ローマン・ゴンザレスは最強ボクサーにして井上尚弥の最大のライバル!

ローマン・ゴンザレスの最強伝説!亀田興毅や井岡一翔との対戦は?

ローマン・ゴンザレスの最強伝説にピリオドが!プロデビュー以来46連勝だった!

プロボクサーのローマン・ゴンザレスは、これまで、現役プロボクサーでは向かうところ敵なしの無敵ぶりでした。しかし、その最強伝説にもピリオドが打たれる日が。

2017年3月18日、元WBC世界スーパーフライ級王者にしてWBC世界スーパーフライ級2位のシーサケット・ソー・ルンヴィサイと対戦したローマン・ゴンザレス。わずかな差ではあったものの、12回判定負けでスーパーフライ級の世界王座初防衛に失敗しました。これは、彼のプロボクシングキャリア初の敗戦でもあります。

1987年6月17日生まれの29歳。ニカラグア出身のローマン・ゴンザレスは、10歳でボクシングを開始し、アマチュア時代には87戦全勝。オリンピックなどの主要大会への出場経験はないものの、この勝ちっぷりは驚嘆に値します。プロとしての戦績は、2005年7月にプロデビューして以降、46試合で46勝(うち38KO)という連勝街道を突っ走ってきました。

プロ入り後も46連勝するとは並大抵のことではありません。そんな化け物のように強い男が敗れたのですから、歴史的な瞬間でした。

ローマン・ゴンザレスは強すぎて敬遠された!亀田興毅や井岡一翔との対戦も実現せず!

それほどまでの強さを誇るローマン・ゴンザレスは、「強すぎる」ために、我こそはと名乗りを挙げる挑戦者もおらず、世界王者からも敬遠された結果、世界タイトルマッチが組まれる機会も乏しくなりがちでした。日本国内で人気を誇った亀田興毅や井岡一翔も、彼とは対戦していません。その理由はやはり、ローマン・ゴンザレスの圧倒的な強さを恐れたためであると伝えられています。

「恐れた」というと、「臆病」というマイナスイメージで見られがちです。確かに、ファン視点であれば、敗れることを恐れずに堂々と戦って欲しいと思います。しかし、ボクサーの立場から言えば、自分よりも強い相手の存在を認めてしまうと、モチベーションがプツリと途切れてしまうのだとか。

ひたすらチャンピオンを目指すボクサーの世界では、自分がいかに頑張っても勝てない相手がいると認めてしまうと、戦おうという気力が湧かなくなると言います。亀田興毅も井岡一翔も、世界チャンピオンに上り詰めたほどのボクサーですから、自分よりも強い男に完膚なきまでに叩きのめされるのは、プライドも許さないのでしょう。

ローマン・ゴンザレスは井上尚弥の最大のライバル!その強さの秘密とは?

ローマン・ゴンザレスの最大のライバルは井上尚弥!両者の対戦もロマゴンの敗戦で怪しい雲行きに!

ローマン・ゴンザレスにとって最大のライバルと目されるのが、WBO世界スーパーフライ級王者の井上尚弥です。ローマン・ゴンザレスが敗れた試合では、ゲスト解説として観戦しており、無敵伝説に終止符が打たれた瞬間、「まさか今日負けるとは」と呆然としていました。

井上尚弥の受けたショックの大きさも当然です。もともと2人の対戦は、ボクシング界のビッグマッチとして期待され、海外からの注目度も非常に高いものでした。もし実現すれば、フロイド・メイウェザー・ジュニアVSマニー・パッキャオに次ぐ対戦とも言われていたほどです。

双方とも対戦を熱望しており、井上尚弥は闘志満々。ローマン・ゴンザレスも、「井上とは一戦交えたい」とインタビューに答えていました。井上尚弥自身は、ローマン・ゴンザレスの体幹の強さを挙げるとともに、スピードや一発のパンチ力では自身が優ると自己評価しているようです。

いざファイトに臨んだ場合、スピーディーなフットワークでローマン・ゴンザレスを翻弄する、という作戦を想定していたのではないでしょうか。早くて2017年末に実現するかと言われていた両者の対戦ですが、ローマン・ゴンザレスまさかの敗北で、雲行きが怪しくなってきました。

ローマン・ゴンザレスは体幹の強さに秘密があった?重いパンチに抜群のスタミナで手のつけようもなし!

ローマン・ゴンザレスの、WBA世界ミニマム級、WBA世界ライトフライ級、WBC世界フライ級、WBC世界スーパーフライ級という4階級制覇だけでもすごいものです。ニカラグア出身者として初めての快挙ということが、さらに重みを感じさせます。ボクシングでは、ダウン寸前で鮮血がしたたる光景を目にすることも多いですが、ローマン・ゴンザレは、そこまで追い込まれた試合が皆無と言えます。

彼の強さの秘密は、一口では簡単に言えませんが、まずは体幹が非常に強く、身体の軸がブレにくいことが大きいでしょう。そのため、次々とパンチを繰り出すことができます。しかも、そのパンチが非常に重くて正確無比と来たら、手のつけようがありません。

ディフェンスも巧みで、クリーンヒットを食らうことがなく、ダメージが残りにくい打たれ強さを持っているローマン・ゴンザレス。対戦経験のある八重樫東(やえがしあきら)が、「暴力的ではなく、計算尽くで組み立てられた繊細かつ緻密なボクシングだ」と評しており、クレバーな面も持ち合わせていることが分かります。

抜群のスタミナも持ち合わせているため、試合が終盤までもつれこめば、がぜん有利。単に「強い」というだけでは言い表せない底の知れぬ恐ろしさも感じさせ、無敵を誇ったということも納得できます。

ローマン・ゴンザレスの敗戦に会場からどよめきが!まさかの結果にライバル井上尚弥も言葉を失う!

それは、まさにローマン・ゴンザレスの歴史的瞬間でした。判定が下された瞬間、会場のマディソン・スクウェア・ガーデンを支配したのは、驚きと戸惑いのどよめきばかりで、勝者への歓声や興奮がほとんど見られないという一種異様な雰囲気でした。WBC世界スーパーフライ級タイトル戦で、挑戦者シーサケット・ソールンビサが王者ローマン・ゴンザレスに僅差の判定勝利というまさかの結果。

プロデビュー以来積み重ねてきたローマン・ゴンザレスの連勝は、46で終止符が打たれ、その瞬間を目の当たりにした観客は、事実を受け入れることができませんでした。試合は、最後まで接戦が続きました。第1ラウンドこそダウンを奪われたローマン・ゴンザレスでしたが、中盤以降には、クリーンヒットを重ねるなど反撃を見せ、優勢を感じさせました。

「応援してくれたタイのファンに感謝したい」と語るシーサケット・ソールンビサにブーイングが浴びせられたのもあるいは当然だったでしょうか。しかし、この試合のロマゴンからは、かつての圧倒的な強さが感じ取れなかったのも事実です。ライバルと目されるWBO世界スーパーフライ級チャンピオン井上尚弥とのビッグマッチが待望されていたものの、この敗戦で、先送りは濃厚となりました。

無敵の王者ローマン・ゴンザレスの前に「衰え」という最大最強の敵が立ちふさがったのでしょうか。いずれにしても、彼のピークが過ぎていることは明らかです。この敗戦で、ローマン・ゴンザレスのモチベーションは切れてしまうのでしょうか。それとも、再び立ち上がり、かつての雄姿を蘇らせることができるのでしょうか。王者の戦いは、これからが正念場といえます。

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