「聖☆おにいさん」あらすじネタバレ!宗教がギャグの元ネタって大丈夫!?
「聖☆おにいさん」休暇をもらった神さま2人が立川でバカンス!?あらすじネタバレ!
「聖☆おにいさん」は、講談社「モーニング・ツー」に連載されている中村光のギャグ漫画です。主人公は、ブッダと、イエス・キリスト。日本でも釈迦として知られる仏教の開祖と、神の子という、世界的にも有名な神様たちです。世紀末を無事に乗り越えたブッダとイエスが休暇をもらい、東京都立川のアパートで生活する、という今までにない斬新な設定の「聖☆おにいさん」。
聖という名字で一般人として生活する二柱の神様は、ネットでゲームをしたり、ブログをしたり、お笑いコンビを結成したりと、現代社会ライフを満喫しています。イエスは、ジョニー・デップに似ていると女子高生にモテていますが、喜ぶと、水をぶどう酒に変化させる奇跡を起こしてしまうことも。ブッダは、老人から手を合わせて拝まれるなど、神様だからこそ発生する騒動もコミカルに描かれています。「聖☆おにいさん」は、神様だからこその世間ずれした感覚から生まれる笑いと、宗教ギャグが魅力です。
「聖☆おにいさん」憤慨?それとも称賛?宗教がギャグの元ネタで大丈夫なの?
「聖☆おにいさん」の主人公は、ブッダとイエス。それぞれが、仏教とキリスト教で信仰されている神様です。「聖☆おにいさん」は、ブッダとイエス双方の生涯や、経典、聖書といったものを元に、ギャグが練り上げられています。しかし、宗教は、人の心を支える柱でもありながら、争いの火種にもなるなど、何かとデリケートな話題。「宗教をギャグにしてしまって大丈夫なの?」「バチカンに怒られるのでは」と心配してしまうというものです。
日本は、もともと多神教である神道を信仰してきた影響なのか、特に現代人は、宗教に関してのこだわりが薄めだからでしょうか。大半の読者は、宗教ギャグも笑って楽しんでいる様子です。たしかに、海外では、「冒涜している」という意見もありますが、「宗教的束縛の少ない日本だからこそできる表現」と好意的な見方をしている人も。「ネタはデリケートな問題だけど、惹きつけられてしまう」と苦悩する意見も見られます。
「聖☆おにいさん」が大英博物館に展示されたワケ!アニメ映画のキャストや評判
「聖☆おにいさん」が大英博物館に展示されたワケとは?英国学芸員も大ファン
「聖☆おにいさん」が、大英博物館に展示されている……そんな一報がインターネット上で話題となったのは、2011年1月のことです。大英博物館は、イギリスのロンドンにあり、収蔵品は約800万点を誇る博物館。名だたる名品に囲まれながら、なぜ解説付きで「聖☆おにいさん」の展示が行われたのでしょうか。大英博物館では、日本の近代文化の重要な側面である漫画に関する小さな展示スペースを設けています。
そこでは、日本の文化を象徴する作品を、参考図書として展示してきました。その中でも、「聖☆おにいさん」は、宗教を扱っているという特異性が大英博物館の学芸員に推薦されて参考図書として展示された、という経緯があったそうです。2011年以降にも、2015年には、「漫画の現在、三世代」という企画展示で、ちばてつや、星野之宣(ほしのゆきのぶ)らの作品とともに「聖☆おにいさん」が展示されています。
「聖☆おにいさん」神降臨!アニメ映画のキャストや評判は
「聖☆おにいさん」のアニメが制作されたのは、2013年です。最初は、5月に公開された劇場アニメに先駆けて、コミックス8巻の特装版に、約30分のOVAが特典としてつけられました。また、劇場アニメ公開後の2013年8月にも、9巻の特装版として約15分のOVAが制作されています。宗教を扱ったギャグ作品なので、さまざまな意味でメディアミクスは難しいと思われていただけに、アニメ制作は、ファンにも衝撃を与えました。
アニメ制作を担ったのは、数多くのヒット作を生み出してきた「A-1 Pictures」。キャストは、本職の声優も出演していますが、イエスに演技派俳優の森山未來、ブッダに活動休止前の星野源を起用したことでも話題となりました。アニメ版は、コミックス1巻、2巻をベースに、春夏秋冬を織り交ぜたほのぼのギャグ作品で、もちろん宗教ネタもカットされていません。一部の感想サイトの煽り文により悪評も立ちましたが、ほっこりする良作映画に仕上がっています。
「聖☆おにいさん」まさかの実写ドラマ化!監督は福田雄一!?
「聖☆おにいさん」が、劇場アニメ化に続き、実写ドラマ化されることが、2016年11月に発表されました。ファンからは、驚きながらも歓迎する声が多くあがり、すでに期待が高まっています。中には、依然として「宗教ギャグは大丈夫なのか」と心配する意見もあります。
しかし、海外でも広く読まれ、「日本にはこういった作品がある」と認知されている「聖☆おにいさん」。上映した映画館が75館とそう多くはなかったわりには、劇場版の興行収入が3億円を記録するなど、原作漫画の人気の高さをうかがわせています。
ドラマ化については、放送局や、制作陣、キャストなどの詳細は発表されていませんが、放送枠には、テレビ東京の金曜深夜ドラマ枠を推す声が大多数。テレビ東京の金曜深夜といえば、「アオイホノオ」などの漫画原作作品や、シュールギャグで人気を博している「勇者ヨシヒコ」シリーズなどを放送してきた異色作品枠です。ギャグ漫画を原作とした作品だけに、通常のドラマ枠ではなく、自由さが売りのテレビ東京で制作してほしい、というファンの要望が多くみられます。
希望する監督として、一番多く名が挙がっているのは福田雄一です。「勇者ヨシヒコ」シリーズの脚本のほか、2017年には、自ら監督を務める映画「銀魂」や「斉木楠雄のΨ難」などの公開が控えているので、スケジュール的に厳しいという見方もありますが、期待したいところです。
キャストは、アニメ版同様、森山未來と星野源を推す声もありますが、イエスが「ジョニー・デップ似」という設定があるため、「もういっそジョニー・デップが演じればいい」という意見も。キャストはもちろん、宗教のギャグネタをどこまで使用するのかという点でも注目を集めそうな「聖☆おにいさん」の実写ドラマ。続報を待ちましょう。