相馬勇紀は名古屋グランパスの若きスター候補!大学は早稲田で大活躍!
相馬勇紀(そうまゆうき)は、名古屋グランパスに所属するプロサッカー選手です。1997年2月25日生まれ。東京都調布市出身です。
高精度のキックが持ち味で、小学1年生の時に三菱養和調布市SCへ加入。その後は三菱養和ジュニアユースと幼い頃からサッカーの経験を積み、早稲田大学へ進学した相馬勇紀は中心選手として活躍しました。
大学3年生の2017年には長い歴史がある慶應義塾大学との一戦、早慶戦で3アシストの活躍を見せ、5対1の大勝を飾るとともに、早慶戦の6連覇に貢献しています。また、早稲田大学が所属する関東大学リーグ2部では全22試合中21試合に出場し、5得点15アシストという大車輪の活躍ぶりでした。
小学校の頃から順調にサッカー人生を歩んできたように思える相馬勇紀ですが、大学3年生の時に、ターニングポイントとなる出来事があったといいます。
「アミノバイタルカップ 第6回関東大学サッカートーナメント大会」で流通経済大に2回戦で敗退を喫したことにより、先輩たちの引退が早まってしまったのです。この時、自身がチームの最上級生になることを自覚した相馬勇紀は、このままではいけない、チームのために意識改革を行わなければと考えるようになったそうです。
相馬勇紀は当時を振り返り「僕たちの代はそれほど個の能力が高くないから、どうやって穴を埋めるのか、埋めるならどういうサッカーをしていくのか」ということに関して、しっかりと話し合ったと語っています。
大学卒業後は名古屋グランパスへ
高い意識を持ってサッカーに取り組む姿勢はプロスカウトにも高く評価され、2018年5月には名古屋グランパスへの加入が内定した相馬勇紀。スピード、パワーを生かした1対1の強さ、精度の高い強烈なシュート、プレスキックが相馬勇紀のプレーの魅力であるというのが、名古屋グランパスの挙げた獲得理由でした。
相馬勇紀は名古屋グランパス加入にあたり、「私が人生で一度だけエスコートキッズをしたチームが、名古屋グランパスでした。2004年9月18日の東京ヴェルディ対名古屋グランパスの試合です。初めてスタジアムのピッチに立ち感動し、ここに立ちたいと思っていました。14年後の今、あの時見た憧れのチームに入ることができ、本当に嬉しく思います。ただ加入がゴールだと全く思っていません。1日1日を大切に謙虚に上を見続け頑張ります」とコメント。同クラブの一員となることに、運命的なものを感じていたようです。
相馬勇紀は不敗神話を持っている!?
2018年5月の名古屋グランパスへの加入内定後、6月29日にJFA・Jリーグ特別指定選手に登録された相馬勇紀は、大学生でありながらJ1でも活躍しています。
デビュー戦となった8月11日の対鹿島アントラーズとの試合では、いきなりアシストを記録。初先発となったセレッソ大阪戦でも、決勝ゴールを決めました。
相馬勇紀は2018年シーズン計9試合に出場。8勝1分とプロの世界で負けなしの不敗神話を打ち立てました。9戦目で引き分けたものの、8戦目までは全て白星で「名古屋でいま一番もっている男」と呼ばれた相馬勇紀ですが、「負けていないのはたまたま。でも、不敗神話というのはネガティブではないし、嬉しいこと」と謙虚に語っています。
しかし実際は、たまたま全ての試合に勝てるほどプロの世界は甘くありません。名古屋グランパスの試合を適宜チェックし、自分だったらどのようなプレーをするか、しっかりとイメージを持った上で試合に臨んでいるという相馬勇紀の努力が、不敗神話という最高の形で実を結んでいると言えるでしょう。
相馬勇紀が試合中に書いたNの真意とは?
セレッソ大阪戦でプロ初ゴールを決めた際、相馬勇紀は両手で「N」の文字を作り、喜びを表しました。このパフォーマンスは中継でもしっかりと捉えられ、「彼女のイニシャル?」とネット上で憶測を呼びました。
これに対し、相馬勇紀は「名古屋グランパスのN」だったと説明。「僕は名古屋が大好き。名古屋に関わる全員に感謝を示すために、何かパフォーマンスをしたいという純粋な思いで作りました」と語っています。
また、2018年11月10日、大学生として出場する最後の試合となった関東大学1部リーグ第20節で相馬勇紀が見せたパフォーマンスも話題となりました。前半35分にゴールを決めた際、相馬勇紀は地面を強く叩き、文字を書くような仕草を見せたのです。
この時に相馬勇紀が書いたのは、「ありがとう」。これまで自分を支えてくれた人や、応援してくれた人への感謝を示したものだったそうです。
ゴールを決めた後は高揚して自身を誇示するようなパフォーマンスを見せる選手も少なくない中、相馬勇紀のゴールパフォーマンスは感謝を示すものが多く見られます。プレーだけでなく彼のそうした誠実さも、多くのファンに支持される理由といえるでしょう。
相馬勇紀が大学卒業時に残したメッセージが感動的!
相馬勇紀の誠実な人柄は早稲田大学を卒業する際、部誌に残したメッセージからもわかります。
「愛、ありがとう」と題されたメッセージの中で、相馬勇紀は「生まれてから18年間、大学の寮に入るまで、毎日母からは早く寝なさい。父からは栄養よくたくさん食べなさい。と伝えられました」と両親へ感謝の気持ちを伝えるとともに、「1年から4年までプロが内定してからも、スタッフ、先輩、後輩、同期のみんなから人間性の大切さを伝えられました」と、大学時代に関わった全ての人に対する感謝を綴っています。
加えて「結果を出して、いつも一緒にいてくれる人、お世話になった人、たくさんの人にありがとうと伝えます!」とプロでの活躍を誓った相馬勇紀。これからもその感謝を胸に、観る者の心が躍るようなプレーでスタンドを沸かせてくれることでしょう。
2019年3月6日に行われたヴィッセル神戸戦をもってプロA契約を締結するための条件を満たした相馬勇紀は、名古屋グランパスとA契約を結びました。さらに今後が期待される中、「ここを分岐点と捉えるのではなく、今まで通り自分の中にある成長し続けることを考えて努力し、常に結果にこだわり、チームに貢献できるようにプレーしていきます。」と意気込みを語った相馬勇紀。「10得点10アシスト以上を求めてやっていく」と、ファンには楽しみな決意を見せています。
早稲田大学3年時には15アシストでチームの1部復帰に貢献し、アシスト王に輝いた相馬勇紀なら、現実味のある言葉として受け止められます。2020年東京オリンピックの代表入りも目指し、今季もピッチで輝いてほしいですね。
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