山田洋次監督が選んだ日本映画名作100本とは?「母と暮らせば」「家族はつらいよ」あらすじネタバレ

山田洋次監督が選んだ日本映画名作100本とは?

山田洋次監督 「男はつらいよ」などで有名な監督!

山田洋次監督といえば、映画「男はつらいよ」や「釣りバカ日誌」が有名です。

山田洋次監督は、日本映画監督であり脚本家。肩書を並べてみると、文化功労者、日本芸術院会員、文化勲章受章者、財団法人いわさきちひろ記念事業団理事長、関西大学大学院文学研究科と立命館大学映像学部の客員教授、文化学院の特別講師でもあります。デビュー作は1961年「二階の人」。以降「男はつらいよ」シリーズなどの人情劇を多く発表し、中国などアジア方面でも、日本映画の第一人者として知られています。作風としては、落語などの影響を受けていて、ユーモアも交えた人間ドラマに焦点を当てたものが多いです。風景を美しく捉えながらも、凝った映像表現は控え、一般人のささやかな日常生活に潜む、喜びと悲しみを丹念に描いたものになっています。山田洋次監督の代表作は他にも「母べえ」「武士の一分」などがあり、いずれも多くの観客に感動を与えています。

山田洋次監督が選んだ100本の名作映画はこれ!

「山田洋次監督が選んだ日本映画名作100本」とは、2011年4月から、2013年3月まで、毎週日曜日(まれに、それ以外の曜日)に放送されたTV番組です。正式には「山田洋次監督が選んだ日本の名作100本」として、放送されています。山田洋次監督が日本映画の名作を100本選び、放送していく番組で、2011年度は「家族」を描いた名作50本を放送し、2012年度は「喜劇」を描いた作品50本を放送しました。100本終了後は、アンコール放送として、再放送も。映画の放送前と放送後には、山本晋也と小野文惠による、作品の解説が放送されていました。初放送は2011年4月4日「東京物語」で、最終放送は2013年3月5日「男はつらいよ」で締めくくられました。

山田洋次監督 「母と暮らせば」「家族はつらいよ」あらすじネタバレ

山田洋次監督「母と暮らせば」どんな物語?

終戦から70年となる2015年に公開される山田洋次監督の「母と暮らせば」は、1948年8月9日の長崎から物語がスタートします。公開日は2015年12月12日予定で、女優の吉永小百合と、嵐の二宮和也が初共演、親子を演じます。以下には、ネタバレも含まれますので、ご注意ください。吉永小百合演じる、助産婦の「伸子」の前に、3年前に原爆で亡くしたはずの息子、浩二(二宮和也)が突然現れ、その日から伸子と浩二の奇妙だが幸せな時間が始まるというストーリー。医大生であった浩二には、かつて町子(黒木華)という恋人がいました。しかし、この世から去った存在にも関わらず、浩二は「町子に好きな人ができたら、あの子のことを諦めるしかないのよ」という母の言葉を受け入れることができません。そう、あらすじから分かる通り、息子の浩二は「幽霊」なのです。

山田洋次監督 20年ぶりの喜劇「家族はつらいよ」

「妻が欲しかった誕生日プレゼントは『離婚届』?!」という見出しで始まる山田洋次監督の「家族はつらいよ」。こちらは、結婚50年を迎えようとする夫婦の物語です。たまにはプレゼントでも買ってやろうかと夫が欲しいものを聞いてみると、妻の答えはなんと、離婚届。思いもしない、まさかの熟年離婚騒動が突然降りかかり、一家の子供たちは大慌て。さらに、この騒動をきっかけに、開かれた家族会議では、全員の不満があちらこちらから噴出します。果たして、この家族はどうなってしまうのか……というものです。主演の熟年夫婦には、橋爪功、吉行和子。長男夫婦には、西村雅彦、夏川結衣、長女夫婦に、中嶋朋子、林家正蔵、次男カップルに、妻夫木聡、蒼井優が扮します。この山田洋次監督の「家族はつらいよ」は、「男はつらいよ」シリーズ終了から20年、待望の新作喜劇となっています。

山田洋次監督 「母と暮らせば」キャストは「山田組」!!

今回、映画「母と暮らせば」の追加キャストとして発表されたのは、伸子(吉永小百合)の家の隣に住む主婦・富江役の広岡由里子。山田洋次監督の『家族はつらいよ』にも出演し、舞台や映画などで幅広く活躍する女優さんです。浩二の恋人で、小学校教師の町子の教え子、戦地から帰らぬ父の安否を探し求める少女・民子役に、山田組初参加となる本田望結。山田組の超常連、小林稔侍は、民子が訪れる復員局の職員に。同じく、辻萬長が演じるのは、お墓参りで伸子と出会う年配の男役。そして、浩二の恩師・川上教授役には名優・橋爪功。実力派俳優が集結し、本作に花を添えます。山田洋次監督の映画は、若者から老人まで、受け入れられるストーリーが大変多いです。「山田組」と言われる俳優、女優陣は、山田洋次監督の作品にたびたび出演する常連。彼らのせいか、山田洋次作品は冒頭から、ストーリーにもスッと入っていきやすい点があります。今回の山田洋次監督「母と暮らせば」も、泣けるファンタジー。息子が幽霊という点でも、家族みんなで楽しんで見ることができるのではないでしょうか。本田望結が山田組に初参戦というところでは、子供たちも一緒に楽しんで見ることができる点だと思います。公開まで、楽しみに待ちたいですね。「かつてあった日本」を描き続ける、山田洋次監督。まだまだ精力的に活動され、良作を発表し続けてほしいです。

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