は2018年4月30日から
映画「レディ・プレイヤー1」で監督を務めるのは、スティーブン・スピルバーグです。1970年代から第一線で活躍し続けてきたスティーブン・スピルバーグは、パニック映画の名作「ジョーズ」をはじめ、「未知との遭遇」や「E.T.」などメガホンを撮った映画が次々に大ヒット。2010年代に入ってから現在に至るまでも、「戦火の馬」や「ブリッジ・オブ・スパイ」などの大ヒット作品を生み出している名監督です。
2018年公開の映画「レディ・プレイヤー1」は、メリル・ストリープとトム・ハンクスが共演した2017年の「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」以来となるスティーブン・スピルバーグ監督の新作映画。映画「ペンタゴン・ペーパーズ」の日本公開予定日は2018年3月からで、「レディ・プレイヤー1」は2018年4月30日からとなっているため、今春の日本は、スティーブン・スピルバーグ監督作品が立て続けに劇場公開されることになります。
公開済みの映像だけ見ても、「AKIRA」の金田のバイクや、ゲーム「ストリートファイター」の春麗(チュンリー)、ガンダムにキングコングなど、日本でも馴染みの深いアイテムやキャラクターが数多く登場している映画「レディ・プレイヤー1」。これは、スピルバーグ監督作品のファンのみならず、1980年代のポップカルチャーを知る層も楽しめる作品になっていそうです。
2018年のゴールデンウィークの映画館は、従来の映画ファンに加えて、ファミリー層なども集まり、映画「レディ・プレイヤー1」が大人気作品となるかもしれませんね!