渡辺謙 「王様と私」の評判、評価、日本公演はあるの?英語の勉強方法とは?

渡辺謙、トニー賞を逃した「王様と私」日本公演はあるの?チケットの入手方法は?

渡辺謙、「王様と私」は惜しくもトニー賞を逃す!評価と評判は?

俳優の渡辺謙が、米国の演劇界最高峰であるトニー賞の主演男優賞にノミネートされました。

惜しくも賞は逃してしまいましたが、「王様と私」は主演女優賞、リバイバル作品賞など四部門を受賞しました。渡辺謙にオファーした演出家のバートレット・シャー氏は『硫黄島からの手紙』に出演した渡辺謙の演技力にほれ込み「あの時から王様役は彼に決めていた」そうです。彼はカナダで『GODZILLAゴジラ』を撮影中だった渡辺謙を訪ね「ダンスや歌が上手い俳優はいらない。王様を演じられる役者が欲しいのだ」と直談判します。そして、渡辺謙は自らの心のままに王様役を快諾しました。渡辺謙が舞台に出演するにあたって心配されたのは英語力でしたが、辛口で知られるニューヨークタイムス紙でも「聞き取りやすいわけではないが、ここぞと言う時の気持ちは伝わってくる」と評価。エンターテイメント・ウィークリー紙(電子版)においては「彼の英語力の弱点が、孤立した王様を演じるにあたって有利に働いている」と、なかなかの高評価を受けています。

渡辺謙の「王様と私」日本公演は?チケットの入手方法は

アメリカブロードウェイで日本人としては異例の主演を果たした渡辺謙。期間は4月~6月30日までと限定されていることから、日本からも多くの観光客が押し寄せているようです。人気が高いことから延長されるようですが、渡辺謙の主演になるかはよく分かっていません。ネット上で調べてもチケット自体がプレミアになっているようで価格も変動するようです。一か月先まで予約が入っており、劇場自体が千名収容と小規模なことから、週末は特に入手困難なようです。今のところ日本公演の予定はないようですが、ぜひ、実現して欲しいものですね!

渡辺謙、ハリウッド進出に際しての英語勉強方法はコレ!ダボス会議のスピーチがスゴかった

渡辺謙、ハイウッド進出を支えた英語勉強方法は「ドラマ・メソッド」

渡辺謙が本格的に英語に取り組んだのは、映画『ラストサムライ』からでした。それ以前は全くだったそうですから、勉強を始めたのは40歳を過ぎてからになりますね。それがわずか五か月ほどでインタビュー対応まで出来るようになったと言うのですから、尋常ではありません。一体どんな勉強法を行ったのでしょうか。そのキーパーソンとなる人物が渡辺謙の英語レッスンを担当した奈良橋陽子です。「日本の英語力は暗記に頼る化学。いくら単語や文体を理解しても会話が出来ないと意味がない。話す人と心や魂がつながっていないと役に立たない」こう語る奈良橋がレッスンに使ったのが演劇。「ドラマ自体が会話であり、相手から受けた球を耳ではなく心で受けるキャッチボール。言葉だけではなく全体を聴くのです」ここでいう全体とはその場にいる人の心や表情。頭で覚えるのではなく、感情と共に吐き出す。この「ドラマ・メソッド」なる方法を『ラストサムライ』に出演した渡辺謙に毎日マンツーマンで繰り返し、習得させていったという奈良橋。彼女の熱意に渡辺謙は、映画の大成功という結果で見事に応えたのです。

渡辺謙のダボス会議のスピーチに感動

奈良橋陽子は「演劇をやっていなくても心と魂が伝えられる英語のレッスン法がある。それは自己紹介だ」と語っています。ダボスで開催される世界経済フォーラムの年次総会に日本人の俳優として初めて出席した渡辺謙は、各国から寄せられた東日本大震災支援への深い感謝と、復興への強い決意。そして原子エネルギーから再生エネルギーへの転換を強く訴えました。その中で渡辺謙は自分が育ってきた故郷、日本の歴史的背景、高度成長などを語り「東日本大震災が起こった時に人は文明の全てを無くしたが、『絆』という文化がのこった。この絆を世界の人につなげたい」と訴えました。これこそ渡辺謙が世界に発信した「日本の自己紹介」であり、話し手に心と魂がこもっているからこそ、皆の心を打つ素晴らしいスピーチになったのではないでしょうか。

渡辺謙、「王様と私」で見せた試練を乗り越え輝いた魅力

これまでの波乱万丈だった役者人生において、渡辺謙にとって大きな転機となった出来事が二つあります。一つ目は阪神淡路大震災です。ご存じのように渡辺謙は映画『天と地と』の撮影中の1989年に白血病を発症。一旦寛解するも、五年後の1994年に再発。翌年の1995年、日本中を震撼させた「阪神淡路大震災」が起こります。自宅療養中だった渡辺謙は「この時ほど自分が無力だと感じたことはなかった」と語っています。再発した病に生きることすら無意味だと感じていた渡辺謙でしたが、「自分が出来ることは俳優として社会と繋がることしかない。人々に喜んでもらうことが全てだ」その思いが大ヒット作『ラストサムライ』へと繋がっていきました。そして二つ目が2011年の「東日本大震災」です。渡辺謙はダボス会議のスピーチで各国からの支援に感謝を述べ、自らも「kizuna311」を立ち上げ支援活動を続けています。自殺を考えたほど壮絶だった病魔との闘い。その後の泥沼離婚など渡辺謙の役者人生は試練の連続でした。しかし、その彼を救ったのが「役者として輝き続けること」そして「社会と繋がっていくこと」だったのです。
今回「王様と私」で惜しくもトニー賞を逃しましたが、彼の演技は世界に認められました。ことに渡辺謙の魅力である「眼力」は海外での最高の褒め言葉である「セクシー」と称され高く評価されています。
世の中に完璧な人間などいません。時に過ちを犯し、道を踏み外すこともあります。けれど、人間は失敗を糧に成長する生き物です。いく度の大きな試練を乗り越え、年齢を超えてなお成長し続ける、それこそが俳優・渡辺謙なのです。

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