柴俊夫の妻は真野響子、娘は柴本幸と家族揃って役者一家!「男子専科」のモデルから俳優へ!
柴俊夫の妻は真野響子、娘は柴本幸と家族揃って役者一家!
俳優・柴俊夫の妻は、5歳年下で女優の真野響子(まやきょうこ)です。柴俊夫が主演を務めた1977年フジテレビのドラマ「さわやかな男(やつ)」で、真野響子がマドンナ役として共演したことがきっかけで交際に至り、そのまま結婚しました。2017年で結婚30周年を迎えたおしどり夫婦としても知られています。
そんな2人の間には一人娘がいますが、彼女もまた、柴本幸(しばもとゆき)として、両親と同じく俳優として活動中です。1983年生まれの柴本幸は、大学を卒業後に本格的に芝居の世界に入り、NHK大河ドラマ「風林火山」で、100人以上もの候補者の中からヒロインの由布姫役に抜擢されました。
新人女優の大抜擢は大河ドラマ史上初とのことで、当時大きな話題になったものです。鮮烈なデビューを果たした柴本幸は、その後もさまざまな作品に出演。現在もドラマを中心に女優として活動しています。柴俊夫の家族は、全員が役者という芸能一家です。
柴俊夫は「男子専科」のモデルから俳優へ!
俳優の柴俊夫は、1947年4月27日生まれで、とても70代には見えない若々しさを保ち続けています。出身は東京都で、実家は、台東区で結納品の制作をしていました。東京都立白鴎高等学校を卒業後、埼玉県にある獨協大学経済学部経営学科に入学。在学中に、男性のファッション誌として人気のあった「男子専科」のモデルとして、芸能活動を開始します。
その後は、俳優になるために通っていた大学を中退し、本格的に演技の世界に入っていきました。そして1970年、テレビドラマ「ゴールドアイ」で俳優デビュー。この頃の芸名は、本名の「柴本俊夫」で活動していました。翌1970年には、初主演作品になる「シルバー仮面」に出演し、その頃知り合ったプロデューサーの勧めもあって芸名「柴俊夫」に改名します。
以後は次々にヒット作品に出演を続け、主演を多く務めながら、俳優としてのキャリアを積み上げてきました。俳優として活躍する一方で、過去には司会をしていた時期もあります。音楽番組「夜のヒットスタジオDELUXE」(1998年)や情報番組「レディス4」(2003年)で披露した、軽妙ながらも優しい語り口の柴俊夫の司会ぶりをご記憶の方もいるでしょう。
柴俊夫「必殺仕事人」ほか代表作は?「オーストラリア勲章(名誉勲章メンバー)」を受賞したワケ
柴俊夫「必殺仕事人」ほか代表作は?若い頃は特撮番組のヒーロー役も!
柴俊夫の代表作は、やはり「必殺仕事人」でしょう。1985年11月から放送された「必殺仕事人V・激闘編」で、柴俊夫は、仕事人・壱を演じていました。壱は、普段は女好きの陽気なお調子者ですが、いざ仕事人の顔になると一変。淡々とかつ冷酷に標的を抹殺していきます。
キリリと整い、苦み走った顔立ちの柴俊夫にうってつけの役どころだったと言えますが、この他にも、彼ならではという作品は多くあります。たとえば、柴俊夫が初主演を務めた1971年放送の「シルバー仮面」や、1975年「新・坊っちゃん」など。「シルバー仮面」は、1970年代に人気を博した特撮番組で、主人公・春日光二を演じているのが柴俊夫です。
当時は、子供には少々難しい内容ではないかとの評価もあった作品で、大人になりもう一度見返してみると面白く感じられるとの意見も多く、今では幻のヒーロー作品として知られています。劇画タッチの作品は、濃い顔立ちの柴俊夫にぴったりでした。
NHKのテレビドラマで、夏目漱石の原作をベースにしながらもオリジナルストーリーが展開された「新・坊っちゃん」では、主人公の矢田部を演じています。「私の中の坊ちゃんは、今でも柴俊夫さんです」という声もあるなど、こちらも柴俊夫のはまり役と言えるでしょう。最近の柴俊夫は、刑事ドラマやサスペンス作品に出演することも多いので、若い方にとっては、ちょっと怖い顔の管理職役やお父さん役というイメージも強いかもしれません。
柴俊夫が「オーストラリア勲章(名誉勲章メンバー)」を受賞していた!貢献ぶりがスゴすぎる
柴俊夫は、旅番組で訪れたことをきっかけに、オーストラリアの自然や人の温かさに魅せられてからというもの大のオーストラリア好きになりました。プライベートでオーストラリアに行き始めて、かれこれもう30年!オーストラリアが大好きな柴俊夫は、2012年には「オーストラリアPR大使」に任命され、2014年2月には、オーストラリア政府観光局より「オーストラリア勲章(名誉勲章メンバー)」も受賞しています。
この勲章は、オーストラリア国民以外の人で、個人の並外れた功績や奉仕を称えるもの。長年オーストラリアを愛し続けてきた柴俊夫は、国家からも正式に認められたオーストラリアファンということになりますね。この受賞の陰には、柴俊夫が、日豪交流イベントを定期開催したり、非営利ボランティア組織「クラブオーストラリア」の設立、2009年のビクトリア州森林火災の復興支援を行ったなどの功績がありました。現在は日本に居住していますが、いずれはオーストラリアへなどということもあるかもしれません。
柴俊夫が「徹子の部屋」で妻・真野響子も初耳の共演秘話を語る!
柴俊夫と真野響子が、夫婦そろって2017年8月4日放送のお昼のご長寿番組「徹子の部屋」に出演しました。それぞれが単独出演したことは多々あったものの、「徹子の部屋」で2人が揃うのは初めて。番組では、夫婦の交際秘話や結婚に至るまでのエピソードが語られましたが、結婚30年目にして真野響子が「初めて聞いた」というエピソードまで飛び出しました。
テレビドラマ「さわやかな男」での共演がきっかけで交際がスタートした2人ですが、当初、ドラマプロデューサーが、柴俊夫に、「マドンナ役は誰がいいだろう?」と質問したそうです。そこで、柴俊夫は、その頃まだ劇団員だった真野響子の名前を、「マノとかマヤとか言う……」と、わざとうろ覚えのような言い方で伝えたところ、マドンナ役にはきちんと真野響子が抜擢されたと言います。
黒柳徹子は、続けて、「どうやって交際に発展したのか」と質問。すると真野響子が、夜になると時間が空くので、共演者やスタッフみんなとご飯に行ったりして、はじめはグループ交際から、徐々に距離を縮めていったと明かしました。同じ時代を役者として歩んできた柴俊夫と真野響子は、同業同士だからこそぶつかり合うなど大変なこともあったことでしょう。
逆に、役者同士だからこそ理解し合え、ある意味「戦友」「同志」のような関係性とも言えるのかもしれません。いまだ現役で、2017年も「やすらぎの郷」などでいぶし銀の演技を見せてくれている柴俊夫。円熟味が増した今こそ、俳優として、妻・真野響子と共演する姿を見てみたいと思う人も少なくないのではないでしょうか。