多田修平のプロフィールを紹介
◆出身:大阪府
◆身長・体重:176cm・68kg
◆出身大学:関西学院大学
◆所属:住友電工
多田修平を成長させたのはアサファ・パウエル!?
陸上競技・短距離選手の多田修平は小学生の頃から走るのが好きだったそうです。本格的に陸上を始めたのは中学生になってからで、「第65回大阪中学校総合体育大会」陸上競技の男子100m決勝で11秒52という記録を出し、5位に入賞。早くも頭角を現しました。
大阪桐蔭高校3年生の時には、2014年に行われた「第67回全国高等学校総合体育大会陸上競技大会」の男子100m決勝で10秒78をマークし、6位に入賞しています。
関西学院大学に進学後、多田修平はますます記録が伸びていきました。1年生ので出場した「関西学生陸上競技対校選手権大会」男子100mでは、10秒43の記録で見事優勝。さらに翌年の同大会では10秒33という大会新記録を出し、2連覇を果たしています。
2017年、そんな多田修平に転機が訪れます。大阪陸上競技協会主催のアメリカ遠征に参加した際、元世界記録保持者であるジャマイカの選手、アサファ・パウエルと合同練習をする機会に恵まれたのです。アサファ・パウエルから様々なアドバイスを受けた多田修平はさらに力をつけ、同年に行われた「日本学生陸上競技個人選手権大会」男子100m準決勝で、追い風参考記録ながら9秒94をマーク。日本選手が9秒台を出したのは、これが初のことでした。そして、決勝でも10秒08という素晴らしい記録で優勝に輝いています。
2017年の「世界陸上競技選手権大会」の男子100m日本代表にも選ばれた多田修平は、準決勝で惜しくも敗退。しかし、第1走を務めた4×100mリレーでは銅メダルに輝いています。
その後に行われたユニバーシアードでは男子100m個人で7位に入賞し、さらに4×100mでは念願の金メダルを獲得しています。東京オリンピックを間近に控えた今、多田修平の記録更新に注目が集まっています。
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多田修平はスタートが武器!ガトリンも驚愕!
ロケットスタートを金メダリストも絶賛
多田修平の強みといえば、やはりスタートダッシュです。アサファ・パウエルからアドバイスをもらったスタートの姿勢が、大きな武器となったようです。
アサファ・パウエルの教えを受けて以降、多田修平のスタートは低空姿勢となり、ここから劇的に記録が伸びました。スタートダッシュについて、多田修平は以前はつまづき気味だったスタートの姿勢を変え、あらかじめ腰が前に入るような形をイメージしていると、好記録の秘密を語っています。
また、2017年5月に行われた「ゴールデングランプリ川崎」では、世界の舞台で活躍しているアメリカ人選手のジャスティン・ガトリンや、同じ日本の代表チームで戦うケンブリッジ飛鳥、サニブラウン・アブデル・ハキームとのレースも経験しています。
この時のスタートで、多田修平はスタートから70m付近まで先頭をキープ。最後はガトリンとケンブリッジに抜かされてしまったものの、世界的に有名な選手の前を爆走し、会場を驚かせました。レース終了後、ガトリンは「誰だか知らないが、すばらしいスタートを切った選手がいた。彼こそが今日のダークホースだよ」と取材陣に語り、多田修平の走りを絶賛しています。
2004年のアテネオリンピックをはじめ、世界陸上など数々の世界大会で金メダルを手中にしてきたガトリンが絶賛した多田修平のスタートは、今後世界を驚かせる大きな武器になること間違いなしでしょう。
多田修平が日本人初の100m9秒台を記録!ガトリンも絶賛のスタートダッシュ!
多田修平の就職先は?
多くの企業からオファーを受けていた
多田修平が4年生になると、大学卒業後の就職先が注目を浴びました。多くの企業からオファーを受けていた多田修平でしたが、その中から就職先に選んだのは、住友電工です。
2018年12月6日に住友電工が行った新加入メンバーの記者会見で、多田修平は「社会人として関西の企業を背負い、2020年東京五輪を見据えて世界の舞台で戦いたい」と意欲を語りました。また、様々な企業からオファーを受けつつも住友電工に入社を決めた理由について「自分が一番伸びる環境だと思った」と答えています。
オリンピック代表選考会は5月
2019年春に社会人となり、1年が経った多田修平。2020年は7月24日に東京オリンピックの開会式を控え、日本中が期待を寄せています。東京オリンピックの男子100mは、大会9日目の8月1日午前から予備予選が始まり、決勝は8月2日の夜に予定されています。また、メダルの期待がかかる男子4×100mリレーは8月6日に予選が行われ、決勝は8月7日です。
東京オリンピックの陸上競技は、代表選考会となる2020年5月10日に国立競技場で行われる「セイコーゴールデングランプリ陸上2020」の成績により内定が決まります。代表に内定すれば多田修平にとって初のオリンピック出場となり、大きなプレッシャーもあるかと思われますが、自国開催となるオリンピックの舞台で素晴らしい笑顔を見せてくれることを楽しみにしたいですね。
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