渡部香生子のイカタコキックとは?平泳ぎで日本新までの経歴!身長、体重、性格は?出身高校、大学は?

渡部香生子のイカタコキックとは?平泳ぎで日本新までの経歴!

渡部香生子のイカタコキック!

日本の競泳界を牽引する若き女王、渡部香生子(わたなべ かなこ)。渡部香生子が平泳ぎを泳ぐ際の足の恰好(スタイル)が「イカタコキック」と呼ばれています。

イカタコキックとは、体をムチのように柔らかくしならせ“イカやタコのように”フワフワと進むように泳ぐ渡部香生子独特の泳法。その泳ぐ姿を「面白い」と感じたコーチが、イカタコキックと命名しました。

水中で足を大きく引きつけて力強く水を蹴ったほうが速く進むようなイメージがありますが、実際は大きく足を引きつけた分、逆方向の力が働き抵抗を受け、スピードが落ちてしまいます。

渡部香生子のイカタコキックは、足を小さく引き付けるので抵抗を受けにくく、しかも省エネルギー。一度のキックで、長い距離を、非常になめらかに進むのが特徴です。

渡部香生子 平泳ぎで日本新を獲るまで

中学1年までは個人メドレーをメインに競泳に打ち込んでいた渡部香生子。しかし中学1年生の秋に右肩を故障してしまい、肩への負担の少ない平泳ぎに種目を転向しました。

渡部香生子は、平泳ぎがもっとも苦手な種目だったそうですが、いざ出場してみると好成績をマーク。中学3年の2011年5月に開催されたジャパンオープンでは、50m・100m・200mの平泳ぎで三冠を達成!3種目すべてで中学新記録を樹立しました。

2012年には「死ぬ気でがんばって」200m平泳ぎでロンドン五輪のキップを掴みます。2013年は、得意種目で予選敗退など芳しくない1年を過ごしますが、高校3年になった2014年、6月のジャパンオープンで100m平泳ぎを1分5秒88の日本新で見事に優勝しました。

渡部香生子 身長、体重、性格は?出身高校、大学は?

渡部香生子 身長、体重、性格は?

2015年の時点で渡部香生子の身長は166cm。渡部香生子の体重は58㎏と公表されています。1996年11月15日生まれで東京都葛飾区出身。血液型はA型です。幼少時、病弱だった体を少しでも丈夫にしようと、両親がスイミングスクールへ通わせ始めたのは、渡部香生子が4歳の時のことでした。

渡部香生子の性格は、「負けん気が強い」と言われています。トップアスリートですから負けず嫌いは当然です。また、指導するコーチによると「素直な性格」「感情の起伏が激しい」とも言われています。

“練習でいい時と悪い時の差が激しい、少し身体がうまく動かなくなると面白くなくなって諦めてしまう”ということもあったようです。しかし、渡部香生子はまだ10代の女の子ですから、そんなこともありますよね。

渡部香生子 出身校や大学は?

渡部香生子の出身校は、武蔵野中学校、武蔵野高校。現在の渡部香生子は大学生で、早稲田大学のスポーツ科学部に通っています。たくさんのアスリートが卒業している早稲田大学のスポーツ科学部。

スポーツをテーマに、医科学や生理学といった自然科学系の学問から、心理学や教育学などの人文・社会科学系の方法論まで幅広い学問領域で学べる特色ある学部です。渡部香生子は、スポーツを学問としても学んでいるのですね!

渡部香生子の両親は、父が高校時代にボクシングで鳴らしており、母は元スイマーというスポーツ一家。平泳ぎ歴わずか2年半で五輪切符を掴むという偉業達成は、両親から受け継いだアスリートの血と、渡部香生子本人が研究して開発した「イカタコキック」のたまものであると言えそうです。

渡部香生子はセンスが良くて省エネ!

同じく平泳ぎという種目で偉業を成し遂げてきた北島康介選手が「泳ぎの完成度が高く、センスがいい」と絶賛しているという渡部香生子。苦手な平泳ぎを、独自の「イカタコキック」で克服してからは、オリンピック出場・日本新記録樹立・出場種目全優勝など華々しい記録を残し続けています。

2015年にはさらに調子を上げ、世界記録保持者との競り合いを制し、金メダルも獲得。2016年夏にリオデジャネイロで開催されるオリンピックの200m平泳ぎの選手に内定しました。平泳ぎは、どれだけ省エネで効率的なキックができるかが勝敗の分かれ目と言われています。

キックの回数が少なく、1回のキックで長く進んだほうが省エネで効率的なキックと言えます。渡我部香生子のイカタコキックは、世界記録保持者のキックと比べて200mのコース内で22回も少ないそうで、その“省エネ”がさらに生きてくるのが個人メドレー競技。

ロシアで開かれた世界水泳選手権の200m個人メドレーでは、日本人史上初の銀メダルを獲得した渡部香生子。バタフライ→背泳ぎ→平泳ぎ→自由形の4つを50mずつ泳ぐこの種目で、後半の平泳ぎで疲れを全く見せない、素晴らしい追い上げを披露。最後の一番苦しいとされる自由形でさらに順位を上げ、省エネ効果を存分に発揮しました。

2016年のリオ五輪は、前回のオリンピックから4年経ち、一回りも二回りも成長した渡部香生子の泳ぎに期待大です!

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