勢藤優花(スキージャンプ)が平昌でオリンピック初選出!初優勝を決めた大会は?
勢藤優花(スキージャンプ)が平昌でオリンピック初選出!高梨沙羅と同じ20歳
勢藤優花(せとうゆうか)は、ノルディックスキージャンプの女子選手。オリンピックは、平昌が初出場となります。2018年1月11日に行われた会見で、「4年前は平昌オリンピックに出られるとは思っていなかったので、すごくうれしい」と喜びを語っていた勢藤優花は、共に代表に選ばれた高梨沙羅と同じ20歳。
中学生の頃から国際大会に出場してきた高梨沙羅とは違い、勢藤優花が本格的に国際大会に出場し始めたのは高校生の頃からです。それから少しずつ順位を上げ、戦績を積み、ついにオリンピック代表に初選出されました。
勢藤優花(スキージャンプ)が初優勝を決めた大会は?団体戦で初代王者に!
平昌オリンピックに初出場する勢藤優花(スキージャンプ)は、個人での戦績を見ると、まだ国際大会での優勝経験はありません。しかし、2017年12月に、スキージャンプ女子W杯団体戦に出場した時に初優勝を経験しています。この試合は、女子では初めて行われた記念すべき団体戦でした。
勢藤優花と共に戦った団体戦初代王者のメンバーは、伊藤有希と岩渕香里、高梨沙羅の4人。個人戦ではないとは言え、国際大会での初優勝は、オリンピック開幕を目前に控えた勢藤優花にとって力強い自信となったはずです。
勢藤優花(スキージャンプ)は船木和喜の愛弟子だった!高梨沙羅とは幼なじみ
勢藤優花(スキージャンプ)の師匠は長野五輪金メダリスト船木和喜!
勢藤優花がスキージャンプで頭角を現し出したのは、高校を卒業する頃でした。高校3年生の頃から、共に合宿を行うなどして船木和喜の指導を受け始めたことがきっかけでした。船木和喜と言えば、長野オリンピックで個人・団体ともに金メダルを獲得した伝説的名選手。
勢藤優花の進学先である北海道メディカル・スポーツ専門学校の副校長が船木和喜だったこともあり、その後も引き続き師匠として教えを受けました。勢藤優花の専門学校卒業後の進路として、北海道ハイテクACへの所属を後押しもしてくれたのも船木和喜だったそうです。
勢藤優花(スキージャンプ)は高梨沙羅と幼稚園からずっと一緒の幼なじみ
勢藤優花(スキージャンプ)とスキージャンプW杯で女子の最多記録を誇る高梨沙羅は、幼稚園から中学校までずっと同じ学校に通った幼なじみでもあります。スキージャンプと出合う以前、幼少期にはクラシックバレエ教室に一緒に通っていたそうです。
小1でスキージャンプを始めた勢藤優花は、上川ジャンプ少年団に所属。それより遅れて小2でスキージャンプを始めた高梨沙羅は、同じ上川ジャンプ少年団でめきめきと実力をつけていきました。こうして、いつしか勢藤優花が高梨沙羅の背中を追う形になっていったと言います。
勢藤優花(スキージャンプ)はリラックマでスランプから立ち直った!高梨沙羅にメイクを学ぶ?
2018年2月に開幕する平昌オリンピック代表の座を獲得した勢藤優花(スキージャンプ)。アスリートにとって最も大きな晴れ舞台といえるオリンピックでは、納得のいく結果を残すことができるのでしょうか?
実は、勢藤優花は、2017年シーズン中に大きなスランプに陥っていました。原因は、スタート時に行う動作を変更したことです。勢藤優花は、安定した助走をするために、スタート時にバーを押して身体を押し出すという、これまでとっていた方法を夏頃からやめていました。
しかし、冬になってシーズンが本格的に始まってみると、思うような結果が出ず、ノルウェーのリレハンメルで行われたW杯第3戦では19位と惨敗。平昌オリンピックを前にしたプレッシャーもあったのか、「どう飛べばいいのか分からなくなった。空中に出るのが怖いと思った」と、競技後に涙を流す姿も見られました。
シーズン序盤の試合で結果が出せずもがき苦しんだ勢藤優花は、平昌オリンピックを前に、スタート時の動作を以前のものに戻すことを決断。同じ頃に、大好きなキャラクターであるリラックマの絵本をプレゼントされたことで気持ちに余裕も生まれたこともあり、少しずつ調子を取り戻すことができたと言います。現在は、「飛ぶのが凄く不安だったけど、課題をクリアできてきた」「考えすぎないように心掛けたい」と、オリンピック開幕を前に前向きな気持を持つこともできるようになりました。
勢藤優花にとって平昌オリンピックは、ずっと背中を追い続けてきた幼馴染みの高梨沙羅と共に挑む大舞台でもあります。2人は競い合う間柄ではありますが、やはり親友でもあるようで、オリンピックでは高梨沙羅にメイクを教わって気分を盛り上げようとも考えているとか。
「小さな楽しみ。気分を盛り上げられたら」という20歳の女の子らしい言葉に続けて、「あとは、つらくなっても笑って開き直りたい」とコメントした勢藤優花。その言葉通りに良い意味で開き直って、高梨沙羅と共に会心のジャンプを見せてほしいものです。