映画「スイス・アーミー・マン」でダニエル・ラドクリフが死体を演じる!公開前から賞を受賞し話題作に!
映画「スイス・アーミー・マン」でダニエル・ラドクリフが死体を演じる!
「スイス・アーミー・マン」は、日本では2017年9月22日からの公開が予定されているアメリカ映画です。監督を務めるのは、短編映画やCMを中心に撮影してきたダニエル・シャイナートとダニエル・クワン。無人島に遭難したハンク役を演じているのは、「リトル・ミス・サンシャイン」や「プリズナーズ」などでの独特のルックスや演技で知られるポール・ダノです。
そして、もう1人の重要キャラとなる死体役を、「ハリー・ポッター」シリーズで子供の頃から世界的なスターとなったダニエル・ラドクリフが演じていることでも話題を集めています。
映画「スイス・アーミー・マン」公開前から賞を受賞し話題作に!
「スイス・アーミー・マン」は、アメリカを中心に、いくつかの国では2017年7月から大ヒット上映中です。しかし実は、映画公開前から高い評判と注目を集めていました。その証拠に、有名な映画祭でいくつかの賞を受賞しています。たとえば、2016年には、サンダンス映画祭でプレミア上映され、ドラマ部門の「監督賞」を獲得。さらに、シッチェス・カタロニア国際映画祭でも「最優秀長編映画賞」と「主演男優賞」を獲得しました。
「スイス・アーミー・マン」はサバイバルアドベンチャー映画?それともコメディ映画?
映画「スイス・アーミー・マン」人間と死体が共同で無人島脱出を試みる!あらすじやラストは?
「スイス・アーミー・マン」は、サバイバルアドベンチャー映画です。舞台となるのは無人島。青年ハンクが、無人島に遭難してしまい、助けが来ない状況に絶望して自殺を図ろうとしたそのとき、波打ち際に死体が流れてきました。その死体は、不思議なことに、海に沈まずに浮き続けています。
そのことに気付いたハンクは、死体に乗って海に出るという無人島脱出計画を思いつきました。実は、スイス・アーミー・ナイフ(十徳ナイフ)のように万能なこの死体。ハンクと死体マニーの間には、いつしか不思議な友情が芽生え、とうとう無人島からの脱出に成功します。死体として警察官から回収されそうなった死体のマニーを奪い返したハンクは、再び海に出て、マニーと笑顔を見せました。
「スイス・アーミー・マン」はただのコメディ映画ではない?
「スイス・アーミー・マン」は、そのあらすじからコメディ映画と思われているようです。実際、ポスタービジュアルも、馬乗りよろしく死体にまたがったハンクがカモメと一緒に海を突き進むシーンとおふざけ感満載。くだらないシーンで観客の笑いをさそうなど、コメディ映画としての評価が高いことも事実です。
しかし一方で、バディムービーとしての評価も高く、死体と人間の間の友情に感動してしまう人が続出するなど、意外性も備わっています。総合的には、妄想か現実か分からないといったサスペンス的な要素に加え、無人島からの脱出というサバイバルアクション映画の要素もあることから、「個性的で面白い!」と高評価を獲得していると言えます。
映画「スイス・アーミー・マン」は音楽も奇抜?ダニエル・ラドクリフがようやくハリポタ呪縛から解放?
「スイス・アーミー・マン」で共同監督を務めるダニエル・クワンは、劇中の音楽を担当したインディロックバンド、マンチェスター・オーケストラのアンディー・ハルとロバート・マクダウェルに、「楽器を使わずに声だけで音を担当して欲しい」という奇抜な依頼をしたそうです。
ダニエル・クワンは、当初から「映画は声のハーモニーだけを必要としていたんだ」とユニークな依頼内容は決定事項だったことを明かし、「完璧で才能豊かな音楽チームになったよ」と褒め称えています。共同監督のもう1人であるダニエル・シャイナートは、「この映画の中心にいるのは自然の中にいる男だから、利用可能なものだけを使おうと思った」と、真の意図を解説。これを聞くと、声だけの音作りが、本作にとっては必然だったことが分かります。
子供の頃に一気に大スターとなったダニエル・ラドクリフは、「ハリー・ポッター」シリーズ終了後、18歳の頃からアルコール依存症に陥っていました。舞台で全裸演技を見せるなどして話題にはなりましたが、役者としてのキャリア上は大きなヒット作には恵まれない日々が続いていたというのが正直なところです。
しかし、歴史あるサンダンス映画祭で本作が賞を受賞したことから、彼にも再び注目が集まっています。前身真っ青な死体姿で、ふっきれたかのような演技を見せているダニエル・ラドクリフは、いよいよハリポタ俳優という呪縛からの解放されたのでしょうか?!
シュールな内容が一般受けするかは微妙なところですが、大人気のハリー・ポッター役のダニエル・ラドクリフが死体役を演じていることも手伝い、日本でもヒットできるか楽しみですね。