佐藤寿人の成績や年俸推移は？双子の兄弟・佐藤勇人もサッカー選手
佐藤寿人の成績や年俸推移！2012年にはJリーグMVPとJリーグ得点王に！
佐藤寿人（さとうひさと）は、Jリーグの名古屋グランパスに所属し、サッカー日本代表としても活躍したベテランフォワード。J1リーグでの通算得点数は、大久保嘉人に次いで歴代2位という点取り屋で、ディフェンスの裏を取る瞬発力は日本屈指と言われています。
佐藤寿人は、2000年にジェフユナイテッド市原でプロとしてのキャリアをスタートさせ、3年目にセレッソ大阪に移籍。4年目に移籍したベガルタ仙台で公式戦13ゴールと年間二桁得点を挙げると、それから13年連続で公式戦二桁得点を記録しています。2005年からはサンフレッチェ広島に移籍し、3度の優勝に貢献。2012年にJリーグMVPとJリーグ得点王に輝きました。
佐藤寿人の年俸におけるキャリアハイは、2014年と2015年の推定6000万円といわれています。しかし、2016年になると、若手の台頭もあり年間4ゴールと低迷。出場機会を求めて2017年に移籍した名古屋グランパスでの年俸は1500万円となりました。
佐藤寿人の双子の兄弟・佐藤勇人もサッカー選手！日本初の双子国際Aマッチ同時出場！
佐藤寿人には、双子の兄・佐藤勇人がいます。1982年3月12日に生まれた2人は、埼玉県春日部市出身。ラーメン店を営んでいた父に与えられたサッカーボールで3歳の頃から遊び、小学1年生から地元の大増サンライズFCで本格的にサッカーを始めます。小学校高学年になるにつれ頭角を現した佐藤兄弟は、中学生になると、ジェフユナイテッド市原ジュニアユースへ進みました。その際には、練習に通いやすいよう、家族で千葉県八千代市に移り住んだと言います。
高校生になった佐藤寿人・勇人兄弟は、順調にユースへ昇格。2000年に同期の阿部勇樹らと共にジェフユナイテッド市原トップチームに加入しました。2002年、佐藤寿人のセレッソ大阪への移籍により、佐藤兄弟は別のチームでプレーすることとなりましたが、2006年のアジアカップ予選では兄弟そろって日本代表に選出。8月16日のイエメン戦では、日本サッカー史上初となる双子選手の国際Aマッチ同時出場が実現し、大きな話題になりました。
佐藤寿人が名古屋グランパスへ移籍ワケ！嫁も子供も揃って名古屋に移住
佐藤寿人が名古屋グランパスへ移籍ワケ！
2005年にサンフレッチェ広島に移籍した佐藤寿人は、以来12年間、中心選手としてチームを引っ張りました。2007年シーズンにはJ2降格を経験するものの1年でJ1に復帰。サポーターの信頼も厚く、佐藤寿人本人もサンフレッチェ広島でユニフォームを脱ぐ覚悟でした。しかし、34歳となった佐藤寿人の2016年シーズンは、浅野拓磨ら若手の台頭もあり、公式戦での出場時間が激減。公式戦二桁得点も途絶え、年間4ゴールしか挙げることができませんでした。
そのため引退を考えていた佐藤寿人の元に届いたのは、「選手としてまだできることを証明してほしい」という名古屋グランパスからの熱烈なオファーです。当初は、移籍する気は毛頭なかった佐藤寿人。しかし、得点を決めることで切り開いてきた自分のサッカー人生を振り返り、自身で自分の可能性にフタをしてはいけないとの考えに至り、移籍を決断しました。
佐藤寿人の嫁も子供も揃って名古屋に移住！
佐藤寿人は21歳の時に、化粧品販売員だった奈央さんと結婚し、玲央人、里吏人、瑠那人という3人の息子がいます。そんな佐藤寿人は、自身のスパイクに家族の名前を刺しゅうするほど家族愛が強く、愛妻家で子煩悩なことで有名です。
真面目で礼儀正しく、誰に対しても優しい性格の佐藤寿人。その姿勢はプレーにも現れ、Jリーグフェアプレー賞を3度も受賞しています。家族ももちろん佐藤寿人の大ファンで結束の固い佐藤家でしたが、2017年の名古屋移籍についてはひと悶着あったとか。
2017年6月26日放送のTBSテレビ「〇〇の妻たち」で明かされたところによると、2016年当時広島で暮らしていた佐藤一家は、長男の玲央人が中高一貫の名門校に合格したばかり。佐藤寿人が単身赴任するか、家族で引っ越すかで揺れていました。しかし長男が「父の試合を見るほうがいい」と転校を決意したため、名古屋へと一家で移り住むこととなったそうです。
佐藤寿人がNHKの人気番組「ファミリーヒストリー」に登場！知られざる佐藤家の歴史とは？
佐藤寿人は、2018年4月20日にNHK総合で放送されたドキュメンタリー番組「ファミリーヒストリー」にゲスト出演しました。この番組は、ゲストの家族の歴史（ファミリーヒストリー）を徹底取材し、その秘話を紹介するという人気番組。佐藤寿人の5代前の先祖で漁師の内田平七さんの名前が浦安市郷土博物館で発見されたところから始まるVTRに、佐藤寿人は釘付けとなります。
特に、佐藤寿人が10歳の頃に、父方の祖父が失踪したエピソードは衝撃的でした。失踪後に重いリウマチを患った祖父は、結局家に戻ることになるものの、家族とは不仲になります。佐藤寿人の父は、その反動もあって子供たちと触れ合うことを優先したと告白。また、32歳の若さで夫に先立たれた母方の祖母が苦労して子供を育てたエピソードに佐藤寿人は大いに感心していました。
知られざる真実に、真摯に丁寧にコメントした佐藤寿人。なかなかヘビーな内容でしたが、このような歴史をたどらなければ、佐藤寿人の父がジェフ市原ユースのある千葉県八千代市に移住することもなく、双子の日本代表が誕生することもなかったかもしれません。選手生命の最終章を迎えつつある稀代の点取り屋、佐藤寿人の今後のプレーにも注目しましょう。
