「新宿スワン」裏社会を描いた衝撃の実話漫画!登場人物・キャラまとめ

「新宿スワン」裏社会を描いた衝撃の実話漫画!登場人物・キャラまとめ

「新宿スワン」作者は元スカウトマン!裏社会を描いた衝撃の実話漫画!

「新宿スワン」は、正式タイトルを「新宿スワン〜歌舞伎町スカウトサバイバル〜」で、「週刊ヤングマガジン」にて、2005年20号から2013年45号まで連載されました。コミックスは全48巻もあり、2007年にはTVドラマ化され、2015年には実写映画化もされている人気作品です。

2000年代初頭の東京都新宿区歌舞伎町を舞台に、水商売や風俗業に女性を斡旋するスカウトマンとなった白鳥龍彦の成長と、新宿歌舞伎町裏社会の抗争を描いた「新宿スワン」。作者の和久井健は、2004年に「ヤングマガジン新人漫画賞」を受賞し、2005年に漫画家デビューをしましたが、それ以前は、スカウト会社で働くスカウトマンでした。

当然、「新宿スワン」は、和久井健の実体験をもとに作成されています。そのため、漫画として脚色や描写を押さえている部分はあるものの、リアリティのあるエンタメ作品に仕上がっています。

「新宿スワン」熱くてヤバイ!登場人物・キャラまとめ

「新宿スワン」に登場するキャラクターの多くはスカウトマンです。主人公の白鳥龍彦は、パチンコに負けて落胆しているところを拾われ、スカウトの世界に入りました。三枚目ですが、人道に反する物事を許さず、自分の担当した女の子を守る男気も見せる熱い男。龍彦をスカウトに誘ったのが、左の瞼と唇に傷があるのが特徴の真虎(まこ)。龍彦がトラブルに巻き込まれている時に裏で動くなど、部下思いで優しい上司ですが、笑顔で恐ろしい言葉を言い放ち、大きな復讐に燃えるという二面性のある人物です。

他にも、龍彦の上司で、粗暴で言動はめちゃくちゃなものの、部下思いの熱い男・関玄介や、喧嘩が強く、語尾が特徴的な森長千里。龍彦と森長の良き理解者である馬頭冬偉、敵対する立場であったにも関わらず、龍彦と義兄弟の契りを交わす天野レオなど、龍彦の周辺は個性的な人物で溢れています。

「新宿スワン」実写映画のあらすじネタバレキャスト!原作ファンの感想は?

「新宿スワン」実写映画のあらすじネタバレ!豪華すぎるキャストが話題に

「新宿スワン」は、2015年5月に実写映画版が公開されました。監督は、これまでに数々の映画賞を受賞してきた園子温(そのしおん)。脚本を、鈴木おさむと水島力也が務めています。一文無しとなってならず者に絡まれていた龍彦は、真虎に助けられます。そのままスカウトマンに勧誘された龍彦は、「バースト」に入社。スカウトマンとして働く傍ら、ライバル会社「ハーレム」との抗争に巻き込まれていきます。

物語の最後には、龍彦をライバル視する「ハーレム」のスカウトマン南ヒデヨシが口封じとして殺されるのですが、その犯人は、龍彦とほぼ同期で、インテリ系眼鏡がトレードマークの「バースト」社員・川口洋介でした。その裏に、元バーストの幹部で、薬の売人をしている葉山豊の存在が見えたところで、視聴者は、裏社会の繋がりの恐ろしさに衝撃を受けます。

実写映画「新宿スワン」で白鳥龍彦を演じたのは、髪を金髪に染め上げ、役になり切った綾野剛です。真虎を伊勢谷友介が演じたほか、山田孝之(南ヒデヨシ)、深水元基(関玄介)、金子ノブアキ(葉山豊)などが脇を固め、沢尻エリカ、山田優ら豪華な女優陣も出演しています。

「新宿スワン」実写映画・原作ファンの感想は?

「新宿スワン」の実写映画は、キャストの豪華さや、それぞれの確かな演技力、キャラクター再現度の高さで大きな話題となりました。原作を知らないファンまで大きく取り込み、ヒットとなりましたが、一部原作ファンからは、辛口な評価も聞かれました。たとえば、龍彦や玄介は熱い男として描かれていますが、映画では、それが少年漫画風の味付けとなり、陽性の面ばかりが強く、影の部分が薄れてしまっているとの指摘が。

また、スカウトという職業上発生する裏の部分がオブラートに包まれて、作者の実体験というリアルさが失われてしまっているという声も。これには、映画版「新宿スワン」にはPG12指定が設けられているものの、観賞する人の年齢を考慮している部分もあったのでしょう。長大な原作を約140分という尺におさめようとした結果、中途半端な表現となってしまった面もあるかもしれません。

「新宿スワン」待望の実写映画第2弾公開!パワーアップした内容は?

「新宿スワン」の実写映画第2弾が、2017年1月21日より公開されています。その名も「新宿スワンⅡ」は、続編という位置づけにはなっているものの、新章というべき内容で、元となるストーリは、原作の「横浜王国編」です。「バースト」のエース格へ成長した龍彦は、社長・山城の横浜進出の目論見を実現させるため、幹部の玄介とともに横浜へ送り込まれます。

横浜は、スカウト会社「ウィザード」の社長・滝マサキが牛耳っており、「タキ王国」の異名を持つほどで、一筋縄ではいかない様子です。滝が、新宿側と徹底抗戦の構えを見せたことから、両者は、全面戦争へと突入していきます。「新宿スワンⅡ」は、監督の園子温、脚本の水島力也などスタッフ陣のほか、綾野剛、伊勢谷友介ら主要キャスト陣は、前作から続投。新たに、滝マサキ役で浅野忠信が出演するほか、上地雄介、広瀬アリス、笹野高史、要潤、椎名桔平ら、前作に負けるとも劣らない有名俳優たちが名を連ねています。

2017年1月11日、大阪道頓堀で行われたヒット祈願イベントには、主演の綾野剛が登場。集まった多くのファンの盛り上がりには、綾野剛も驚きの表情を見せました。「新宿スワンⅡ」には、映画「るろうに剣心」シリーズにも参加していたアクション監督・谷垣健治が新たに参加するなど、アクションシーンもパワーアップした内容になっています。アクション自体は前回よりもハードだったものの、怪我は少なかったと語る綾野剛。

高さ10メートル、長さ50メートルの看板が倒れてくるシーンでの撮影の苦労話をコミカルに語り、「お祭り映画としてこの映画を楽しんでいただければ」ともコメントしました。アクションシーンが増え、エンタテイメント性がさらにアップした「新宿スワンⅡ」を見れば、裏社会に生きる男たちの姿に、心の奥から熱くなれるに違いありません。

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