映画「サバービコン 仮面を被った街」は実話を基にコーエン兄弟が脚本担当!お得意のブラックコメディ

映画「サバービコン 仮面を被った街」は実話を基にコーエン兄弟が脚本担当!

映画「サバービコン 仮面を被った街」は実話を基にコーエン兄弟が脚本担当!

2017年公開のアメリカ映画「サバービコン 仮面を被った街」は、1950年代にアメリカ郊外で起きた人種差別暴動から着想を得た作品です。この実話を基にした映画の脚本を担当するのは、ブラックコメディの名手ジョエル&イーサンのコーエン兄弟。犯罪絡みの題材を、コメディやスリラータッチで描くことを得意としており、「これは実話である」という一文から始まる映画「ファーゴ」が有名です。

狂言誘拐から始まる騒動を描いた「ファーゴ」同様、映画「サバービコン 仮面を被った街」でもコーエン兄弟のブラックコメディをたっぷりと堪能できます。

映画「サバービコン 仮面を被った街」は殺人の連鎖で状況が悪化していくブラックコメディ!

映画「サバービコン 仮面を被った街」の舞台は、アメリカンドリームを体現するかのように明るく理想的な街サバービコン。ある時、ロッジ家が強盗に襲われ、妻のローズが殺害されてしまいます。夫ガードナーと息子のニッキーは生き延び、ローズの双子の姉妹でガードナーと不倫関係にあったマーガレットと一緒に暮らすことになりました。

しかし、ガードナーは、ローズの保険金を受け取る際に、保険会社の保険調査員であるクーパーに保険金目当てにローズの殺害を依頼したことを見破られて脅迫されたため、クーパーを殺害。これを息子に知られてしまったため、ニッキー殺害を計画する羽目に。そんな中、強盗犯にマーガレットが殺されてしまいます。

ロッジ家の隣に黒人一家が越してきたことから引き起こされる人種差別暴動も並行して描くことで、理想の街サバービコンの裏の顔をあぶりだします。

映画「サバービコン 仮面を被った街」主演はマット・デイモン!監督はジョージ・クルーニー

映画「サバービコン 仮面を被った街」主演はマット・デイモン!ジュリアン・ムーアは1人2役に挑戦!

映画「サバービコン 仮面を被った街」で主人公ガードナーを演じるのは、名優マット・デイモンです。1997年に脚本家デビューするとともに主演も務めた「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」でアカデミー脚本賞を受賞した他、アカデミー主演男優賞にもノミネート。

若くして演技力が評価されると、アクション映画「ボーン・アイデンティティー」が世界中で大ヒットしたことで、興行的にも成功を収める俳優として認知されるようになりました。その後も、名監督たちとタッグを組み、多くの話題作で主演を務めています。

ローズとマーガレットの双子の姉妹役を1人2役で怪しく演じて見せたのは、「アリスのままで」のジュリアン・ムーアです。くせ者の保険調査員クーパーを演じているのは、コーエン兄弟作品でもおなじみのオスカー・アイザック。演技派俳優による豪華な競演も見どころの1つと言えます。

映画「サバービコン 仮面を被った街」の監督は俳優としても活躍するジョージ・クルーニー

映画「サバービコン 仮面を被った街」で監督を務めるのは、映画「マイレージ、マイライフ」や「マネーモンスター」などで俳優としても世界的なスターとして活躍を続けているジョージ・クルーニーです。

アカデミー賞にノミネートされるほど演技力が評価されているジョージ・クルーニーですが、2002年に、テレビプロデューサー、チャック・バリスの伝記映画「コンフェッション」で監督デビューを飾ると、2005年の「グッドナイト&グッドラック」ではアカデミー監督賞ノミネート。監督としても高い評価を獲得しています。

映画「サバービコン 仮面を被った街」の日本公開日が決定!アメリカでは興行的に失敗?

映画「サバービコン 仮面を被った街」が、日本では、2018年5月4日から公開されます。マット・デイモンやジュリアン・ムーアなどキャストも豪華な本作ですが、監督がジョージ・クルーニーで、脚本を担当するのがジョエル&イーサンのコーエン兄弟ということでも、映画ファンの間では早くから話題になっていました。

2007年に監督と脚本を務めた映画「ノーカントリー」が、アカデミー作品賞を受賞し、「ファーゴ」や「バーバー」など独特のブラックユーモアで人物描写を丁寧に描くことで知られているコーエン兄弟。映画「サバービコン 仮面を被った街」もまたブラックユーモアたっぷりで、ジョエル&イーサンのコーエン兄弟らしいストーリーとなっています。

監督を務めるのはジョージ・クルーニーですが、コーエン兄弟とは、すでに映画「バーン・アフター・リーディング」で仕事を共にしているので、意思疎通はスムーズだったと思われます。本作には、コーエン兄弟が1986年に脚本を書き上げてお蔵入りとなっていたところを、ジョージ・クルーニーが映像化を実現させたというバックグランドがあります。

先に公開されたアメリカでは初登場9位止まりと、興行的には成功しなかった映画「サバービコン 仮面を被った街」。しかし日本では、ジョージ・クルーニーもコーエン兄弟もマット・デイモンも人気が高いですから、多くの観客が集まることを期待したいですね。

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