寺内崇幸が監督就任イヤーに初優勝!内野のユーティリティープレーヤーから名指導者へ

寺内崇幸がプロ入りしたきっかけは?

寺内崇幸は社会人野球時代に日本代表入りを果たしていた?

元読売ジャイアンツの寺内崇幸は、地元の栃木県立栃木工業高等学校からJR東日本に入社。毎年夏に開催される社会人野球の「都市対抗野球大会」でJR東日本の硬式野球部をベスト4に導き、チームを引っ張る活躍を見せました。

社会人野球で存在感を示した寺内崇幸は、2006年11月に行われた「第16回IBAFインターコンチネンタルカップ」で日本代表に選ばれています。同大会は6勝1敗という好成績で予選リーグを勝ち抜きましたが、準決勝で惜しくも敗退。チャイニーズタイペイとの三位決定戦にも敗れ、4位に終わりました。

社会人野球から読売ジャイアンツで新人一軍入り!

社会人野球での活躍が認められた寺内崇幸は、2006年のドラフト会議で読売ジャイアンツから6位指名を受け、プロ入りを果たしました。

内野の全ポジションを守れる高い守備力と50メートル走5.9秒の俊足が評価され、新人ながら一軍入りの快挙を達成。ジャイアンツでルーキーイヤーに1軍で開幕を迎える選手が現れたのは、4年ぶりのことでした。

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寺内崇幸は巨人の原辰徳監督に絶賛されていた!?

寺内崇幸、巨人で開幕スタメンの座を掴み取る!

新人一軍入りを果たした寺内崇幸でしたが、開幕後は一軍と二軍を行き来するプロ生活が続きます。

そんな寺内崇幸に転機が訪れたのは、プロ入り6年目となる2012年のこと。初の開幕スタメンの座を掴み取って103試合に出場し、翌2013年には自己最多の114試合でスターティングメンバーに名を連ね、オールスターゲームにも初出場。二塁の守備でもキレの良さを見せ、存在感を放ちました。

しかし、2015年以降は故障が続き、再び出番が減少していくことになります。

寺内崇幸、守備走塁を評価されてスーパーサブとしても大活躍!

寺内崇幸は守備センスを買われ、2010年からは第三捕手を目指して捕手の練習をしていました。その守備を武器に、終盤から守備固めのために途中出場したり、俊足を活かして代走で出場したりする試合も多くみられます。

途中出場の選手に期待する能力を多く兼ね備えたユーティリティープレーヤーの寺内崇幸は、巨人の原辰徳監督も「スーパーサブという面では、セ・リーグを代表する選手」と、ここ一番での活躍に期待を寄せていました。

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寺内崇幸が引退を発表し、栃木ゴールデンブレーブスの監督就任に就任!

2015年から故障続きで出場機会が減った寺内崇幸は、2018年シーズンも春季キャンプ中に下半身を故障した影響で、一軍入りが叶いませんでした。そして同年10月に戦力外となり、現役引退を発表します。

12月にジャイアンツから自由契約選手の公示を受けた寺内崇幸ですが、それから約半月後、プロ野球の独立リーグであるベースボール・チャレンジ・リーグ(BCリーグ)に所属する栃木ゴールデンブレーブスの監督に就任することが発表されました。

2016年に創設された若いチームを率いることとなった寺内崇幸は、監督就任にあたり「野球に携わった経験を活かし、野球に恩返しをしたい」「地元栃木の皆様に愛していただけるようなチーム作りを目指したい」と意気込みを語っています。

栃木ゴールデンブレーブスには寺内崇幸の監督就任とあわせ、元ヤクルトスワローズの飯原誉士、元千葉ロッテの岡田幸文も首脳陣として加わり、翌2019年3月には、元阪神タイガースの西岡剛も入団しました。

4月6日に2019年シーズン前期の公式戦開幕を迎えた栃木ゴールデンブレーブスは、東地区3位という成績で前期を終了。そして6月22日から始まった後期の公式戦では、9月8日の最終戦を待たずに優勝を決めています。

設立3年目での初優勝に、寺内崇幸は「選手の頑張りのおかげで後期優勝を勝ち取ることができました」と選手を労うとともに、9月14日から始まる地区チャンピオンシップ(CS)に向け、「今まで通りの自分たちらしい野球をし、さらに喜びを届けられるよう頑張ります」と、日本一を目指す次の戦いに向け、気合十分のコメントを発表しています。

自身の地元でもある栃木を本拠地とするチームでの新たなスタートを切った寺内崇幸。就任1年目で優勝を果たした喜びはひとしおでしょう。BCリーグで指導者としての経験を積み、将来は監督でNPBに復帰ということもあるかもしれません。地区CSの結果とともに、楽しみなところです。

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