津田梅子は朝ドラ「梅ちゃん先生」ではない?津田塾大学創始者がお札の肖像に

日本を代表する教育者であり、また、女子教育の先駆者とも高く評価されている津田梅子。女子英学塾(現・津田塾大学)の創始者と聞けば、思い当たる方も多いのではないでしょうか。

津田梅子は、現在の東京都新宿区南町で生まれました。父・仙は幕臣であったため、幕府崩壊とともに無職となってしまいますが、1869年、築地のホテル館に勤めはじめた関係で、梅子含め津田家一行は向島へ移り住むことに。父親は西洋野菜の栽培などにも通じていたので、梅子も幼少期から農園の手伝いをしていたそうです。

朝ドラ「梅ちゃん先生」のモデル…ではなかった!

政府は2019年4月、2024年を目処にお札の肖像画を一新すると発表しました。樋口一葉に続き、5千円札の新しい肖像画として選ばれたのは、津田梅子です。

津田梅子と聞くと、堀北真希主演で朝ドラにもなった「梅ちゃん先生」を思い出す人が多いかもしれませんが、実は、それは勘違い。ネット上でも取り違える書き込みが見受けられますが、津田梅子は「梅ちゃん先生」のモデルではありません。

津田梅子がドラマで描かれているのは、2013年放送「八重の桜」や、2015年放送「花燃ゆ」などです。

父親の姿を見て女医を志す「下村梅子」の奮闘を描いた作品がNHKの朝ドラ「梅ちゃん先生」で、戦前・戦後の日本が舞台。その一方、津田梅子は女性で初めて海外留学を体験し、津田塾大学の創始者となった人物なので、「梅ちゃん先生」とは別人となります。

津田梅子は生涯教師生活を続けますが、自宅で女学生を預かって面倒をみるなど、積極的援助を行ったことでも有名です。1894年には明治女学院でも講師を務め、1898年には女子高等師範学校の教授も兼任することになります。

その他、成瀬仁蔵の女子大学創設運動に尽力。1899年に高等女学校令ならびに私立学校令がそれぞれ公布されたことで女子教育への機運が高まったことを受け、津田梅子は1900年に官職を辞しています。そして、現在の津田塾大学の設立願を東京府知事に提出し、無事に認可を受けた後、東京麹町区に開校し、同校の塾長となりました。「身分格差のない女子教育」を目指し、主に女子教育に力を注いでいます。

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津田梅子の名言が沁みる

「環境より学ぶ意志があればいい」

津田梅子の名刺代わりともなっている名言です。

現代は物が溢れ、便利さばかりが追求されています。そんな中、何よりも「環境」ばかりに意識が向いてしまうことに異を唱える金言。外部要因にばかりに気を取られ、責任転嫁してしまっていては、独自の創造力はいつまでも伸びていかないでしょう。

環境が悪い。会社が悪い。景気が悪い。そうやって愚痴をこぼすことが何を生むでしょうか。大切なのは学ぶ意思、絶対に成し遂げるんだという熱意を持った夢や目標です。そのことを今一度思い出させ、目を覚まさせてくれる言葉です。

あなたには今、叶えたい夢や目標はあるでしょうか?もしも周囲の環境のせいにしてしまっている自分がいたとしたら、「環境より学ぶ意思があればいい」津田梅子のこの言葉を思い出してみてください。

環境は関係がない。絶対に叶える、確実に実現させるという強い気持ちさえあれば、環境などの外部要因は自ずと整っていくでしょう。

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津田梅子は「津田塾大学」の創始者!

最初は「女子英学塾」という名前で創立された津田塾大学。1900年に発足したこの大学は、女性教育の質向上を何よりも念頭に置いた津田梅子が塾長。女性の地位を向上させることこそ日本の基盤発展につながると信じていた彼女の手によって、これ以上ない学びの場が整えられたのです。

「男性と対等に力を発揮できる女性の育成」

この実現を目指し、女性の高等教育に生涯を捧げた津田梅子。その熱い思いの片鱗は、今でも残っています。ようやく女性の社会進出が認められるようになってきた現代、津田梅子が目指した日本の姿が、徐々に実現しつつあるといえるでしょう。

「人々の心や気質は、その顔の違うように違っています。したがって、その教授や訓練は、一人ひとりの特質に、しっくりあてはまるように仕向けなくてはなりません」

一人ひとりの個性を重んじ、少人数教育を徹底する。津田梅子本人が、開校式の場で提示したこの理念は、現代の津田塾大学にも脈々と受け継がれているものです。確かな基礎学力と専門性が、卒業後の人生を強く支える土台・礎となってくれる。津田梅子の理念は亡き後も、確固たる教育方針として根付いています。

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