田口隆祐の名言は迷言?!「田口ジャパン」の監督に就任?!
田口隆祐の名言は迷言?!
プロレスラー田口隆祐(たぐちりゅうすけ)は、宮城県仙台第一高等学校ではサッカー部、東海大学ではレスリング部に所属していました。2001年に、新日本プロレスの木村健吾にスカウトされ、2002年11月22日にデビュー戦を飾ります。
田口隆祐は、入場してリングインすると、いきなり派手にのけ反るポーズを披露。この新日本プロレスのトップレスラー中邑真輔のものまねがファンに受けて、その後は「田口隆祐=面白い」というイメージが定着します。
田口隆祐には、棚橋弘至のような「トップになりたい」という野心はなく、お客さんを喜ばせる面白い試合をすることが信条です。そのため、観戦してくれたファンに一番印象に残るような選手になることを目指し、結果、面白い名言も多くなりました。
たとえば、「スポットライトを浴びて満足しているんじゃない。自分が光り輝け」という名言もありますが、名言と思わせて、実は迷言のパターンが多いのです。
「生死を懸けて戦う」と真剣な名言を口にしたと思ったら、「セイシを顔にかけてやる」と言い出す田口隆祐。「なめられたらなめ返す。倍返しだ」と、田口隆祐が危ない意味で言っていることは明らかです。その他にも、「柔よく剛を制す」という柔道の言葉をもじって、「せいよく剛を制す」と反則負けな名言(迷言)を連発。
アントニオ猪木が引退記念試合で詠んだ詩の最後「迷わず行けよ、行けばわかるさ。ありがとう」を、「迷わず行けよ、行けば気持ちいいさ。ありがとう」と詠み替えるなど、もはや田口隆祐を止められる者はいません。
田口隆祐が「田口ジャパン」の監督に就任?!
田口隆祐は、身長180センチ、体重91キロと、ジュニアヘビー級の選手の中では長身である上、何といってもイケメンです。プロレスは勝負の世界なので、実力があって、初めてイケメンがプラスアルファになりますが、実力も備えているので、女性ファンも多くいます。しかし、イケメンで売っていないのが賢いところ。自ら「将棋レスラー」と言うほど将棋が大好きで、中学生の時には全国大会に出場したほどの腕前なので、そこには彼なりの深い読みがあるのかもしれません。
日頃はふざけているようで、突然キレ味のある技を見せるため実力が光って見える田口隆祐のことを、先輩の棚橋弘至は「ずるい」と語っています。田口隆祐は自身のことを、「ギャップが大事です。ギャップ萌えです」とか……。
もともと、若手時代から実力者だった田口隆祐。スターレスラーへの登竜門である「ヤングライオン杯」や「闘魂トーナメント」で優勝したほか、IWGPジュニアヘビー級王者にも輝き、ジュニアの頂点を決める「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」でも優勝しています。
さらには、IWGPジュニアヘビー級タッグ王者になったことから、プロレス大賞の「年間最高試合賞」に選ばれたことも。新日本プロレスでドロップキックの名手といえばオカダ・カズチカですが、田口隆祐も「ドロップキックマスター」と呼ばれるほど、ドロップキックが上手いレスラーです。
そんな田口隆祐は、2017年に「田口ジャパン」を結成。田口隆祐が監督を務め、棚橋弘至や中西学など、実力あるレスラーをメンバーに選び、プロレス中継に出る機会が多くなりました。メンバーは田口隆祐監督の気分で選ばれ、一度は加入させたレスラーに戦力外通告を言い渡すなど、やりたい放題。そのうち、プロレスラーではない気象予報士で防災士の元井美貴まで加入させる職権乱用ぶりです。
プロレスファンで知られる木村ひさしが監督を務めた、松本潤の主演ドラマ「99.9-刑事専門弁護士-2」にも、事件と関係ある会社名に「田口ジャパン」が使われ、田口隆祐の写真がさりげなく映っていました。今後も、田口隆祐と田口ジャパンから目が離せません。
田口隆祐が円満離婚?試合中に負った怪我とは!?
田口隆祐が円満離婚?子供は?
