やくしまるえつこはバンド「相対性理論」ボーカルでコンセプター!経歴や本名など素顔が知りたい!
やくしまるえつこはバンド「相対性理論」のコンセプター、ミュージシャン、イラストレーターでもある!
昨今ネット等で話題になることが多いやくしまるえつこは、熱心なファンを多く持つ音楽グループ「相対性理論」のボーカルです。そればかりではく、ティカ・αという名前で「相対性理論」の作詞・作曲も行っています。
「相対性理論」のメンバー構成は、それぞれが別の音楽活動も行っていることもあってか、かなり流動的で、これまでには、大友良英や渋谷慶一郎、小山田圭吾といった有名ミュージシャンも活動に参加してきました。そのため、バンドというよりは音楽プロジェクトと捉えるほうが本質に近いようです。
その「相対性理論」のコンセプトを練っているのも、やくしまるえつこで、そもそも「相対性理論」という名前の由来は、彼女の父親が科学者だったことから名付けられたとか。やくしまるえつこはイラストレーターとしても活動していることから、ボーカルと作詞作曲、コンセプターに加え、MVのイラスト制作も担当しています。
もちろん、その豊かな才能が発揮されるのは「相対性理論」の活動だけにはとどまりません。様々な方面に楽曲提供も行っている様はまさにマルチでボーダレスと言えます。
やくしまるえつこの本名は?自宅にゲーム部屋があるらしい!
やくしまるえつこの本名は丸野悦子で、生年月日は1984年6月3日。「相対性理論」が注目されるにつれて、ライブの演奏中にiPhoneを見るなど謎も多いやくしまるえつこ自身にも注目が集まるようになりました。武蔵野美術大学を2007年に卒業し、イラストやドローイングの分野でも一定の評価を集めているやくしまるえつこ。
ファッション誌でモデルを務めていたかと思えば、雑誌「SUPR(シュプール)」や「S-Fマガジン」では連載を持っていたこともあります。このようにあらゆる分野で才能を発揮しているものの、プライベートの素顔はほとんど明かしていません。しかしあるインタビューでは、「昼はインドアで夜はアウトドア」で、ゲーム好きなあまり、自宅にはゲームをやるためだけの部屋もあると答えています。
ミステリアスな雰囲気をまとったまま活動を続けているのも、やくしまるえつこが自分自身について設定したコンセプトなのかもしれません。
やくしまるえつこの「わたしの人類」はバイオテクノロジーから生まれた!アニソン界でも大人気
やくしまるえつこの「わたしの人類」はバイオテクノロジーから生まれた!
やくしまるえつこは、2017年に、メディアアート界のオスカーとも言われる世界最大の国際科学芸術賞「アルス・エレクトロニカ賞」の「STARTS PRIZE」でグランプリを受賞しています。受賞作のタイトルは「わたしは人類(I’m Humanity)」。「人類滅亡後の音楽」をコンセプトに、バイオテクノロジーを用いて制作された音楽作品で、音楽と科学を組み合わせた先進性が高く評価されました。
DNAの配列を楽曲に反映させていると説明されると難しそうな気もしますが、そうした背景を知らずに聞くと、「わたしは人類」は非常にポップで聞きやすいメロディです。とはいえ、突然変異を引き起こすDNAの配列を組み込んだフレーズも含まれているなど、やくしまるえつこ曰く「美しさとおそろしさのあらわれを考え」てこの形になったとのことです。
常人では思いもよらない表現方法によって生み出されたにもかかわらず、美しい旋律で人を魅了してやまない「わたしは人類」は、まさに音楽と科学を融合したアート作品としか言いようがありません。
やくしまるえつこはSMAPにも楽曲提供していた!アニソン界でも大活躍
やくしまるえつこがこれまでに楽曲提供してきたアーティストもまた豪華すぎる顔ぶれ。少し不思議な歌詞も特徴的な「GAIAにおねがい」を、ティカ・α名義で提供したのは、2017年に惜しまれながら解散したSMAPです。また、同じジャニーズつながりでは、山下智久の「愛、テキサス」の作詞&編曲も担当しています。
さらに、人気アイドルグループももいろクローバーZには、「Z女戦争」ほか数曲を楽曲提供しています。また、アニメ界でも大活躍しており、声優で女性一番人気と言われている花澤香菜に提供した「こきゅうとす」は人気ヒット曲となりました。一方で、かわいらしくもどこかアンニュイな歌声を生かし自身でもアニメソングを歌っています。
2010年のアニメ「荒川アンダーザブリッジ」のオープニングテーマ「ヴィーナスとジーザス」や、2011年のアニメ「電波女と青春男」のエンディングテーマ「ルル」なども人気。近年では、2016年に、「美少女戦士セーラームーンCrystal 第3期」の主題歌「ニュームーンに恋して」の作詞作曲&歌唱を担当したことも話題となりました。
やくしまるえつこの芸術性は世界でますます通用し注目されていく!
やくしまるえつこが、2017年9月8日にオーストリアで開催された国際科学芸術賞「アルス・エレクトロニカ賞」の授賞式典に出席しました。披露したのは、もちろん「STARTS PRIZE」グランプリ受賞作品の「わたしは人類」です。やくしまるえつこは、自身が考案した9次元楽器dimtaktやカオスパッドを用いて、エキゾチックな着物風の衣装をまとに圧巻のパフォーマンスを見せました。
DNAの配列を元に音楽を制作し、そのメロディラインの情報を遺伝子コードに変換するという過程を経て生み出された作品の形態は、音楽配信とCD、遺伝子組み換え微生物の3種類。この「わたしは人類」によって誕生した微生物は、同賞の授賞式会場のほか、ベルギーで行われたアート展でも展示され、現在は、石川県にある「金沢21世紀美術館」の「コレクション展2 死なない命」でも展示されています(会期は2018年1月8日まで)。
「相対性理論」のボーカル兼作詞・作曲家兼コンセプターとして知られるやくしまるえつこですが、それはあくまで彼女の一面にすぎません。ほかにも、別のバンドでも音楽活動を行ったり、イラストレーターとして展示会を開いたりと、アートの分野においていくつもの顔を持ち、多岐にわたって活躍中です。私生活の様子はあまり明かしていないことから謎多きアーティストという印象も強いですが、こうしたアート活動全体が彼女自身とも言えるでしょう。
「アルス・エレクトロニカ賞」の「STARTS PRIZE」でグランプリを受賞したことで、世界にも認められたやくしまるえつこ。自由な感性で、さまざまな境界をやすやすと乗り越えていく彼女の視線は、次はどういった方面に向けられるのでしょうか。気になる方は、やくしまるえつこが音楽監修を務めている2017年11月11日から公開中の映画「南瓜とマヨネーズ」の劇中歌をチェックしてみましょう!