清水崇のプロフィールや代表作をおさらい!「7500」あらすじネタバレ!
清水崇のプロフィールや代表作をおさらい!「呪怨」シリーズが大ヒット!
清水崇は、ホラー映画の巨匠と呼ばれている映画監督です。2001年に、伊藤潤二の人気ホラー漫画「富江」を実写映画化した「富江 re-birth」で映画監督デビューを果たした清水崇は、2002年に「呪怨」を劇場公開して大ヒット。それまでの日本のホラー作品では、幽霊やお化けの姿を薄ぼんやりとぼかすことが定番でしたが、その常識を覆し、くっきりと映し出す方法をとったことで日本の観客を驚かせました。
翌2003年にも「呪怨2」でヒットが続いたことを受けて、2004年には、清水崇自らが「The Grudge」(邦題「THE JUON/呪怨」)として、ハリウッドに向けたリメイク版を制作します。すると、オープニングのみで興行収入4000万ドルの大記録を打ち立てたことから、ハリウッド映画界で興行成績No.1を獲得した初めての日本人監督に!海外においては、清水崇流ホラーのほうが魅力が伝わりやすかったため、大ヒットに繋がったのかも知れません。
清水崇ハリウッド作第三弾作品「7500」あらすじネタバレ!
「THE JUON/呪怨」を引っ提げて、ハリウッドで名を挙げた清水崇のハリウッド向け第三弾作品は、「7500」というパニックホラー映画です。さまざまな事情を抱えた乗客が乗っているLA発東京行きのジャンボジェット7500便が、飛行中に、突如乱気流に襲われます。やがて乱気流は収まりますが、1人の男が突然死したことを皮切りに、密室の機内で次々に怪奇現象が起こり、乗客は恐怖を覚え始め……というストーリーです。
奇妙な現象の原因は、最初に突然死した男が持っていた死神の人形にありました。乱気流が発生した時点で乗客は全員死亡していたというオチは、「シックス・センス」を彷彿とさせますが、80分弱という短い時間で、登場人物のキャラを活かし、最後まで飽きさせない作りはさすがと言えるでしょう。
清水崇の「家庭訪問」とは?弟のテリー・リー・スミスって一体!?
清水崇の「家庭訪問」は「呪怨」の原型?
清水崇は、近畿大学文芸学部に入学し、戯曲などに傾倒していましたが、後に中退。映画技術美学講座(現・映画美学校)在籍中に、講師だった黒沢清らに推薦されて、関西テレビ「学校の怪談G」の脚本&演出を手掛けて以降、テレビドラマやVシネマにスタッフとして参加するようになります。
その当時、学校の課題として制作した3分ほどの短編作品が「家庭訪問」です。女の幽霊と少年が出てくるこの作品こそが、清水崇の代表作となった映画「呪怨」の原型だと言われています。全米でも大人気となったジャパニーズホラーの傑作「呪怨」の原型を、すでに学生時代に作っていたとは、その才能には驚くばかりです。
清水崇の弟はテリー・リー・スミス?!自主製作映画「ROCKIN’ BROADWAY」とは?
清水崇には2歳年下の弟がいます。名前は清水宣之。5代も続く家業の畳店の仕事をしながら、テリー・リー・スミス名義で自主製作映画も制作している人物です。そればかりか、DJ.TERRYとしてラジオのDJもするなど、幅広く活動しています。
ロックイベント「ROCKIN’ BROADWAY」の10周年を記念して製作されたロードムービー「ROCKIN’ BROADWAY」は、同イベントの主催団体RED HOT GANGのリーダーでもあった清水宣之が、DJ.TERRYとして監督&脚本を担当。「夢見るころを過ぎて」をテーマに、実際のライブ映像を織り交ぜつつ、音楽に賭ける若者達の葛藤や喜びを描いた作品となっています。
清水崇が語る海外で成功するコツや国別の映画の見方とは?最新作は滝沢秀明主演映画「こどもつかい」!
映画監督としてハリウッドでも大成功している清水崇曰く、海外で仕事をしていくために必要なことは、積極性と個性です。遠慮したり、空気を読み過ぎて前に出られなかったりすると、海外では放っておかれてしまうため、英語が得意ではなくても、まずは行動にでることが大事だと言います。
また、言葉は違っても、ユーモアと下ネタは世界共通なので、笑いや下ネタを交えることが、コミュニケーションを深めるきっかけにもなるともコメント。通訳を通じてでも、面白いヤツだと分かってもらえれば、食事に誘われる機会も増えていくとか。清水崇は、国別によって異なるという映画の楽しみ方についても明かしています。日本では、静かに見ているイメージが強いホラー映画。
しかし、アメリカでは、「うわっ!」と怖がった後に大笑いすることもあり、スペインでは、怒号が飛び交い、スクリーンに向かってモノが飛んできたけれど、実は盛り上がっていたという経験も。その証拠に、スペインの劇場内で清水崇の姿を発見した観客は大喜びしたそうです。
日本人は、周囲に気を使い過ぎて、劇場内でも笑いや涙を我慢することが多いですが、ホラー映画であっても、面白いシーンがあれば笑うなど、自由に楽しんでもらえたら嬉しいと話す清水崇。最新作の滝沢秀明主演のファンタジックなホラー映画「こどもつかい」を鑑賞する際には、最低限のマナーは守りつつ、笑ったり泣いたりと、自分の感情にもっと素直に身を委ねてみても良いかも知れません。