田口隆祐は、どこまでが本気で冗談か分かりませんが、試合後のコメントも饒舌です。しかし、私生活のことをあまり語らないのは、他のプロレスラーと同様。リング上のキャラ設定を重要視するプロレスラーは、あまり家庭の匂いを出さないようにしています。
とはいえ、2006年に結婚した田口隆祐の場合は、結婚披露宴の貴重な画像がネット上にアップされています。タキシード姿の田口隆祐の隣でキャンドルを灯している赤いドレスの新婦。そして、新郎の田口隆祐が抱っこしている子供は、田口隆祐のリングコスチュームを着ています。結婚披露宴のキャンドルサービスの際に他人の子供を抱っこするとは考えにくいので、おそらく我が子なのでしょう。
家族3人の幸せそうなショットを披露していた田口隆祐でしたが、残念ながら離婚しました。原因は定かではありませんが、田口隆祐曰く「円満離婚」とのことです。
田口隆祐が試合中に負った世界初の怪我とは?
田口隆祐は、2013年6月に、ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア公式戦で大怪我を負いました。医師の診断は、第三腰椎神経根引き抜き損傷の疑い。主に交通事故が原因で起こりやすい怪我だそうですが、スポーツの試合中にこの怪我を負った前例はないと言います。
田口隆祐ならば「世界初はなんでも嬉しい」と言いそうなものですが、長期欠場を余儀なくされたので、さすがに笑えなかったことでしょう。田口隆祐が復帰したのは8カ月後となる2014年2月のことでした。
復帰戦は、東京・後楽園ホールで行われた、3対3の6人タッグマッチでしたが、田口隆祐は、スイング式DDTに得意のドロップキック、延髄斬りと大技を繰り出して大ハッスル。試合には敗れましたが、完全復活をアピールしました。
田口隆祐出演のプロレス映画「パパはわるものチャンピオン」が公開!鬼気迫る演技力は要チェック
田口隆祐が重要な役どころで出演するプロレス映画「パパはわるものチャンピオン」が、2018年9月21日に公開されました。主演を務めているのは、棚橋弘至です。その他にも、オカダ・カズチカや真壁刀義、内藤哲也など、新日本プロレスのレスラーが多数登場し、本物のプロレス技を見せています。
プロレスラーの生き様を描いた映画「パパはわるものチャンピオン」の主人公・大村孝志(棚橋弘至)は、人気&実力共に超一流のプロレスラーでしたが、怪我で長期欠場し、スターの座から転落。10年の歳月が流れてもかつての強さを取り戻すことができず、悪役マスクマンとしてリングに上がることになります。そんな孝志の妻・詩織(木村佳乃)は夫を懸命に支えますが、9歳になる息子の祥太(寺田心)は、父親が正義の味方でいてほしいと思う年頃。
しかしある日、リング上の悪役マスクマンが自分のお父さんだと気づきます。「わるもののパパなんて大嫌いだ」と言う祥太に、母の詩織は孝志の思いを一生懸命伝えますが……。棚橋弘至は、ブーイングを浴びるほど不人気な若手時代や、怪我による長期欠場を実際に経験しているので、まさに「リアル大村孝志」と言えます。
一方、田口隆祐は、マスクマンの孝志とタッグを組む「ギンバエマスク」という悪役レスラーを演じています。田口隆祐が棚橋弘至の襟首を掴み、壁に叩きつけて叱咤するシーンは鬼気迫るものがあり、棚橋弘至が「食われた」と思ったほどの演技力とか。ベテラン女優の木村佳乃も「芝居で食っていける」と絶賛するほど、田口隆祐の演技は好評なようです。
「パパはわるものチャンピオン」出演に際して、棚橋弘至のタッグパートナーとして対談した田口隆祐は、実際のプロレスの話に及ぶと、「素の自分を出していこうと思いました」と語っています。演じるのではなく、素の自分を出した時にこそ、本当の力や良さが出るもの。「今の僕は、実家にいる時の自分ですね」と言う田口隆祐ですが、そこまでリラックスしてリングに上がっているプロレスラーはもちろん稀と言えます。ナチュラル、これが田口隆祐一番の強味なのでしょう。