2022年4月11日 更新
さかなクンのカブトガニ孵化、クニマス再発見の偉業とは!
さかなクンのカブトガニ孵化!中学生で民間人初の大偉業
さかなクンは中学時代、学校の理科室で飼育していたカブトガニの孵化を成功させ、新聞に大きく取り上げられたことがありました。何でも、それまでに民間人で、カブトガニの人工孵化を成し遂げた者がいなかったそうです。
もともと水槽の中で産卵することすら珍しいと言われるカブトガニを、19個体も人工孵化させたさかなクン。彼は、当時所属していた吹奏楽部の顧問で、理科教師の鈴木先生からじきじきに飼育方法を相談され、カブトガニを飼育することになりました。さかなクンは、カブトガニ孵化の成功に結びついたのは、母に頼んで大きな水槽を買ってもらったことと、1日2回カブトガニを水槽から出して散歩させていたことではないかと後に語っています。
おそらく「カブちゃん(さかなクンはこう呼んでいます)」は、潮の満ち引きのリズムと勘違いしたのではないだろうか、ということでした。それにしてもさかなクン、中学生にして理科教師から相談される知識量ってすごすぎます!
さかなクンはクニマス再発見の立役者!観察眼が成し遂げた大偉業!
さかなクンといえば、ウロコやヒレの数など、細部わたって正確に描く「お魚イラストレーター」としても有名。そんなさかなクンと旧知の仲で、長年クニマスの研究を続けてきたという京都大学の中坊教授からの「できるだけ正確なクニマスのイラストを描いてほしい」という依頼を受け、さかなクンはイラストの参考にと、クニマスの近縁種・ヒメマスを日本全国から取り寄せました。
この時、さかなクンが、西湖から送られてきたヒメマスの中に紛れていた、クニマスの特徴を持つ個体を発見したことを中坊教授に報告。遺伝子解析が行われた結果、1940年頃に秋田県田沢湖で絶滅したはずの「クニマス」であることが確認され、後に西湖に群生していることも判明しました。
こうして2010年、魚・クニマスの生存が、京都大学研究チームの調査によって再発見されました。「クニマス再発見」の立役者となったのは、さかなクンだったのです。「クニマス再発見」は、さかなクンの”お魚観察眼”なしではなしえなhttps://anincline.com/wp-admin/media-upload.php?post_id=5121&type=image&TB_iframe=1かった大偉業といえるでしょう。
さかなクンが天皇陛下前でも許された帽子!「いじめられている君へ」メッセージにギョギョギョ!
さかなクンが天皇陛下前でも許された帽子!皮膚の一部だから帽子じゃない?!
さかなクンが客員准教授を務める東京海洋大学で、2009年に開催された日本魚類学会の年会には、魚類学者でもある天皇陛下がお見えになりました。約2時間の研究発表の後の懇親会で、さかなクンにも天皇陛下への御目通りがかなったのですが、何と、トレードマークのハコフグの帽子をかぶったままだったというのです。
天皇陛下の御前で何たる不敬行為……と思いきや、実はこの帽子は「さかなクンの皮膚の一部だから」ということで、特別に天皇陛下の前でも着帽が許されていたのだとか。そして、肝心の御目通りはどういう運びだったかというと、天皇陛下が、さかなクンの学会資料をめくりながら、描かれたイラストに触れ、子供へのお魚啓蒙活動に感心されるなどのやりとりが交わされた模様。
その間、さかなクンが着用中の帽子についての話題は一切出なかったそうです。皮膚の一部ということでしたから、それで通してくださったのでしょうね。
さかなクン「いじめられている君へ」狭い水槽から広い海へ……温かなメッセージにギョギョギョ!
「いじめられている君へ」という朝日新聞が掲載したメッセージ記事の中で、特に人々の胸を打ったさかなクンの「広い海へ出てみよう」。それは、吹奏楽部で一緒だった友人が、集団無視に見舞われた中学時代の思い出を、”小さな水槽に入れられたメジナの群れ”に例えたものでした。広い海なら起こり得ない現象ですが、小さな水槽に閉じ込めた途端に1匹を攻撃し始めるメジナの群れ。
さかなクンは、攻撃対象になってしまったメジナを別の水槽に移しても、また別の個体へのいじめが始まってしまうという現象から「狭い世界で誰かをいじめたり、悩んだりしても、楽しい思い出は残らない」と説き、お互いが広い世界へ目を向けようという温かいメッセージを送っています。
さかなクン自身、小さな部活動でいじめに遭った友人を誘って、一緒に学校外の海岸で釣り糸を垂れていたそうです。それは、小さな世界から外の世界へ目を向ける瞬間であり、安心できる誰かが隣にいる安息の時間。いじめに悩む者、止められずに悩む者にとって、さかなクンらしく魚に絡めた、まさにギョギョギョな温かいメッセージですよね。
さかなクン激萌え女子急増!一途な魚愛を聞かせてほしい
ハコフグの帽子と白衣で「ギョギョギョ!」と、手足をぴょんぴょんさせながら、高揚する気持ちを表現するさかなクンに、今、女性たちの熱視線が注がれています。さかなクンの、魚の生態や形状、魚料理の知識や、正確過ぎるイラストは、もはやオタクの領域を超えています。
これがさらに”理系男子萌え”よろしく「さかなクン激萌え~!」を加速させているようです。幼い頃から、絵を描くことが大好きだったというさかなクン。子供の頃から「水産大学(現・東京海洋大学)で魚の先生になること」を夢見ていました。その頭の中は「魚、魚、魚」ばかりで、中学時代に全くの畑違いである吹奏楽部に入ったのも、「たくさんの水槽に囲まれた部活」と勘違いしてのことだったそうです。
高校時代に素人として出演した「TVチャンピオン」の「全国魚通選手権」で準優勝を果たし、以後、同番組で5連覇を誇った知識量は、ブラックボックスの中の魚に触れただけで種類を判別できるほど。大学で与えられた知識では到底かなわない一途な探究心で、さかなクンは念願の「東京海洋大学客員准教授」という夢を叶えたのです。
ちなみに授業の時にも、皮膚の一部であるハコフグの帽子はかぶり、「ギョ」使いを徹底しているそうです。とにかく魚を語らせると”水を得た魚のよう”にピチピチするさかなクンは、成魚になっても恋愛にはめっぽう奥手。過去に流布していた「実はさかなクンは名古屋の一般女性と結婚していて、子供までいる」説を本人が否定してからというもの、「さかなクンと結婚したい!」という女性が急増しているそうですよ。一晩中、一途な魚愛を語るさかなクン……確かに萌えを感じますね。