オリバー・ストーン監督最新映画「スノーデン」あらすじネタバレキャスト!
オリバー・ストーン監督最新映画「スノーデン」あらすじネタバレ!アメリカ政府の実情を暴露した青年のノンフィクション作品
オリバー・ストーン監督最新映画「スノーデン」が、2017年1月から日本で公開となります。原作に用いられているのは、ルーク・ハーディングの著書「スノーデンファイル 地球上で最も追われている男の真実」と、アナトリー・クチェレナの著書「Time of the Octopus」。
アメリカ国家安全保障局(NSA)による個人情報収集の実情を暴露した元NSA及び元CIAのエドワード・スノーデンを基にしたノンフィクション映画です。主人公は、29歳の若者エドワード・スノーデン。コンピュータの専門家です。2013年にアメリカ政府が極秘に開発した国際的監視プログラムの存在を、イギリスの「ガーディアン紙」に明かし、世界中に暴露しました。
それは、それまでのキャリア捨てるばかりか、命の危険も伴うという、大きなリスクの伴う決断でした。オリバー・ストーン監督最新映画「スノーデン」では、エドワード・スノーデンが行動を取るまでの苦悩や、愛国心との葛藤などが描かれています。
オリバー・ストーン監督最新映画「スノーデン」キャスト!主演を務めるのはジョセフ・ゴードン=レヴィット!
オリバー・ストーン監督最新映画「スノーデン」で、主役のエドワード・スノーデンを演じるのは、ジョゼフ・ゴードン=レヴィットです。「(500)日のサマー」でゴールデングローブ賞 主演男優賞にノミネートされ、「インセプション」や「ダークナイト ライジング」で一躍世界的なスターとなりました。
スノーデンの恋人リンゼイ・ミルズ役は、「ダイバージェント」シリーズのベアトリス・プライアー役で知られるシェイリーン・ウッドリーが演じます。また、スノーデンの暴露に協力したドキュメンタリー映画作家のローラ・ポイトラス役は、「フローズン・リバー」や「ザ・ファイター」のメリッサ・レオが、ジャーナーリストのグレン・グリーンウォルド役は、テレビドラマ「HEROES」のサイラー役や、映画「スター・トレック」シリーズのスポック役で知られるザカリー・クイントが演じています。
「オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史」とは?広島でのスピーチが衝撃的
「オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史」はオリバー・ストーン監督によるアメリカの歴史ドキュメンタリー
オリバー・ストーン監督は、2012年に、ドキュメンタリー番組「オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史」を製作しました。物語は、第二次世界大戦前夜の1930年代から、広島、長崎への原爆投下、ブッシュ大統領からオバマ大統領までのアメリカ史が、オリバー・ストーン監督独自の視点で描かれています。
それぞれが50分にまとめられたエピソードが、全10作という大作となっている「オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史」。日本では、NHK-BS1が、各50分の番組を、10回にわたって放送し、ヒストリーチャンネルでも、今年11月から放送開始となっています。
オリバー・ストーン監督が広島で「日本はアメリカの“カモ”になっている」とスピーチ
オリバー・ストーン監督作「オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史」では、第二次世界大戦の原爆投下も扱っています。2013年には、NHKによる特番「オリバー・ストーンと語る “原爆×戦争×アメリカ”」に出演するために来日し、長崎市や、沖縄県、広島市にある原爆資料館などを訪れました。
また、その年には、広島で行われた原水爆禁止2013世界大会にも参加しているオリバー・ストーン監督。大会で行ったスピーチの内容が衝撃的だということでも話題になりました。「ここに出席できて良かった。日本人の良心を証明するようなもの」と始めたオリバー・ストーン監督は、「多くの“偽善”もあった」と指摘。
敗戦国のドイツと、日本の戦後の状況を比較してみせました。戦後は、ヨーロッパでリーダーシップを取って、アメリカがイラク戦争を行うときに“NO”と言ったドイツ。かたや日本は、食文化等は発達しましたが、平和のために立ち上がった人はおらず、「アメリカの“カモ”になっている」と鋭い指摘をしています。
オリバー・ストーン監督「スノーデン」はアメリカ批判を含むため資金調達が困難に?ドナルド・トランプも出演していた!?
オリバー・ストーン監督は、「JFK」「ニクソン」「ブッシュ」など、これまで、アメリカ大統領をテーマにした作品を多く発表してきました。自身のベトナム戦争での経験を基にした「プラトーン」では、さまざまな物議をかもしもしています。最新作となる、アメリカの国家秘密を暴露したノンフィクション映画「スノーデン」もまた、社会派オリバー・ストーン監督らしい題材です。
しかし、制作過程では、これまでとは違った苦難にも見舞われたといいます。1つは、撮影地の問題でした。オリバー・ストーン監督は、NSA(アメリカ国家安全保障局)による干渉が生じる危険性を感じて、撮影を、主に海外で行っています。また、アメリカ国家を批判する作品ということで、プロジェクトに協力するスタジオや企業がなかなか見つからないといった苦悩もありました。結局、オリバー・ストーン監督は、イギリスやドイツから資金を調達。「アメリカ人に関する話なのに、アメリカでこの映画への出資ができないというのは奇妙なことだ」と、新たな問題提起を行っています。
物語の主要な舞台であるアメリカでは、先日、次期大統領選挙行われ、事前の予想を覆して、ドナルド・トランプが選出されました。実は、ドナルド・トランプも、この映画「スノーデン」に出演していることが明らかになっています。出演といっても、ニュース番組の中で、エドワード・スノーデンについて、「死刑も考えるべき」と発言した声とドナルド・トランプ本人の顔画像が使用されているだけ。とはいえ、人間性や品格が問題視されているドナルド・トランプだけに、そのインパクトは大きなものとなりました。
今年で70歳となったオリバー・ストーン監督の目は、相変わらず、アメリカ政府の腐敗や矛盾に向けられているようです。これからも臆せず、社会の真実を映像として伝えてくれることを期待しています。